戦後70年談話:来週に有識者初会合 座長代理に北岡氏

毎日新聞 2015年02月19日 13時05分

 政府は、安倍晋三首相が8月にも発表する戦後70年談話に関する有識者会議の初会合を来週に開催することを決めた。座長に西室泰三日本郵政社長(79)、座長代理に北岡伸一国際大学長(66)を充てる方針。複数の政府筋が明らかにした。

 70年談話を巡って政府は、有識者会議の意見を踏まえた上で、8月にも決定する。当初は有識者会議を2月初めに開く予定だったが、委員の人選などに時間がかかり、ずれ込んだ。

 北岡氏は首相の私的懇談会「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会」の座長代理、日中両国の学者らによる「日中歴史共同研究」の日本側座長を務めた。首相のブレーンの一人として知られる。また西室氏は、日本と中国の有識者らでつくる「新日中友好21世紀委員会」の日本側座長を務めている。

 菅義偉官房長官は19日午前の記者会見で有識者会議について「歴史・政治に造詣の深い学者、言論界、ビジネス界など幅広い分野から委員を人選する最終調整をしている」と述べた。【木下訓明、松本晃】

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