次回のテーマです。
担当は竹田忠解説委員です。
ぜひ、ご覧ください。
(テーマ音楽)「趣味Do楽」。
モデルで活躍した経験を生かしてカメラの技を磨きます。
へえ〜面白いですね。
最近女性たちに人気なのがカメラ。
軽くて機能が充実したおしゃれな機種も増えています。
かわいいカメラ用グッズも続々と登場。
撮影が更に楽しくなりそうですね。
今回北川さんがカメラの技を磨くのは生まれ故郷でもある京都。
撮りたいものがたくさんあるそうです。
かわいく温かい写真を撮って女子力UPを目指したいと思います。
教えてくれるのは前回に続きカメラ好きの女性に人気の…今回は観光名所嵐山でお寺の庭や美しい風景を撮影します。
前回からカメラをいろいろ教わってきてすごく楽しいんですけれども新しい場所に行って何をターゲット…被写体にして撮ればいいのかっていうのがすごく分からなくて迷いながらいつも撮ってるので何をポイントに選ばれてるんですか?あ〜それはテーマですね。
写真にテーマを決める。
自分の中のコンセプトを見つけていくといいと思います。
私はいつも自分の中である言葉をコンセプトに撮ってるんですね。
「エアリー」っていう言葉が…。
「エアリー」。
なんかふわっとした感じしますね。
そうです。
「エアー」の「リー」です。
(笑い声)なんか「髪をエアリーにする」とかそういう…。
その言葉の中に「風が吹き抜ける」とか「気持ちいい」とかそういった意味があるんですけど私の写真の中で風がふわっと感じれるような気持ちになってもらったらうれしいなと思ってもうずっと「エアリー」という言葉を心の中枢に据えて撮影をしているんです。
それは…ある場所に行きました今日の言葉は「これ」っていう感じですか?そうですね。
その日でもいいし例えばその旅でもいいし自分の長い人生の中のひとつのテーマでもいいし。
なので今回のこの旅の北川さんのテーマをひとつ決めるときっと自分らしい写真を撮れるようになっていくと思います。
そうですよね。
まとまってくるかもしれないですよね。
なるほど。
そうなんですよ。
では私のテーマを発表したいと思います。
ジャン。
やっぱり生まれ育った京都で新しい発見新しい角度からいろんなものを見たいというのがあったので私だけの知ってる京都というのを探していきたいなと思います。
あ〜いいですね〜。
幼い頃と見える景色が違いますからね。
すてきなテーマが決まったのでこのテーマを持って嵐山に撮影に行きましょう。
あっ嵐山。
嵐山ほんとにご近所なんです。
ちょっと散歩するのに嵐山に行こうかなってぐらい近いので新発見したいと思います。
どんな新発見になるんでしょうか。
楽しみです!楽しみです。
まずやって来たのは世界遺産天龍寺。
680年ほど前に建てられた歴史のある禅寺です。
見どころはこの庭園。
美しさを写真に収めようとアマチュアからプロまで何人ものフォトグラファーが訪れています。
すてきなお庭が。
お庭ですね〜。
北川さん天龍寺は来られた事あるんですか?ありますね。
あるんですけどもうすごく遠い昔の気がします。
ちなみにその時は写真は…?撮ってないと思います。
じゃあ今日初めてですね。
うわっ楽しみ。
じゃあその思いを込めて一枚自由に写真撮って頂いていいですか?え〜すごい難しいね。
どうやって撮ればいいんだろう。
(シャッター音)撮りました。
きれいなお庭が写ってますね。
すごくきれいに撮れていると思います。
ですがもう少し構図についてワンランク上の事学んでいきたいと思います。
せっかく天龍寺の中から撮っているのでこの屋根とか手すりとかがすごく印象的なのでこの手すりを入れて撮影すると中から外のお庭を撮っているよという景色が撮れるので。
ここの天龍寺の手すりにはこういった擬宝珠っていうちょっとアクセントになるようなものがあるのでこういったものを意識しながら入れながら撮ってみて下さい。
どうしましょう。
フフフ…。
撮りま〜す。
(シャッター音)すごく印象的に入っています。
でもあまりにも存在感が強すぎてお庭というよりはこの擬宝珠が主役になってしまったのでこの擬宝珠を入れつつもお庭が主役になるような感じで撮ってみましょう。
さあどう撮ったらいいんでしょうか。
ほんとに難しいですね。
北川さん今度はカメラアングルを下げてみました。
(シャッター音)撮りました。
すごく良くなりました。
よかったです。
上達が早くてビックリします。
でこの手すりがまだまだまだまだ先に…あちらにつながっているんですよ。
更に屋根もず〜っと長く続いてるんですよ。
それも意識しながら広いお庭と広い建物…。
この屋根の線と手すりの線を生かしながら撮ってみて下さい。
北川さんの写真山本さんのアドバイスでどう変わるのでしょうか。
あっいいですね!かっこいい。
あ〜なるほど…。
(シャッター音)おお〜!いいですか?すごくきれいになりました。
美しいと思います。
手すりの線が写真の中の頂点に向かってピーッと流れてるんですよ。
これをつくるとこの線がその先の先に続いていくようなイメージになってすご〜い広い空間を想像させるんですね。
へえ〜面白いですね。
これは自分では撮らないな。
(拍手)ありがとうございます。
はいおめでとうございます。
アハハハハ!またステップアップ。
山本さんはどう撮るのでしょうか。
山本さんは左側にあった柱を画面から外しました。
今度は外へ出て庭の方から建物を撮影します。
有名な庭ばかりが被写体ではありません。
自分なりの被写体を探してみましょう。
「風が通り抜ける」という意味の「エアリー」というテーマで世界を撮っている山本さん。
しかし今に至るまでには長い道のりがありました。
私はもともと設計の会社に勤めていて設計をする仕事をしていたんですね。
でもやっぱり写真がすごい好きでどんどんどんどん写真が好きだという思いが強くなっていってパッと3年で辞めてそのあと辞めて10日後にカメラひとつを持って世界放浪の旅…バックパッカーの旅に出ました。
ですがカメラの専門知識もツテもありません。
旅先で撮った写真を路上で売るなどして暮らす日々が続きます。
自分の作風もなかなか見つかりませんでした。
鮮やかな色で撮ってみたりモノクロで撮ってみたりといろいろな方法で独自の表現方法を探ったのです。
そしてフォトグラファーになって5年後に撮ったこの一枚が山本さんの道を開きます。
地元の私の大好きな河原なんですけど菜の花がウワーッと咲いていてその中に両親に立ってもらって撮ったんですけどその時に鳥がきれいに形をつくって飛んでくれたんですよ。
その時にシャッターを押して「あっ私この写真好きだな」って思ったんですね。
その写真はすごく淡い感じで撮っていてそのふわっという写真が私の今後につながるかもしれないなとズキンというかなんかグッと来たのを覚えていますね。
やっと見つけた自分の方向性を信じて更に多くの写真を撮り続けました。
シャッターを切れば切るほど本当に撮りたいものが明確になったといいます。
山本さんの写真は若い女性たちの心をつかんだのです。
山本さんのような写真を撮りたいという女性たちが増え写真教室を開くまでになりました。
レンズを通して…あとはいろんな技術を使って撮ると見ている世界とは全然違うほんとに私の想像の中夢の中のような世界がポンと撮れるんですね。
画家が抽象画を描くように写真も描くように撮っていい…。
私はそういう写真家なんだなと思っています。
北川さんと山本さんは嵐山の観光名所竹林へやって来ました。
子供の頃見たのとちょっと景色が変わった気がします。
ほんとですか?そう大人になってみるとまた違った見え方をしますよね。
何となく「撮りたいな」っていう気持ちになってきました。
あっいいですね〜。
最初はじゃあ自由に撮って頂きますね。
そうですね…。
う〜ん…。
(シャッター音)どんな事を意識して撮られたんですか?この竹林の長さと続いてる奥行きを出そうと思って全体的なものを撮りました。
奥行きですね。
奥行きを表したい時はあるモードがあるんですよ。
「絞り優先モード」というモードを使って撮っていきたいと思います。
このダイヤルの中で「A」と書かれている所に設定します。
するとこの「絞り優先モード」はどういったモードかというとここに数字が書いてありますね。
なので例えばこの竹林すごく遠くまでスーッと延びた線がきれいなので遠くまでピシッとピントを合わせて撮ってみる事をしてみましょう。
山本さんが撮ってみます。
どうでしょう。
遠くまで続く竹林をこのように撮りました。
北川さんも撮ります。
(シャッター音)うん。
おお〜きれい。
さっきと違うのかな?ちょっとね。
ああ〜!なるほど。
違いますね。
奥までピシッとピントが合っていると思います。
今度は竹がまっすぐ空に向かって伸びている様子を撮影してみましょう。
高さを強調する写真を撮ってみたいと思います。
高さ。
高さを強調するには縦構図。
ああ〜!そりゃそうですよね。
ふだんから「縦か横か」って悩むくせにこうして集中してると縦構図ってなかなか出てこないんですけど。
ああ〜いいですね。
一気に…。
かっこよくなりましたね。
(シャッター音)おお〜。
竹がグーンと空に向かってく元気のよさが表れてると思います。
すごくいい。
縦構図にすると長いものを高さを強調するだけではなくてちょっとおしゃれに見えますね。
あ〜確かに。
そうですよね。
だだっ広く見えますもんね。
アハハ!なのでたまに縦構図で撮ってみたりするのもおすすめです。
はい分かりました。
嵐山といえば外せないのがこの橋渡月橋でしょう。
北川さんにとっても特別な場所だそうです。
私は地元でとっておきの場所といったら渡月橋なんですよ。
えっ何でですか?結構実家が近くにありましてランニングする時に渡月橋まで走って往復するとちょうど10キロとかになるので。
へえ〜!ほんとに地元感がたっぷりの場所です。
思い出の場所ですね。
ここでは竹林で習った「絞り優先モード」で少し幻想的な写真を撮る技を教わります。
渡月橋にピント合わせて山をぼかしたいななんて思いますができるのかな。
(シャッター音)撮りました。
きれいな渡月橋ですね。
(笑い声)山がボケたかすら分かりません。
ここまで習ってきたのが何も生かされてないような感じがします。
う〜んそうですね。
若干ね。
アハハハ!もっともっときれいにボケを表現する方法がありますのでじゃあそこに行ってみましょうか。
山本さんについていくと…。
この辺りに来て頂いて…。
あれ?渡月橋が見えづらくならないですか?例えばこの松にピントを合わせると背景の渡月橋がほらふわっと。
ああ〜ボケました。
すてきだけどメインをぼかすという新しい感じですね。
でも「渡月橋だよ」って分かるぐらいぼかすところがポイントです。
あ〜なるほど。
どうやってやるかっていうと最大ズーム。
グーッと大きい数字の方にしますよ。
そうした状態で松にピントを合わせます。
(シャッター音)どうでしょう。
新しいです。
なんかこの…すごいですね。
ボケも渡月橋って分かりながらボケてるところがいいですね。
あ〜なるほど。
面白い。
もうちょっとレベルアップしたいですけど。
今まで学んできた例えば明るさとかも調節しながら撮っていくといいと思います。
露出を明るくして…。
その「ザーザーザー」がかっこいい。
あ〜やっぱり?
(シャッター音)あっ!すてき!ちょっと山本さん的なふんわり感が出始めました。
ほんとだ。
上のザーザーも爽やかになりましたね。
面白い!だんだんかっこよくなってきましたね写真が。
きれいですよこれ。
私とは全く違う構図ですね。
新しいですよ。
(笑い声)すごいいい。
あ〜うれしいです。
テーマにピッタリじゃないですか。
いてっ。
(笑い声)「調子乗るな」って言われた気がします。
ぼかしの技はまだありますよ。
「とっておき」?それをお伝えしたいと思います。
実はそれはここにあるんです。
ここ?草しかないですけど?はい草なんです。
草!?これをですね実はグーッと…。
おお〜すご〜い!グーッと葉っぱに近づけて撮ると…。
ああ〜すご〜い!こんな感じでこの葉っぱがすごく大きくボケて写るんです。
これを「前ボケ」っていいます。
身の回りのもの…例えば公園の葉っぱとか下に生えてる葉っぱを使ってこういうふうに前ボケをつくって風景に彩りを添えるっていう方法なんですよ。
え〜決まらない!すごい難しい。
(シャッター音)この辺りとかかっこいいですね。
ちょっと遠くも写って手前があってボケているので…。
でも平行が全然合わないですね。
それはいいんじゃないかなと。
前ボケを撮る時には手前のぼかすものにできるだけ近づくのがポイントです。
ボケ具合を確認しながら撮影しましょう。
おお〜!かわいい!でも葉っぱメインになってる気が…。
ううん。
大丈夫ですか?いや〜ちょっとこれはハードルが高いですね。
そうですか?上級テクニックですもんね。
どこにどうぼかしを入れるとかっこよくなるのかというのが全然決まらないですね。
あ〜そうですね。
それは回数ですね。
シャッターを押す。
アハハ!そうですよね。
そんなすぐできても面白くないですもんね。
勉強していきましょう。
勉強していきます。
北川さんレンズを通して新しい京都の姿が少しずつ見えてきたようです。
テーマをはっきりと決めるとターゲットが決まりやすくて画角とかも決めやすくなりました。
ほんとグングンとメキメキと上達してその姿を見てるのがすごい楽しかったです。
技術を学ぶとオリジナリティーあふれる作品をいっぱい撮る事ができるんですよね。
なんかこだわって撮ると一枚一枚に愛着が持てるのですごく楽しかったしこうやって撮りだめた画像を見るのがすごく楽しいです。
なんかはまりそうな予感がしました。
はまると思います。
アハハハハ!これから…テーマ決まりましたので「京都新発見!!」のテーマに沿って北川さんの作品がよりすてきなものになっていくとうれしいなと思います。
ありがとうございましたほんとに。
(テーマ音楽)2015/02/12(木) 10:15〜10:40
NHK総合1・神戸
趣味Do楽 カメラで女子力アップ!京都で磨く 第2回 嵐山を「テーマ」で撮る[解][字]
カメラの技と女子力を京都でアップ!女優・北川弘美さんが人気の女性写真家に習う。今回は山本まりこさんと観光名所・嵐山で風景を撮影。「自分のテーマ」がポイント。
詳細情報
番組内容
京都で、カメラの技を磨きながら、女子力をアップ!女優の北川弘美さんが、人気の女性カメラマンに習う。今回は、山本まりこさんと、観光名所・嵐山で天竜寺と竹林、渡月橋を撮影。撮る前に「自分のテーマ」を決めておくのがポイント。「テーマ」がはっきりすれば、「わたしだけの発見」がこもった作品に!
出演者
【生徒】北川弘美,【講師】フォトグラファー…山本まりこ,【語り】秋野由美子
ジャンル :
趣味/教育 – 旅・釣り・アウトドア
趣味/教育 – 音楽・美術・工芸
情報/ワイドショー – ファッション
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
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2/0モード(ステレオ)
日本語(解説)
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