こんにちは。
情報まるごとです。
きょうはこの時間からのスタートです。
まず先ほど入ったニュースからです。
きょう午前、3人が乗った海上自衛隊の小型ヘリコプターが鹿児島県上空での交信を最後に、行方が分からなくなっていて、防衛省が付近を捜索するなど、確認を急いでいます。
防衛省によりますと、3人が乗った海上自衛隊鹿屋基地所属のOH6ヘリコプターが、鹿児島県伊佐市付近を飛行中、午前11時5分の無線交信を最後に、行方が分からなくなっています。
このヘリコプターは、午前9時19分に鹿屋基地を離陸しましたが、積み込んだ燃料から、午後0時20分ごろまでしか飛行できないということで、防衛省は不時着したか、遭難した可能性もあると見て、付近の捜索を続けています。
OH6ヘリコプターは、全長9.3メートルの4人乗りの小型ヘリコプターで、海上自衛隊ではパイロット養成の練習機として、鹿屋基地の教育航空隊に配備されています。
気象庁によりますと、鹿児島県伊佐市付近はけさから曇っていて、午前11時過ぎから正午前にかけては、やや発達した雨雲が、伊佐市の上空を、西から東の方向へ通過していました。
伊佐市大口にある気象庁の観測点では、正午までの1時間に3.5ミリの雨が降り、東寄りの弱い風が吹いていたということです。
次は原発を巡る動きです。
福井県にある高浜原子力発電所3号機と4号機について、原子力規制委員会は、安全対策が、新しい規制基準に適合しているとする審査書を決定しました。
鹿児島県にある川内原発に次いで2例目ですが、今後、地元自治体の同意などが必要で、関西電力が目指す再稼働は、早くてことしの夏以降になる見通しです。
原子力規制委員会は、高浜原発3号機と4号機について、去年12月、関西電力の安全対策が、新たな規制基準に適合しているとする審査書の案をまとめ、一般からの意見を募集しました。
きょうは意見を踏まえて、表現を修正した審査書が示されました。
地震で想定される最大の揺れの大きさが過小に評価されているとか、重大事故やテロへの対策が不十分だという意見が多く寄せられましたが、結論に変更はないとして、全会一致で審査書を正式に決定しました。
審査書の決定は、再稼働の前提となる審査に合格したことを示すもので、鹿児島県にある川内原発に次いで2例目です。
高浜原発、再稼働反対!
一方、規制委員会が開かれたビルの前では、再稼働に反対するグループが、審査書案は欠陥だらけで、議論が十分に尽くされていないとして、審査書を決定しないよう訴えました。
今後は設備の詳しい設計の認可や地元自治体の同意など、再稼働に必要な手続きがどのように進むかが焦点になります。
地元自治体の同意について、関西電力は、原発が立地する高浜町と福井県に、自主的に求めるとしています。
しかし防災計画の作成が義務づけられている原発から30キロ圏内の自治体には、立地自治体と同様に、同意を求めるべきだという声があるほか、京都府や滋賀県の自治体が、関西電力との間で新たな協定を模索する動きがあり、周辺地域の理解をどのように得ていくかが課題となります。
また設備の詳しい設計の認可や、検査などが必要なため、関西電力が目指す再稼働は、早くてことしの夏以降になる見通しで、規制委員会に提出されている認可を求める書類では、ことし11月の再稼働を想定しているということです。
今回の決定について、地元の自治体は。
続いては政治の動きです。
安倍総理大臣は、先ほどの施政方針演説で、集団的自衛権の行使を可能とする安全保障法制の整備に、改めて意欲を示しました。
この安全保障法制を巡る与党協議があす、再開されます。
その内容について、安達宜正解説委員とお伝えしていきます。
安達さん、この再開する与党協議なんですけれども、去年7月の集団的自衛権の行使容認を巡る閣議決定を踏まえて、法案をどう作っていくかということで、行われるということですか?
そうですね。
あの閣議決定は、歴史的な大転換と言われましたよね、日本の安全保障政策のね。
それをどう法案化していくかの作業なんですね。
閣議決定、ちょっとおさらいしてみたいと思いますけれども、これまで自衛隊の武力行使については、個別的自衛権の範囲、日本が直接攻撃を受けるか、切迫した事態、そうした場合に限られていたんですが、閣議決定によって、条件付き、限定的とはいえ、集団的自衛権の行使が認められることになったわけですね。
新たな条件、3要件といわれているんですが、こちらですね。
新3要件ということで、まず日本と密接な関係にある他国への武力攻撃が発生し、日本の存立が脅かされ、国民の権利が根底から覆される明白な危険がある場合。
そして、ほかに適当な手段がない、必要最小限度といったこうした3つの要件出ていますね。
そうですね。
この特に1項目目が小澤さん、重要なんですけれども、日本の存立が脅かされ、国民の権利が根底から覆される明白な危険がある場合。
これはどういう場合を指すのかというのが、自民党と公明党、与党の間で意見が分かれているわけですね。
どう違うんでしょうか?
例えばですね、地理的な条件があるのかどうかですね。
中東のホルムズ海峡が封鎖された場合、自民党は、日本の存立が脅かされるというふうにいっていましてね、ペルシャ湾での掃海艇というか、機雷の掃海に当たるべきじゃないかということなんですね。
機雷の掃海というのは、国際法上から見れば、武力行使に当たるわけなんですね。
一方の公明党ですけれども。
それは拡大解釈だということですね。
集団的自衛権の行使は、日本の周辺に限るべきで、この地理的条件を付けるべきじゃないかという意見なんですね。
地球の裏側まで行くのかという議論になりますね。
当時、そういう議論がありましたよね。
それに重大な事態といっても石油の備蓄量って、實石さん、どのくらいあると思います?日本は。
石油の備蓄量ですか?ちょっと想像つかないです。
官民合わせて160日ぐらいありますよね。
だから、直ちにこの日本の存立を脅かされる事態にならないんじゃないかという、専門家の指摘もあるわけですね。
いろいろ意見が分かれているということですね。
そしてもう一つ。
そうですね。
自民党と公明党との間では、もう一つ議論がありましてね、集団的自衛権じゃなくて、集団安全保障ですね。
多国籍軍などへの後方支援をどう進めていくか、どうあるべきかという議論なんですね。
これは、ですから、例えばテロとの戦いにどう対応するかといったことですよね?
そうですね。
直近の課題としてはそういうことだと思います。
自衛隊はこれまでイラクですとか、インド洋に派遣されてきたわけですけれども、それはそのつど、法律を作りまして、特別措置法という法律を作って、目的や期間などを限定して当たってきたんですけれども、これを恒久法、いつでも使える法律にすべきじゃないかというのが、自民党の意見なんです。
これに対して、公明党は、恒久法にすると安易な自衛隊の派遣につながるんじゃないか、しかも、国連決議、国連の安全保障決議を条件にすべきじゃないかという歯止めをかけるべきだという意見があるわけですね。
こちらも自民党と公明党で立場が違うんですね。
かなり隔たりがあると言っていいと思いますね。
そしてまたここにきて、新たな論点が浮上してきました。
海外にいる日本人の救出のために、自衛隊を派遣したらどうかという論点ですね。
つまり、自衛隊が日本人を救うために、海外に出動していくということになる話ですよね。
そうですね。
先日のイスラム過激派組織イスラム国による日本人殺害事件。
これによって議論が活発化しているんですね。
ただ去年の閣議決定にも、こうした方針というか、検討事項として、すでに盛り込まれているんですね。
それには領域国の同意が必要だということ、その領域国が、政府が権力を維持している、その地域に限って派遣していいんじゃないかと。
国に準ずる組織っていうことばもあるんですけれども、そうしたことがない所に派遣できるんじゃないかということで、安倍総理大臣も国会答弁などで積極的に検討すべきだという考えを示していますね。
ただ、法による制約ですとか、そもそも自衛隊が、能力としてそういったことができるのかどうかなのかという、そういった点というのは、どうなんでしょうか。
その2つの点、やっぱり議論ありますよね。
まず議論になるのは、自衛隊の海外での武器使用の基準、これが今のままでいいのかどうかという議論なんですね。
自衛隊の武器使用は、今は正当防衛ですとか、緊急避難。
相手から攻撃を受けたときに反撃するための武器使用などに限られているんですが、政府ですとか、特に防衛省・自衛隊にとっては、これではとても任務が遂行できないと、大幅に拡大しなかったらそんな任務は与えられないという声があるわけですね。
ただ、仮にそうやって武器使用の条件を改めたとしても、アメリカもなかなか人質の救出、海外に出かけていって、人質の救出をやろうとしていますけれども、なかなかうまくいっていないわけですね。
それを果たして自衛隊ができるのかという、能力的な問題を懸念する声もありますね。
この点について、世論調査はどうなってるんですか?
世論調査はね、NHKの世論調査、これ、見ていただきたいんですけれどもね。
今週、まとまった調査なんですが、海外で自衛隊が武器を使い、日本人の救出を行えるようにしたほうがいいかと聞いたところ、したほうがいいが25%、およそ4分の1ですね。
しないほうがいいが33%、どちらともいえない36%と、大きく意見が分かれているんですね。
意見が分かれているというよりも、まだ議論が煮詰まっていないんじゃないかという、国民の声じゃないかと思いますね。
ではこの与党協議ですけれども、いつごろまでに結論を出すということになるんでしょうか。
政府・与党は、来月中に取りまとめ、合意にこぎ着けて、大型連休の前後には、法案にして、国会に提出したいとしているんですね。
そうしますと、国会に論戦の舞台が移るわけですが、野党第1党の民主党、それから共産党、社民党などは、閣議決定自体に反発して、認めていないわけですね。
そうしますと、国会では、仮に法案が出てきたとしても、与野党の対決が強まってくるんじゃないかという見方が強いわけです。
いずれにしましても、この自衛隊の活動範囲を巡る意見の、政党間の意見の違い、国民の意見の違いを反映しているものとも言えると思うんですね。
一つ一つ、丁寧に納得がいくまで、慎重な議論が必要だと思います。
安全保障法制を巡る与党協議について、安達宜正解説委員とお伝えしました。
去年12月の大雪で、徳島県西部では、停電のため、大半の電話が通じなくなりました。
では、停電のときでも通話できる機種の電話機はどのぐらいあるんでしょうか。
松山からです。
この大雪のときは、電話が通じなくなったことで、住民の安否確認に支障が出ました。
これを受けて、業界団体が固定電話などの108機種を調べたところ、停電の際も、内臓のバッテリーなどで機能が維持できる機種は3割程度となっていることが分かりました。
徳島県西部では、去年12月の大雪で停電が続き、地域に普及していたインターネットを使うIP電話をはじめ、大半の電話が通じなくなったことなどから、孤立した住民の安否確認に、最大で4日かかるなどの影響が出ました。
これを受けて、通信事業者などで作る業界団体、情報通信ネットワーク産業協会は、家庭や企業で使う固定電話やファックス108機種について、停電時の機能をまとめました。
それによりますと、東日本大震災後に行った3年前の調査以降、電話回線を利用した電話の場合、内蔵したバッテリーや、電話線から供給される電力などで、通話や通信機能を維持できる機種は、固定電話、ファックスともに増えていますが、依然として、36種類、3割程度となっています。
また受話器がコードレスの機種などは、電話機自体に電力が必要なため、通話できない機種が増えているということです。
一方、業界団体ではIP電話の場合、電話線からの電力供給がないため、電話機をインターネットに接続するための機器にもバッテリーを付けるなど、対策が必要だと説明しています。
団体では、利用者自身が電話機の機能を確認するほか、通信会社なども利用者への情報提供を行ってほしいと話しています。
では気象情報です。
奈良岡さんです。
きょうは各地で気温が上がっています。
この時間の気温の様子から見ていきましょう。
きょうは各地、3月並みという気温の所が多くなっていまして、この時間は東京、12度ちょうどとなっています。
気温が上がっているのは、南から比較的暖かい空気が流れ込んできているからなんですけれども、一方で、北からは、また上空に寒気が流れ込んできていまして、北陸周辺など、大気の状態が不安定となっている所があります。
では雨雲や雪雲の様子、見ていきましょう。
2時間前からです。
日本海側は、ところどころで雨雲、雪雲がかかっています。
そして併せて雷の様子を見ていきますと、ここ30分の間に、九州ですとか北陸周辺で、雷を多く観測しています。
特に北陸周辺、このあとも雷雲、発達しやすい状況、続きますので、落雷や突風などに引き続きお気をつけください。
そしてあすは、北陸や東北の日本海側、暴風雪等になるおそれがありますので、警戒をしてください。
では、あすの予想天気図を見ていきましょう。
きょう午前、3人が乗った海上自衛隊の小型ヘリコプターが、訓練飛行中、鹿児島県上空での交信を最後に行方が分からなくなっていて、防衛省が付近を捜索するなど、確認を急いでいます。
防衛省によりますと、鹿児島県の海上自衛隊鹿屋基地所属のOH6ヘリコプターが、鹿児島県伊佐市付近を飛行中、午前11時5分の無線交信を最後に、行方が分からなくなっています。
このヘリコプターには、海上自衛隊の教官2人と学生1人の合わせて3人が乗り、訓練飛行中だったということです。
このヘリコプターは、午前9時19分に、鹿屋基地を離陸しましたが、積み込んだ燃料から午後0時20分ごろまでしか飛行できないということで、防衛省は、不時着したか、遭難した可能性もあると見て、付近の捜索を続けています。
気象庁によりますと、鹿児島県伊佐市付近の上空は、けさは気圧の谷の影響で雲が広がり、午前11時過ぎから正午ごろにかけて、やや発達した雨雲が西から東へ通過していました。
2015/02/12(木) 14:34〜14:55
NHK総合1・神戸
情報まるごと[字]
【キャスター】小澤康喬,實石あづさ,【気象キャスター】奈良岡希実子
詳細情報
出演者
【キャスター】小澤康喬,實石あづさ,【気象キャスター】奈良岡希実子
ジャンル :
ニュース/報道 – ローカル・地域
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
ニュース/報道 – 天気
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