『Dying Light』海外レビュー
【追記 - 2月4日22:08】EGM、GamingTrend、Game Informer、IGN、PC Gamer、PCGamesNのレビューを追加
『Dying Light』の海外レビューです。
- ジャンル: オープンワールド・サバイバル
- 機種: PS4/Xbox One/PC
- 開発: Techland
- 販売: Warner Bros. Interactive Entertainment
操作性 4.5: 少々慣れが必要だが、慣れてしまえば操作し易い。移動動作は少し手に余るかも
音楽/効果音/ボイスアクト 5.0: 一流の演技とサウンドトラックがアクションの緊張感を盛り上げる
バリュー 4.5: スカベンジャーたちは喜べ。Harranには発見が満載だ
モーション酔いに敏感な人は、『Dying Light』を素通りするべきだろう。しかし、酔いに耐性があるという人は、私が今のところ失望を味わっていない、手堅い物語を内包する丁寧に構築されたゲームを堪能できるはずだ。同じ気持ちを抱いてくれることを願っている。協力プレー・ゲームを望むなら、『Dying Light』は複数のモードでマルチプレーを楽しめるだろう。シューターを望むなら、それも可能だ。しかし、爆音と弾薬不足には注意すること。ゾンビになって今までのゾンビへの仕打ちに復讐したいという人の期待にも応えてくれるゲームだ。『Dying Light』は、あっという間に私のお気に入りゾンビ退治ゲームになったし、今後もしばらくはプレーし続けるだろう。少なくとも、『Destiny』に何か新しいことが起きるまでは。
・最高のオープンワールド・アクション
・充実の戦闘
・滑らかなパルクール
・真剣に怖い夜
・優れた成長システム
・ゴージャスなビジュアル
悪い点:
・酷い技術的な問題点
・平凡で入り組んだ物語
・面白味のない声優の演技
『Dying Light』には、我々が『Dead Island』に望んだものが全て詰まっている。ミスターTとアイスTのクロスオーバーになる代わりに、本作ではスパイか兵士になれるし、全てがパワーアップしている。
パルクールの移動システムは非常に滑らかで、それだけでも十分に楽しめるし、戦闘には重みが感じられる。収集や作成要素もあり、敵は手応えがあり、グラフィックは素晴らしく、動的な昼夜サイクルはゲームプレーに嬉しい変化をもたらしてくれる。
メイン・ストーリーは穴だらけだし、主人公の行動には納得できないが、他にやることが沢山あるため、許容範囲だろう。
新しい武器の実験台になるゾンビを見つけるために屋上から屋上へとジャンプし、ピックロックをしながら街中をさまよい、投下物資を追跡し、セーフ・ゾーンを解放し、生存者を救出し、隠し要素や様々な収集物を発見し、群衆に対するアサルト・ライフルの威力を確認する。『Dying Light』には退屈する瞬間など存在しないのだ。
多くの面で成功を収めており、焦点がブレることはなく、とにかくやりがいと楽しさが満載だ。レベルを上げることで獲得できるスキルは成長を実感できるものになっており、新たな攻略法を提供してくれる。
世界は生きているように感じられ、全てに意味がある。最高の演出と細部へのこだわりなど、見事にまとまりのある体験に仕上がっている。ド肝を抜かれるようなゲームではないが、新鮮さと親しみ易さを同時に感じさせる、手堅い1人称オープンワールド・サバイバル・ゲームだ。
なにより、私の期待を凌駕してくれた。グラフィックはゴージャスで洗練されているように感じられる。残念ながら、技術的には不安定。最悪のタイミングでパフォーマンスが落ち込み、そのせいで死んだことも一度や二度ではないし、カットシーンもラグやフリーズに蝕まれている。しかし、最適化されていない表面に下には、最高のゲームが眠っている。
グラフィック: 色鮮やかな環境と美しいグラフィックが、キャンペーンを通してプレーヤーの目を楽しませてくれる
サウンド: 適切なスコアに被さるゾンビのうめき声や生存者の悲鳴、飛び散る血飛沫
プレー性: フリーラン・メカニックは概ね良く出来ており、戦闘は多様性に富んでおりやりがいがある
エンターテイメント性: 手に汗握るアドレナリン全開の最高に楽しい体験だ
リプレー性: 控えめ
技術面やパルクールは失敗しているものの、やりがいのある戦闘メカニックや優れたストーリーテリング、素晴らしい協力プレーのお陰で、最高の黙示録を楽しめるだろう。『Dying Light』は、ほぼあらゆる面で優れた体験を提供してくれる、強力なオープンワールド・ゾンビ・ゲームだ。
・爽快な探索
・やりがいのある殺戮
・引き込まれるサイド・クエスト
悪い点:
・まずまずの物語
・不安定なマッチメイキング
逃げまくるサバイバル・ホラー体験としてスタートする『Dying Light』は、徐々にテンポの速い超暴力的なパルクールとゾンビ退治の賛歌へと進化する。メイン・ストーリーは物足りないが、印象的なサイド・クエストととにかく楽しいオープンワールド探索が補っているため、『Dying Light』は久しぶりに魅惑的なオープンワールド・ゲーム――ゾンビだらけであろうとなかろうと――に仕上がっている。
・最高に楽しいパルクールと探索
・明白な緊張感を生み出す昼夜サイクル
・良いスパイスになっている協力プレーと対戦
悪い点:
・あまりに多くのミッションが退屈かイライラするし、単純に出来が悪い
避けがたい障害に呆れつつも、私は『Dying Light』の成功を願っている。フェンスと崖の間にハマったり、不可解な理由で端や棒を掴めなかったりしてガッカリさせられても、私は本作を理解し、楽しみを見出している。親愛なる『Dying Light』よ、君のことを地獄に落ちろと罵りたくなる時ですら、私は君が特別な存在でいてくれることに感謝している。
・非常に楽しいフリーラン動作
・とても楽しめるサイド・ミッション
・優れた各都市のデザイン
悪い点:
・クライミングを強制するミッションにはストレスが溜まる
・素晴らしい移動動作を阻害する夜間セクション
・ありきたりな物語
Techlandの本家『Dead Island』チームの新作だけあって、期待は高かった。彼らが楽しいゲームプレー・メカニックを生み出すことができる、極めて優秀な人材を抱えていることは明らかだ。『Dying Light』の場合、最高のメカニックであるフリーラン動作は、往々にしてクライミングのイライラが邪魔してしまうことがある。まるで、『Dead Island』と『Dying Light』のアイデアを融合させて傑作を生み出す必要性を感じていたかのようだ。ビルからビルへと疾走する心地良さは格別だが、その気楽さが消えると、プレーヤーの楽しみも消えてしまう。
・細部に凝った都市
・爽快なパルクール
・ゾンビを板で殴打
悪い点:
・やりがいのないミッション構造
・薄っぺらなキャラクター
・ストレスが溜まる難易度の急上昇
『Dying Light』には革新性がなく、やりがいのないミッション構造にはストレスが溜まるものの、そんなことはどうでも良いのだ。ゾンビ、爆発、そしてごみ箱だらけのコンクリートで出来た遊び場を探索するのは、この上ない喜びなのである。