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戦後70年談話、有識者会議の16人発表 バランス重視

2015/2/19 20:43
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21世紀構想懇談会のメンバー
【座長】西室泰三日本郵政社長
新日中友好21世紀委員会の日本側座長
【座長代理】北岡伸一国際大学長
「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会」座長代理
飯塚恵子読売新聞米国総局長
元政治部記者
岡本行夫・岡本アソシエイツ代表取締役
元外交官
川島真東大大学院准教授
国家安全保障局顧問
小島順彦三菱商事会長
経団連副会長
古城佳子東大大学院教授
元日本国際政治学会理事長
白石隆政策研究大学院大学長
東アジア政治と国際関係を研究
瀬谷ルミ子日本紛争予防センター理事長
紛争地の復興、治安改善など専門
中西輝政京大名誉教授
第1次安倍内閣の「美しい国づくり」企画会議メンバー
西原正平和・安全保障研究所理事長
元防衛大学校長
羽田正東大副学長
世界史や比較歴史学を研究
堀義人グロービス経営大学院学長
経済同友会幹事
宮家邦彦立命館大客員教授
元外交官
山内昌之明治大特任教授
中東・イスラム地域研究が専門
山田孝男毎日新聞政治部特別編集委員
元政治部長

 菅義偉官房長官は19日の記者会見で、安倍晋三首相が今夏に打ちだす戦後70年の談話について議論する有識者会議のメンバー16人を発表した。談話に先立ち報告書をまとめ、首相に提出する。政府は談話の「参考」にする。中国や韓国には保守色の濃い談話になるのではないかとの警戒感が強い。政府はメンバーを各界から幅広く起用し、バランスに腐心した。

 会議の名称は「20世紀を振り返り21世紀の世界秩序と日本の役割を構想するための有識者懇談会」(21世紀構想懇談会)。25日に初会合を開き、互選で日本郵政の西室泰三社長が座長、国際大の北岡伸一学長が座長代理に就く見通し。首相は戦後70年にあたり新たな談話の発表に意欲を示してきた。菅長官は「日本がどのような国になっていくか、世界に発信できるものを英知を結集して書き込んでいきたい」と述べ、未来志向の視点を重視する意向を示した。

 安倍首相は、戦後50年に過去の植民地支配と侵略を謝罪した1995年の村山富市首相の談話を「安倍内閣としてそのまま継承しているわけではない」と発言し、中韓両国の反発を招いた。村山談話と、これを引き継いだ戦後60年の小泉純一郎首相談話は政府のごく一部で作成したが、70年談話は中韓などを意識し、有識者の意見を踏まえて発表する形をとる。

 西室氏は日中両国の有識者でつくる新日中友好21世紀委員会の日本側座長を務め、中国政府の要人らとパイプを持つ。北岡氏もかつて日中の歴史共同研究に加わった。中東を含めアジアに軸足を置く学者や外務省OBが入り、女性も3人起用。多様な意見に耳を傾ける態勢づくりに苦慮した。

 北岡氏や中西輝政京大名誉教授らは保守の論客で首相と親交があり、安倍政権下での有識者会議にしばしば名を連ねるなど安倍色がにじむ。

 菅長官は「談話を書くことが目的ではなく、政府が談話を検討するにあたって意見をうかがう意味で設置した」と語る。「侵略」や「反省」といったキーワードをそのまま踏襲することに首相は慎重だ。最後に独自色を示す余地も大きく残る。

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西室泰三、安倍晋三、菅義偉、北岡伸一、村山富市、小泉純一郎、中西輝政、韓国、談話、日本郵政

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