社会に所属し他人と関わる以上、完全にストレスフリーになることはない。それでもストレスフリーに近づくには、無益なストレスを避け、マネジメントできるストレスを受け入れて耐性を上げていくと良い。
概要
すべてのストレスを避けきれるわけではない。自分にメリットが相対的に多いストレスを積極的に受け入れる。その内にストレス耐性を上がっていけば、感じるストレスが低下するのを狙う戦略。
完全にストレスフリーになったとしても
長期間完全にストレスフリーを実現できたとしても、何らかの理由でストレスがある状態になればそのストレスの強度にかかわらず、すさまじいダメージを受けるだろう。耐性が下がっているからね。
たとえば、ある植物を隔離して無菌状態の純粋培養で育てられたとしても、外界に出せばあっという間に大気中に存在する菌に蝕まれて枯れてしまうだろう。免疫不全症みたいなものだ。
そもそも完全なストレスフリーが実現しない以上、ストレスを避けるだけでは健全に生きていくことは困難。不十分な戦略だ。
避けきれないならマネジメントすべし
ストレスを完全にマネジメントできるとは限らない。しかし、ストレスの種類を判定してマネジメントするよう努めると対処可能になる。
マネジメントといってもそんなに高度なことはしない。そのストレスを引き受けて得られるメリットとの兼ね合いを考えるだけ。
メリットが少ないもしくは無いのにストレスを受け続けるのは、人間本来の生存本能に反する自殺行為だ。
短期的なメリットばかりを追求していると本当に大切なことを見落としがちになるという考え方もある。でもそれは普段の生活でそれほど大きなストレスを感じていない状況にいるからこそ言えること。
まずはストレスフルな状況から抜け出すことが先決。長期的な視点で物事を考えるのはその次だ。
ストレスをマネジメントする具体例
筆者の個人的なエピソードを元に具定例を紹介する。
大ダメージがあるストレスには大鉈を振るう
筆者の平和な生活を脅かすものは迎撃する。攻撃は最大の防御。具体例は次のページで確認できる。
親族からのエゴ(考え方)の押し付けなどを耐えたところで何のメリットもない。放っておいたらストレスを長期間(一生)に渡って受け続ける。受けるストレスの総量は膨大だ。よって早い目に断捨離すべき。簡単な理屈だ。
害のある親族と縁切りすれば、そこに関してはストレスフリーを実現できる。まずはストレスとメリットのバランスがもっとも悪いところから着手するのが合理的だ。
ちなみにこれは、節約の王道である固定費の削減に通じるものがあるね。電気をマメに消すなどするよりも、毎月かかる出費で最大である家賃などの固定費を見直す方が合理的なのと同じだ。
継続的なダメージよりも単発的なダメージを選択
筆者は寒さにとても弱い。日本では冬の間はずっと寒い日が続く。当たり前の話だ。筆者は寒さによって健康上に問題が生じる。身体に悪影響が出てベスト・コンディションではなくなるのだ。
クソ寒い中で健康を害しながら生きるのは精神的にもつらい。寒さに耐えること自体にメリットはない。国を移動すれば寒さから逃げ切れる。それなら暖かい国へ行って健康的に過ごす方が有意義。たとえ言語や常識が違っても、健康に問題が無い方が優先される。
海外の安いゲストハウスで生活すれば日本とは比較にならないほどの問題(騒音など)に直面するが、目に見えて健康(身体)を害することはない。これが何よりのメリット。
また、海外のゲストハウスで生じる問題はかなり多いものの常時ではないしすぐに逃げきれる。日本の冬の寒さによる健康被害は常時な上に簡単には逃げきれない。寝ても覚めても寒いのは筆者には耐え難い。
本当に寒さが嫌なので普通の寝袋を着用するという荒業を編み出すほどだ。対策を見つけるまで知恵を絞るということは、問題を本気で解決したいと思っている証拠。問題解決自体を楽しんでいるとも言えるが。
受けるストレスをマネジメントするために知恵を絞り、その考察を実際に実行することでストレスの総量を減らせるかどうかを試せる。その結果、うまくいけばマネジメント成功だし、いまいちならトライ・アンド・エラーの繰り返しだ。この過程自体も楽しむ。
ストレス耐性をあげてストレス自体に強くなる
不意打ちによってストレスを与えられることは極力避け、自分から進んでストレスに挑戦していく方がストレス耐性が上がりやすい。
大した用事もないのに気軽に電話がかかってくるのは不意打ちによるストレスだ。電話にでるために作業を中断すると作業効率が低下する。よって、こういうのは避けるに限る。
筋トレするにしても、他人から強要されてわけも分からず腹筋ローラーを使うよりも、自分の意志で腹筋を鍛えているのを意識しながらトレーニングする方が効果が高いのはいうまでもない。
他人に巻き込まれて自分にメリットのないストレスを受けるのを極力避け、自分にメリットがあるストレスなら積極的に受け入れてストレスと思わなくなるように尽力するのをシステム化するとよい。気づけばストレス耐性が勝手に向上している。
筆者が日本の事故物件で生活していた時は、電気を極力使わなかったがストレスを感じなかった。他人に強要されたのではなく、電気のない状態を自分の意志で積極的に受け入れていったからだろう。
まとめ
完全にストレスフリーの生き方は夢物語。現実を直視してメリットのないストレスは極力避け、自分にメリットがあるストレスは積極的に受け入れていくことで、ストレスの種類に応じた対処方法が確立される。
ストレスだからとなんでも避けるよりも、ストレスの種類を判定し、必要なら積極的に攻めるほうが結果としてストレスフリーに近づける。攻撃は最大の防御。
スペシャルサンクス:冒頭の天秤画像