今日のテーマは…。
という事は…。
今日のテーマは「歯」!歯といえば子どもの頃虫歯になる度に歯医者さんに連れていかれたあの怖〜い思い出…。
でも!大人になった今では…。
そう!もうあんまり…ラッキー!な〜んて思っていませんか?そんなあなたに…皆さんの口の中を調べてみると…なんと!大人を襲う超やっかいなタイプの虫歯が急増中!ちゃんと歯を磨いているつもりでも…歯がボロボロに。
なんと痛くない!放っておくとこんな悲惨な状態になる事も…。
私たちが歯を失う原因の半分近くはこの虫歯だったんです!気付いた時には総入れ歯。
これは何とかしなければ!ふだん……なんて思っているとわっ!いつの間にか歯ぐきがフニャフニャ。
なんとこれ中の骨が溶けてるんですって。
うひゃ〜!今日はちょっとした油断から歯が次々と失われていく怖〜いお話。
最後まで目をそらさずにご覧下さい!こんばんは。
「ためしてガッテン」のお時間がやってまいりました。
今日はなんと「大人の虫歯」。
わざわざ「大人の虫歯」と言っております。
これはまたよくこれを知らずに今日まで生きてきたとほんと思いますよね。
この「大人の虫歯」についてそれでは「歯は命」の芸能人の皆様方をご紹介いたしましょう。
ミッちゃん。
虫歯には?ちっちゃいころはありましたね。
今は時々クリーニング兼ねて半年に1回は行くようにしてるので虫歯にはまあまあ自信があります。
するとそんなに痛みで苦しんだりとかは最近はない?今んとこないですね。
太郎さんどうですか?いや私はね実はねまあもう17〜18年になるかもしれませんがとんでもない目に遭いました。
こここんなに腫れたんですよ。
「親知らずだよ」って言って口腔外科へ行かされてその日のうちに入院です。
あっ入院!?もうその場で抜かれました。
それからねちょこちょこは行きます。
じゃ今現在痛くないですか?
(志垣)痛くない!
(山瀬)全国の歯医者さんに申し訳ないんですけどこの世で歯医者さんが一番苦手なんですよ。
だから痛くはならないので痛くならないとやっぱり歯医者さんは行きたくないんです。
分かる分かる。
でもちっちゃいころは痛かったでしょ?痛かった!
(清水)虫歯治療ね痛かったですよ。
今日何でわざわざ「大人の虫歯」と言ってるかというと虫歯といえば子ども。
子どもといえば「行きたくない」。
そして治療されながら泣いた。
みんなそんな覚えがあるのになんと大人の虫歯はですね…。
痛い。
(笑い声)
(清水)どっち?「痛くない!」。
痛くないんですよ。
(清水)そうなんですか?何で?
(志垣)そうですよね。
ところが実は「痛くない痛くない」と言ってる間に…。
ちょっと心の準備をして頂いた方がいいかもしれません。
痛くない痛くない痛くない痛くない…。
(志垣)うわ〜!もう見るからに痛そうじゃない。
(清水)うわ〜すごい物件ですねこれ。
(志垣)まだ痛くない?それでも?へえ〜。
でももう…じゃああなたは今現在痛くないから虫歯じゃないだろうとお思いかもしれませんですがこのVTRをご覧になったあとどうお考えになるか。
ご覧頂きましょう。
虫歯について悩んだのは昔の人も同じ。
何とか痛みを紛らわせようと神仏に盛んにお祈りをしていました。
その痕跡は日本各地に残っています。
こちらはその名もずばり…「歯神社」。
こちらも歯の神様を祭る神社。
お面の歯の部分をなでると虫歯が治るんだとか。
治りますように。
治りますように。
虫歯の痛みって本当につらいもの。
観音様痛がってないで何とかして!という事で現代の皆さんの虫歯大調査!チェックするのは日本大学の村山良介さん。
お願いしま〜す!まずはこちらの男性。
歯の調子はいかがですか?なんてうらやましい!では早速お口の中を拝見。
すると…。
はい。
あっほんとだ。
歯と歯の境目に黒い部分が。
これ虫歯なんですって。
でもこの結果にご本人は納得がいかない様子。
ちなみにこの虫歯痛くなかったの?そうなんだ。
お次はこちらの男性。
歯の手入れにはかなり気を遣っているそうですが…。
どうか?出た!今度は立派な虫歯。
これは痛いでしょう。
え〜!こんな状態でも痛くなかったの?虫歯はちゃんと治療してきたというこの女性も…。
あら!あちこちに虫歯を発見。
今見て…調べていくといるわいるわ。
痛みがないと言いつつも虫歯ができちゃってる皆さん!なってる〜。
調べた8人のうちなんと6人に虫歯が見つかるという驚きの結果でした。
いや〜。
いつ行きましたっけ?まったく行ってないですよね?
(笑い声)
(山瀬)ちょっと!「楽しみ」って…。
町場で探してみました。
商店街で見つけた虫歯の数々です。
自分に虫歯があるという事に。
こんなにひどくなってしまう事もあるんです。
あっ!
(志垣)あちゃ〜。
この方もすんごくたくさん虫歯ができてしまっているのにやっぱり痛くないんです。
この状態で痛くないの?
(清水)それもなんか逆に怖いですね。
怖いね。
毎日の事だからだんだんこういうふうに汚れていくのも毎日見慣れていくうちに「痛くないんだから俺別に虫歯じゃなくてこれが老化だろ」と思ってるって事なのかね?そうです。
(清水)昔は痛くてしょうがなくて行ったんですよね。
子どもの時は。
(志垣)怖いですね。
おかしいですねこの写真で痛くないっていうのは…。
感じない体質とか。
ですがこれ全員に共通するから今日やってるわけで。
現に商店街では8人の方のうち6人に虫歯が見つかった。
とにかく子どもは痛がるのに大人になるに従って痛くなくなる。
そしてむしばまれてもむしばまれても気が付かないっていうのは一体どうなってるんでしょうか?では模型でご説明します。
白い歯っていいな。
内側はどうなってるんだろう?私たちの歯本体と呼べるのはこの部分です。
ここ。
これ「象牙質」と呼ばれます。
あれっ?これが本体なんじゃ…。
これじゃないの?ここは「エナメル質」と呼ぶ硬いものなんです。
でこのエナメル質はとても硬くて丈夫なので日頃…
(志垣)兜みたいなものですかね?そうです。
ですが…そのために虫歯菌が…。
(志垣)何だ何だ?おぉ〜やって来た〜。
入り込んで…。
ああ!ここが弱いもんだから子どもの頃は神経の所へガッ!「痛い!くぅ〜」っていう。
で歯医者さんに連れていかれたと。
じゃあ…。
大人の場合は実は成長するに従って…ミネラル分などが…。
あっほんとだ。
だんだん…。
ここにたっぷりと…。
細かいね芸が細かいね。
(笑い声)
(志垣)どういう仕掛けになってんだ?細かいですね芸が。
蓄えられて強い強いエナメル質になって私たちの歯を守ってくれるので大人になると基本的には虫歯にならない。
あぁ〜いいじゃないですか。
これで「万歳万歳」でもう…。
しかし!え〜?こんな事が起きます。
(志垣)何だ?
(清水)歯茎。
歯茎が下がった所を見てみますとエナメル質が…。
(清水)エナメル質が下がらないんだ。
はい。
そっちから来るわけだな。
うわ〜。
来るな来るなよ来るなよ…。
(志垣)あっ来た来た。
やって来ます。
ですから先ほどの商店街で見つけた虫歯もう一度ご覧頂きますと…。
ほら。
(清水)そうですね。
そして実は…何でしょうか?皆さん。
この辺にうっすら線が見えませんか?
(山瀬)線が入ってる?
(志垣)割れてるんだ。
(清水)ピーッときてますね。
亀裂?
(山瀬)もともとそこまで歯茎があった線?あ〜っと…そうではなくて…。
(山瀬)何だ?これ歯と同じ色なので分かりにくいですが…治療をすると…治療を終えるともう大丈夫という気持ちになりがちですが実は…例えばブリッジをしたりするとこの方は知らないうちにこの根元の歯が虫歯になってしまってブリッジを外したら…。
こんな状態で。
(志垣)うわ〜。
結局この橋桁になった部分の歯を全部抜いて治療しなきゃいけなくなって…
(一同)え〜!でもこれで痛くないという事は…ああ!一つはこの中の神経がもう老いちゃってるから食われても侵入されてる事に気が付かない?それ絶対一つあるでしょうね。
(清水)警備員としてなんか役割が全うできてないっていうか。
うわ〜すごいな。
(志垣)なんか今の合ってそう。
(笑い声)では見て頂きましょう。
オトナ虫歯最大の謎「なぜ痛くないのか」。
それを探るためにある研究室を訪ねました。
訪ねたのは…教授の宮崎真至さん。
オトナ虫歯のエキスパートです。
先生何でオトナ虫歯は痛くないんですか?あっもしかして菌が違う?え〜!じゃあ何が違うの?すると先生が見せてくれたのはこちらの歯。
でも比べてみても形や大きさに特に違いはなさそう。
構造って一体何の事?すると先生が取り出したのは何やら見慣れない装置。
そして…。
あらら〜!なんと歯を真っ二つ。
オトナ虫歯が痛くならない原因皆さん分かります?さあいよいよメカニズムを皆さんに説明する時がやってまいりました。
こちらが10代の歯の内部です。
こちらは50代の歯の内部。
パッと見違いがありませんか?
(志垣)10代の方が大きいですよね穴が…空洞。
そこに神経が入ってるわけでしょ。
そうです。
神経の入っている部分の空洞が50代の方は狭くなっています。
何が起きたのか?
(清水)かえってメリットのような気がしますね。
大人の歯はよい方向にいってるんじゃないかというような写真に見えますが。
では模型でご説明します。
大人の歯に虫歯が進行してくると…。
(志の輔志垣)あ〜!
(清水)えっ押すの?増やすの?分かりました?痛みのもとから神経をかばうかのように…
(清水)すごいですね象牙質って。
これの進行に合わせて内側内側守っていって神経に触らないようにしてくれるメカニズムを大人の歯は持ってるって…。
(清水)すばらしい。
子どもじゃそこまではできないでしょう。
だてに年は取ってないですよ。
いい事は2つないんですよ。
痛くはないんですけどどんどんここは食われてる。
(清水)悪化してるって事…。
実際の証拠の写真をお見せしましょう。
こちら側が削れています。
この部分が空洞なんですがなんかちょっといびつな線を描いています。
本当はこの空洞は…。
はいここ。
ここまであったんです。
攻めてきた…。
「守らなきゃ神経を」となってこの部分が増えていったんです。
象牙質が内側に増えていった。
結果このカーブが生まれ…。
え〜!そんな事が起きてるなんていう事生まれてこの方知らなかったでしょ?
(山瀬)知らない。
(清水)象牙部分にそういう変動があるっていうイメージがなかったですよね。
全然全然ない。
だけどここら辺りが平気でどんどん食われていってるという事は歯の外側の根元はどうなってるものかと考えたらそりゃ…。
(志垣)いや嫌ですね。
どうなっているかと言われたら…
(一同)え〜!実は痛くないのが大人の虫歯の1つ目の特徴だとするともう一つ恐ろしい特徴があります。
1本歯を失うと次々に歯が失われていく。
(一同)え〜!?
(清水)嫌だ。
どうしてそれが起きるのか。
(志垣)ちょっと分かんないですね。
これはすごいよね。
「こうなっていくのか歯は」というのを…。
ご覧頂きましょう。
(笑い声)見なければならないからご覧下さい。
やって来たのは東京歯科大学。
歯の構造について解剖学の立場から研究している阿部伸一さんです。
先生歯が次々に抜けちゃうのってなぜですか?えっ骨?標本室には実物の頭蓋骨やあごの骨がずら〜り。
歯の構造を研究するのに欠かせない貴重な資料なんですって。
ちなみにこれは永久歯が生え始めた子どもの骨。
なんと骨の中に歯が埋まってる!歯ってそもそもあごの骨の中で作られるんですね。
では改めて…「歯が次々と抜ける原因は骨」というのはどういう事でしょう?えっ骨が溶ける!?こちらはその骨が溶ける事で大変な経験をした…なんと52歳という若さで総入れ歯になってしまいました。
発端は30代前半。
奥歯が1本だけ抜けた事でした。
その後他の歯にも次々と異変が起こります。
歯がグラつくようになり次々と失われていったのです。
そのペースはなんと毎年1本。
ドミノ倒しのように広がっていきました。
40代でほぼ全ての奥歯を失った村さん。
もちろん歯医者で治療も行いましたが勢いは止まりません。
こうして村さんは全ての歯を失ったのです。
こわ〜。
怖いっすね。
(志垣)え〜30代?あごの骨というのはこういうものです。
本当の人間のあごの骨です。
(清水)へえ〜きれい。
このあごの骨が溶けるというのはこういう事です。
この人はあごの骨が完全に溶けてしまってから亡くなった方のあごの骨です。
うわ〜。
(清水)え〜!
(志垣)あ〜きれいさっぱり。
ここまでなったのは自分のあごの骨の諦めっていうか「もう要らないんだ」って判断しちゃうからですか?そうです。
(山瀬)だって輪郭しか残ってないじゃないですか。
そうなんです。
実は今回取材した中にこんな方がいらっしゃいました。
こちら千葉県にお住まいの…鈴木さんはまめに前歯を治療しておられましたが…左の奥この部分。
ここに歯がかつてあったんですがその歯が抜けたのを放置したら…なくなってしまっています。
村さんの場合はそれが最初の1本から始まって全部につながっていきましたよね。
どういう状況だったかというと1本歯が抜けるという事はこの土台の部分も骨が用済みになって溶けてなくなります。
すると何が起きるかというと両側の歯がこの隙間に向かって倒れ込んできます。
しかも実はここにあった歯はこの上の歯と互いに力を加え合って存在していました。
ここに歯がなくなるとこの上の歯がまるで相手を探し求めるかのように…そうすると…かみ合わせは崩れる一方です。
この時…まるで将棋倒しのように歯がなくなっていったんです。
怖いですね。
だから失われるのは…そうなんだ。
ショック。
じゃあ結局俺たちの歯のその見えてる歯の中ってどうなってんのかを…。
これが多分一番の知られざる世界なんじゃないの?
(清水)うん。
(山瀬)ですよね。
実は私たちの見えてる歯の下はこうなっています。
あごの骨の内部を見てるんです。
網目状になっていてその骨に歯が植わってるんです。
(清水)へえ〜。
という事は歯茎っていうのはこの上にちょっとこうかぶさっている薄〜い割と肉の…膜だ?はい。
中はすごく繊細に。
歯にかかる力を受け止めて偏った力が加わる所があればそれは骨の方で形を変えて調整してくれる。
じゃあ例えば歯周病というと「歯茎の病気歯茎の病気」と思いながら歯茎だけを考えてピンク色が少し黒ずんだらどうのこうの言ってる本当はこの歯茎が侵されてきて中の骨がどんどん…。
そうです。
だからよく…
(志垣)もう要らないって思ったら「じゃあさようなら」って。
そうするともう二度と元には戻りません。
嫌だ〜。
(志垣)それ怖いですね。
なんか見捨てられちゃったような悲しい気持ちがしますね。
では専門家の先生にご登場を頂きましてきっちりとまとめさせて頂きましょう。
日本大学歯学部宮崎真至先生にお越し頂きました。
お願いします。
(拍手)どうも。
ありがたいメカニズムですけどここからこう痩せてこの間からこう進入してきてそしたらこの象牙質の方が増えていくというとってもありがたそうで…。
逆にいうと早く痛みにしてくれた方がいいぐらいのもんですけど。
(宮崎)でもその時には…大人の場合はもう特に。
(宮崎)そうですね。
という事でございまして先生に教えて頂きたいのはどこからが大変な目に遭うかという事ですが。
まずかむためには非常に重要なのがやはり奥歯の前から数えて6番目7番目。
こういったのはものをかむ時に非常に重要になってくる歯です。
こういうふうなところが重要なのがもし2本なくなっていくと確かにかめるけれどもだんだんと上の歯が伸びてきたりであるとかあごの骨も少なくなると。
ですからこれは黄色信号。
「年を取ったら歯なくなるのはしょうがないや。
1本や2本」。
そうではないっていう…。
という事は「1本抜けたらまず歯医者さんへ」というのはもう間違いないですね。
そうですね。
ここからスタートになってしまうと。
そこを何とか食い止めましょうという。
でももっと進むのがこの赤信号パターンですね。
今後急速に歯を失う可能性の高い方です。
同じように6番目7番目の歯がないんですけれどもそれが上下でしかも左右にバラつくという。
(志垣)どっちもいけないもんね。
(宮崎)そうするとバランスが悪い。
これまでの研究そういったものを見てると明らかに両脇に左右上下バラバラな場合にはなくなる割合が非常に大きくなっていくという。
これは統計的に言われてるんですね。
また3本はかんだ時の力それの今度は偏りが出てくるというんですね。
そうなってくるとまたこれも赤信号になってくるんですね。
じゃあ…抜けました。
とりあえず歯医者さん行きます。
そうするとその抜けた所に何とか「お前は用済みじゃないよ」という骨に…。
(宮崎)そうですね。
パターンによっていろいろ違いますけれどもそれこそブリッジにするか入れ歯にするかインプラントにするかであるとかまずはその患者さんごとに合った治療法ってものを選択していきます。
それは…そのためにはやっぱり定期的に歯医者さん行くしか手がないですよね。
子どもの頃は虫歯の進行が速いんで「痛い」「すぐ行け」はそれでいいかと思うんですね。
でも大人の場合には自分でお口の中を見て…あとは見える所だけじゃなくて見えない所が非常に重要です。
奥歯の方とかそういった所をチェックしてもらうためにも…そして最後に磨き方といたしましては…。
(宮崎)「お〜磨いた!」という気分になるにはみんなこういう感じでガシャガシャガシャ「よしきれいになった」というそういう感じかもしれないですがでもやはり大人になってきてやっぱり繊細な磨き方をしていく必要があります。
そのためにも…あと大事な事はあまりグリグリやると今度歯茎が下がってしまいます。
それがならないようにするためにソフトに磨いてあげるんですがイメージとしては例えば指に歯ブラシをグーッと当ててパッと離すとちょっと白くなりますよね。
あまり白くなりすぎるとちょっと強いという。
え〜?
(宮崎)そのくらいでいいんです。
(志垣)僕なんか今先生の悪いやつの見本みたいな状況でやってますよ毎日。
いやもう同じですよ。
(宮崎)いずれにしてもほんとに…はい分かりました。
いろいろ教えて頂きましてありがとうございました。
(拍手)はい!という事でございました。
この上の歯がどうしたこうしたと言ってましたけど…ガッテンして頂けましたでしょうか?ガッテン!はいありがとうございました。
さて自分の歯の事についてはこうですが当然入れ歯というものも世の中にはございます。
特に総入れ歯の場合は一つの完成形ですよね。
(志垣)ある意味でね。
(山瀬)最終形ですよね。
だと思ってたらそうじゃないんですよ。
ご覧下さい。
はいテーマです。
自分の入れ歯に満足している人ほど陥りやすい落とし穴があるんです。
入れ歯の皆さんに大調査!すばり入れ歯の調子いかがですか?それはお気の毒。
悩んでいる方結構いるみたい。
でも一方こんな皆さんも。
ほほぅ!すご〜い!すばらしい!…となれば入れ歯に自信ありのこのお三方の入れ歯を専門家に詳しく見て頂きましょう。
やって来たのは東京医科歯科大学の診察室。
1人目は入れ歯で肉をちぎれるという…まずはかんだ時に力がどこにかかっているかそのバランスを調べます。
こちらは理想的な入れ歯。
「+」の印が真ん中にあればバランスよくかめている証拠です。
では阿部さんは…。
あれ〜?「+」の印が随分前の方。
一体どうして?よく見ると入れ歯の奥歯は使い続けるうちにすり減って真っ平。
その分前歯に強い力がかかっていた阿部さんの歯茎には大変な異変が!なんと…ひえ〜!続いて渡邊さん。
渡邊さんもいきなり衝撃の事実が!X線写真で詳しく見てみると確かに右側のあごの骨が減っています。
実はその原因は入れ歯が合っていない事でした。
注目は入れ歯の端っこです。
本来なら歯茎のこの部分まで入れ歯の端がかぶっていなければいけません。
合わない入れ歯を使っていた事が骨にまで悪影響を与えていました。
そしてもう一つ大きな問題が…。
実は渡邊さんふだんからあるものを使っていました。
そう入れ歯の安定剤。
実は安定剤を使う必要があるような入れ歯はサイズや形が合っていない証拠。
それなのに渡邊さんは当然のように安定剤を使い続けていたのです。
最後は清野さん。
やはりあごの骨に異常が!なんとあごの骨がもとのおよそ半分の薄さになっていました!「あっこんなんだ」と思ってね。
「入れ歯の調子がいい!」な〜んて思ってたらこんな事になっていたとは!
(清水)「最悪総入れ歯があるさ」と思ってたんですけどそのあとも大変なんですね。
そうそうそう。
「総入れ歯があるんだからそこへいけば最終形です。
もうこれでおつきあいして…」と思っていたら何その「歯茎がグニャグニャ」?…になってしまったりあごの骨が半分に減ってしまっている方もいらっしゃいました。
でもこのお三方は別に特別な方々ではなくてこういうケースはものすごく多いそうです。
(志垣)だって「不自由ない」っておっしゃってた方たちでしょ?「調子がいいんだよ」「何でもかめるんだよ」。
それなのにそんなダメって事ほっといたらとんでもない事にまたなるんですか?そこで専門家の方に是非お伺いいたしましょう。
東京医科歯科大学教授水口俊介先生にお越し頂きました。
お願いします。
(拍手)よろしくお願いします。
皆スタジオの意見は同じでして入れ歯をきちんとこしらえたならばそれがいわゆる最終形というふうにして安心にもつながるぐらいのものなはずだったんですが…。
実際には…そうしますと入れ歯があごの骨に与える影響がすごく大きくなって…少しずつ減る事に気が付かないって事ですか?そうですね。
という事は最終形の入れ歯もちゃんと定期的に期間を置いてチェックをしなきゃいけないと…。
(水口)チェックをする事が必要です。
先生にちょっとまとめて頂いて新常識として用意いたしました。
「定期的なメンテナンス」が必要だと。
どれぐらいのスパンでしょうか?何をするんですか?まずかみ合わせの調整をいたします。
かみ合わせの調整で低くなってるところは足したりします。
ピンク色の部分ですね下のベースの部分のところでは強く当たってるところを削ったりあるいは短くなってるところあるいは足りない部分があった場合には足すという形になります。
つまり足したり引いたりというのが入れ歯は完成してからその後にあるんですね作業として。
そうですね。
2番目の「小さすぎる入れ歯に注意」。
まあ大きすぎるのは口に入らない事があるでしょうけど…
(水口)この小さすぎる入れ歯の方ちょっと見て下さい。
人工の歯が並んでますけれどもほぼ人工の歯プラスほんの少しのピンクのプラスチックの部分があります。
こっちの方が正しい入れ歯。
これよ〜く見ると歯は同じ大きさなんですよ。
歯茎の部分だけが大きくなってる。
(水口)そういう事になります。
これは歯が合ってるからそれでいいだろうと思うけれどこれは動くって事ですか?
(水口)口の中でかなり…。
うわ〜これが重要なんですか!
(水口)そうですね。
(志垣)すごい失礼な事言いますけどもそれ結局その歯医者さんがうまかった下手だったっていう話ですか?
(水口)う〜んとですね…非常に言いにくい事ではありますがそういう事になりますね。
ピンクの所を正しい形にするのが技術的にはすごく難しい…。
(清水)そうなんですか!へえ〜。
どうして小さすぎますねと言われながらずっと自分では快適だと思ってこられたんですか?
(水口)こんなもんだろうと思って…
(水口)ですから我々でも最初のうちは大きいぞと言われるんです。
(志垣)逆にね。
(水口)でかみ合わせやその形を調整してあげてちゃんとよくなった時には「先生これ前の義歯よりもよくかめますよ」。
必ずそういうふうにおっしゃって頂けます。
はぁ〜そうなんだ。
この事って意外と…入れ歯お使いの方であんまりご存じない方多いかもしれない。
そして誤解も含めて入れ歯安定剤という非常に便利なものがあってつけてらっしゃいましたねあのVTRの方こうやって。
でもその要するに小さすぎる場合は安定剤で随分「合ってるな」という感じでこられた方も多いかもしれないですか?そういう方いらっしゃいますね。
さあそしてここに「長期連続使用はダメ」と…。
これどういう意味なんでしょう?入れ歯安定剤を使うと…商品自体にもこのように書かれています。
(清水)ほんとだ。
書いてあります。
基本的には…あくまでもつなぎというふうにご理解頂きたいと思いますね。
(志垣)僕安定剤って当たり前に使うんだと思ってました。
そうじゃないんですね。
極論を言えば安定剤を必要としないのがほんとは一番よい…。
そうです。
(志垣)そうなんだ。
はい!分かりました。
どうもありがとうございました。
(拍手)
(志垣)参ったな。
(清水)参りましたね。
(志垣)よく「目からうろこ」って言いますけど今日は歯からうろこが落ちました。
(笑い声)
(志垣)いろいろね。
どうもありがとうございました。
という事で本当に大人の虫歯痛くないんです。
痛くないからこそ気を付けなければいけない。
今日お伝えいたしましたのはこういう事でございます。
(笑い声と拍手)是非覚えといて下さい。
それでは次回も「ためして」…。
(一同)「ガッテン」!ありがとうございました。
2015/02/11(水) 20:00〜20:45
NHK総合1・神戸
ためしてガッテン「歯が抜ける!30代からの悪性虫歯&入れ歯の新常識」[解][字][デ]
厄介な「悪性の虫歯」が急増中!痛みがほとんどないので油断してると、歯を一気に失うはめに。さらに「入れ歯」が歯ぐきの骨を溶かすことも判明!歯の健康を保つ決定版!
詳細情報
番組内容
虫歯も歯周病もないし、ここ数年歯医者には行っていない。そんな人こそ要注意!大人になってから歯を失う大きな原因は、最近急増中の「悪性虫歯」。痛みがないため自分で気づくことが難しく、気づいたときには、周囲の健康な歯まで道連れに次々と抜けてゆく。「入れ歯の自分は安心」という人も、歯の土台となる骨やあごが溶けてしまって、入れ歯すら使えなくなるケースもあるという。歯を守るための新常識を徹底紹介!
出演者
【ゲスト】清水ミチコ,志垣太郎,山瀬まみ,【司会】立川志の輔,小野文惠,【語り】生野文治
ジャンル :
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
情報/ワイドショー – 健康・医療
情報/ワイドショー – グルメ・料理
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