■中小型やSUVでも輸入車が善戦
1億ウォン以上の大型車とSUV市場でも、輸入車の追い打ちは激しい。本紙が輸入自動車協会に依頼して昨年の韓国の自動車市場で1億ウォン以上の価格で売れた自動車の販売台数を分析した結果、現代自「エクウス」が8487台で1位に輝いた。
しかし、2位以下は全て輸入車だ。ベンツ「Sシリーズ」(4602台)、BMW「7シリーズ」(1895台)、アウディ「A8」(1510台)などが「エクウス」との差を急速に縮めている。1億ウォン以上の車種が「エクウス」しかない現代自と153車種もある輸入車の全販売台数を比べると、輸入車が倍近く多い。〈グラフ参照〉
また、5000万-1億ウォン(約540万-1080万円)の価格帯の市場でも輸入車の全販売台数は現代自の「ジェネシス」「アスラン」の2.4倍に上る。最近急成長している2000cc以下の小型SUV市場を分析した結果も同様だ。1位は現代自の「トゥーサン」だが、輸入小型SUVの全販売台数は「トゥーサン」の90%水準にまで追い付いた。
しかし、最も大衆的な「グレンジャー」や「ソナタ」クラスの市場では、現代自が昨年20万台を販売し、1万台にとどまった輸入車を圧倒している。カトリック大学のキム・ギチャン教授は「若者層、高所得層が他者との差別化を求め、大衆ブランドのイメージが色濃い国産車に代わって輸入車に目を向けている。単調な車種にとどまっていては国産車の危機が予想以上に早く訪れる恐れがある」と指摘した。