韓国人の車選び、愛国心はどこへ? 

輸入車に押される韓国車
VW「ゴルフ」、販売台数で現代「i30」抜く

韓国人の車選び、愛国心はどこへ? 

 ドイツのフォルクスワーゲン「ゴルフ」は昨年、韓国市場で現代自動車「i30」を抜いて準中型ハッチバック(後部座席とトランクがつながった形態)の自動車販売台数で1位を達成した。特定カテゴリー市場で輸入車が国産車を抜いたのは今回が初めてだ。驚くのはまだ早い。価格が1億ウォン(約1080万円)以上の大型高級車市場でも全輸入車の販売台数が現代自「エクウス」を上回ったほか、2000cc以下の小型SUV(スポーツタイプ多目的車)市場でも輸入車の善戦が著しい。

 産業研究院(KIET)でチーフ研究員を務めるイ・ハング氏は「輸入車は種類が乏しい国産車の弱点をいち早く突いている。消費者の選択幅を拡大するための車種の開発、大型車以外に中小型車のラインアップ拡大などの対策を立てることができなければ、輸入車の拡大はさらに急速に進む」と警告した。

■フォルクスワーゲン「ゴルフ」、現代自「i30」を抜く

 自動車業界が4日に発表したところによると、昨年国内の準中型ハッチバック市場で「ゴルフ」は前年に比べ24%増の7238台が売れたという。一方、現代自の「i30」は同期間に6644台の販売にとどまった。輸入車販売に携わる関係者は「わずか数年前まで消費者は周囲の顔色をうかがいながら輸入車を購入していたが、今では同じクラスの最多販売車種を輸入車が占める時代となった。輸入車の大衆化時代に向かう象徴的な事件」と話した。

 準中型ハッチバック市場で「ゴルフ」は、フォルクスワーゲンを代表するモデルで、国内では2005年に初めて韓国で販売されて以来、累積販売台数は3万台を突破した。低燃費(1リットル当たり18.9キロ)と快適な走行性能が口コミで伝わり、販売台数が急増した。

 一方の「i30」は、現代自が2007年に欧州市場向けの戦略モデルとして開発した車種だ。販売台数は2012年に1万5393台を記録して以降、徐々に減り始め、昨年は1万台にも及ばなかった。価格は2014年式を基準にフォルクスワーゲン「ゴルフ」は3050万-3750万ウォン(約330-405万円)、「i30」は1885万-2480万ウォン(約203万-268万円)で、「ゴルフ」の方が1000万ウォンほど高い。「ゴルフ」に販売台数で後れを取ったことで、現代自は先月、燃費をゴルフに近い1リットル当たり17.8キロまで引き上げた新型「i30」ディーゼルモデルを発売、本格的な反撃に乗り出した。

李仁烈(イ・インヨル)記者
前のページ 1 | 2 次のページ
<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) The Chosun Ilbo & Chosunonline.com>
関連フォト
1 / 1

left

  • 韓国人の車選び、愛国心はどこへ? 
  • 韓国人の車選び、愛国心はどこへ? 

right

関連ニュース