北川慧一、内藤尚志 吉田拓史 土居新平
2015年2月18日21時38分
中華圏で18日から旧正月の「春節休み」が始まった。円安や観光ビザの条件が緩和されたのを追い風に中国などから多くの観光客が日本を訪れ、百貨店やホテルは早くもにぎわっている。
東京の高島屋新宿店は18日、春節の福袋を用意した。外国人向けに税金がかからない免税品を入れた。風呂敷や手ぬぐいなどの雑貨を詰めた税別3千円のものなど約80種類、計1800個になる。
午後から中国人観光客の姿が目立ち始め、夕方には免税カウンターに列ができるほど。高島屋によると、大阪や京都を含む主な5店では、18日の免税品売上高が昨年の春節休み初日の4倍を超えた。
カジュアル衣料店のユニクロは18日から免税の手続きができる店を4店から35店に増やした。スーパーのダイエーも16日から、免税の手続きができる店を7店から103店に広げた。
京都・宇治では商店もにぎわう。平等院の参道沿いにある宇治茶専門店「三星園上林三入(みつぼしえんかんばやしさんにゅう)本店」には18日、中国や台湾からの観光客が次々に立ち寄った。
中国・杭州から訪れた工場経営の何若虚さん(35)は石臼でひく抹茶づくりを体験し、高級抹茶4缶を1万円で買った。「抹茶は上海の料亭で飲んだ。すごくおいしかったからほしいと思っていた」
この宇治茶専門店を営む上林三入さん(59)は「店頭に立って40年以上になるけど、いまが一番忙しい」と話す。
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