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 東京都八王子市のスーパーナンペイ大和田店で1995年、女性店員3人が射殺された強盗殺人事件で、被害者を拘束した粘着テープに残された指紋が、約10年前に病死した都内の日本人男性の指紋と特徴が部分的に一致していたことが、警視庁への取材でわかった。

 ただ、指紋は不完全な形だったうえ、男性が犯人になり得ないことをうかがわせる情報もあり、八王子署捜査本部は、事件との関連の有無を慎重に調べている。

 捜査本部によると、男性と部分的に一致する指紋が見つかったのは、店員の高校生の手を縛っていた粘着テープ。警察が指紋を同一と判断するには12個の特徴点が一致する必要があるが、遺留指紋の8個の特徴点が事件当時、都内の多摩地域に住んでいた男性の指紋と一致したという。8点が一致する確率は約1億分の1とされる。