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慰安婦巡る本 一部削除しなければ差し止め
2月18日 4時27分

慰安婦巡る本 一部削除しなければ差し止め
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いわゆる従軍慰安婦を巡る問題について、韓国社会には誤解が定着しており正しく理解すべきだなどと指摘した本について、ソウルの裁判所は、一部の記述を削除しなければ出版を差し止めるという決定を出しました。
韓国メディアの中には本の内容を支持する声もあり、今後さらなる議論を呼ぶことも予想されます。

セジョン大学のパク・ユハ教授は、おととし出版した「帝国の慰安婦」の中で、朝鮮人慰安婦の被害を生んだのは日本の植民地支配に原因があるなどと日本の責任を強調する一方で、韓国社会には「20万人の少女が日本軍に強制連行された」という間違ったイメージが定着していると指摘しています。
この本について、元慰安婦の女性らが名誉毀損だとして出版の差し止めなどを求めていた仮処分の申し立てに対し、ソウル東部地方裁判所は17日、「強制連行という国家暴力が朝鮮人慰安婦に対して行われたことはない」とか「朝鮮人慰安婦と日本軍は同志的な関係だった」という記述など34か所について削除しなければ出版を差し止めるとする決定を出しました。
決定の理由について裁判所は、「日本軍が慰安婦を効率的に動員し、その輸送過程にも深く介入しており、日本軍の強制動員の事実は否定できない」などとしています。
これについてパク教授は「原告の主張を一方的に受け入れた不当な決定だ」として、不服を申し立てることにしています。
韓国メディアの一部からは、本の内容を支持する声や、言論や出版の自由を制限しようとする申し立て自体を批判する声も上がっており、今後さらなる議論を呼ぶことも予想されます。

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