フジテレビ「黒い看護婦」で有名監督がクレジット拒否!
Photo:Jiji
2月13日夜10時からフジテレビ系列で放送されたドラマ「黒い看護婦」(主演・大竹しのぶ)で、撮影した監督をはじめ制作スタッフがエンドロールなどへのクレジット掲載を拒否するという異常事態が起きていたことが分かった。
監督を務めたのは平山秀幸氏。『学校の怪談』の大ヒットで知られ、『愛を乞うひと』、『OUT』などで国内外数々の受賞歴を持つ日本を代表する映画監督の一人だ。
「このドラマは昨年3月に撮影し、6月には発注どおりの92分間の完パケ(CMなどを考慮し、途中であらすじなどのダイジェストカットも盛り込んだ「完全パッケージ」の略)で制作会社に納品されていました。ところが昨年末になって、フジ側が急に放送時間を変えると言ってきたのです」(ドラマ関係者)
平山監督は経緯をこう説明する。
「去年の暮れに制作会社から『74分に削って欲しい』と連絡がありました。『とんでもない!』というのが第一声でした。作り手としては主人公をただのキワモノにはしたくなくて、人間性を描くさじ加減にこだわって作りましたから。『深夜枠になっても全編を放送して欲しい』と訴えましたが、『枠は動かせない』と交渉の余地はなかった。それで『縮めるならそちらでやってくれ』と。ただ、僕の作品ではなくなるから、僕のクレジットは外すように話しました」
結局、フジ側が74分にカット。制作スタッフからも「監督が自作と認めないものに、自分の名前を入れて欲しくない」と辞退者が続出し、全員のクレジットを外すことで決着したという。
フジテレビは週刊文春の取材に「監督始めスタッフの了承を得て、本編をカットする対応をいたしました。クレジット表記に関しても、監督のお考えを尊重して対応いたしました」と回答した。
このスクープ記事の詳細はニコニコチャンネルの
「週刊文春デジタル」で2月19日午前5時より全文公開します。
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