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» 2015年02月18日 09時05分 UPDATE

「ジオラマ講座」や「コスプレ講座」……「オタク文化」気軽に体験できる“道場”、アキバに誕生 (1/2)

東京・秋葉原に、アニメや漫画、ゲームをはじめとするあらゆるポップカルチャーを気軽に学べるカルチャースクール「アキバ・ポップ・ドウジョウ」が誕生した。

[産経新聞]
産経新聞
画像 完成したジオラマ。がれきに乗り上げた戦車や廃虚が見事に表現されている

 今や「サブカルチャーの聖地」となった東京・秋葉原に、アニメや漫画、ゲームをはじめとするあらゆるポップカルチャーを気軽に学べるカルチャースクール「アキバ・ポップ・ドウジョウ」が誕生した。いわゆる「オタク文化」を体験できる場であると同時に、共通の趣味を持つ人たちのコミュニティーとしても活用されつつあるようだ。(戸谷真美)

手ぶら、3500円でジオラマ作り

画像 廃虚となった街のジオラマを制作する参加者。初心者でも気軽に体験できる

 1月下旬の土曜日。実物の144分の1のスケールでAFV(装甲戦闘用車両)ジオラマを作る講座には、5人の男性が参加していた。砕いたコルクや木くずなどで地面や岩を再現し、玩具の戦車や装甲車に彩色して制作する。この日はジオラマ初体験という人もいたが、約5時間で全員が思い思いの作品を完成させた。東京都葛飾区から来た小林永照さん(28)は「前からやってみたかったけれど、1人ではハードルが高かった。教えてくれる人がいたのと、みんなで作ったので楽しかった」と満足げだ。


画像 講師の瀬川たかしさんが制作したAFVジオラマ。光が当たる部分を白く彩色して表現している=平成27年2月、東京・秋葉原の「アキバ・ポップ・ドウジョウ」
画像 完成した作品を手にする小林さん。ジオラマ初挑戦だったが、岩を駆け上る戦車の様子を表現できた=平成27年2月、東京・秋葉原の「アキバ・ポップ・ドウジョウ」

画像 参加者が制作したAFVジオラマ。廃虚となった建物は5センチほどの高さ。がれきに乗り上げた戦車がリアル=平成27年1月、東京・秋葉原の「アキバ・ポップ・ドウジョウ」

 同講座の受講料は3500円で、基本的に手ぶらで参加できる。講師の瀬川たかしさん(35)は「ジオラマというと、すごく壮大で手間がかかる趣味と思うかもしれないけれど、実際は“立体ぬり絵”みたいなもの。少しでも楽しさを伝えたいし、こういう場所があるのはうれしい」。医療系の仕事をしている瀬川さんは、将来は介護施設などでも教室を開きたいという。

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