FXCMがスイス、シンガポール含む13通貨ペアの取引を中止
(ブルームバーグ):米最大のリテール外国為替ブローカーであるFXCM は、スイス国立銀行(中央銀行)の為替レート上限撤廃に伴うスイス・フランの急騰で顧客が巨額の損失を被り、破綻の瀬戸際に追い込まれたことを受けて、為替の急変動リスクを回避するために一部通貨のトレーディングを取りやめる。
FXCMは米ドルとシンガポール・ドル、香港ドルと日本円、スイス・フランとスウェーデン・クローナを含む13の通貨ペアについて、20日以降取引をやめる。同社の広報担当ジャックリン・クラインが、17日の電子メールで明らかにした。これら通貨の一部は、1月15日に為替レート上限が撤廃されたスイス・フランのように為替政策のペッグ(連動)の対象となっている。
FXCMはスイス・フランの急騰に伴い、2億ドル(現在の為替レートで約240億円)を上回る損失を出し、米リューカディア・ナショナルによって救済された。トレーディング通貨の変更については、トレーダー向けのウェブサイト、フォレックス・マグネーツが今月先に伝えていた。
原題:FXCM to Stop Trading Some Currencies After Swiss Franc Losses(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:ニューヨーク Zeke Faux zfaux@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先: Peter Eichenbaum peichenbaum@bloomberg.net Steven Crabill, David Scheer
更新日時: 2015/02/18 09:23 JSTニュース一覧
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