17日の参議院本会議で民主党の郡司彰議員は、安倍首相が戦後70年談話について「こまごました議論にならないように新たに出したい」と述べたことについて、「新しい談話を出す際は国民の多数が受入れられる内容となるよう、内閣・与党のみならず作成すべきだ」と求めた。

 

　これに対して安倍首相は、「安倍政権は歴史認識に関する歴代内閣の立場を全体として引き継いでおり、今後も引き継いでいく考えだ。戦後70年の談話はそれを前提として作成する」と述べ、そのうえでまずは有識者会議を早期に立ち上げ、議論した末に政府として検討するという従来どおりの答弁にとどまっている。

 

　有識者会議では「21世紀の世界のあり方、その中で日本が果たすべき役割等」について議論するという。

 

（DAILY NOBORDER編集部）

写真：「首相官邸」HPより