愛媛県は17日、県・市町連携推進本部の会合を開き、2015年度に取り組む市町との連携事業を決めた。瀬戸内しまなみ海道でのサイクリングを核に台湾との交流拡大を進める。多言語案内板の設置など外国人観光客の受け入れ態勢を強化する。四国での新幹線の実現を目指し、市町と連携して啓発事業を実施し、導入に向けた機運を高めていく。
県と市町との間での新規の取り組みは17項目。観光振興では、西日本最高峰の石鎚山を中心とする山岳地域のブランド化に取り組む。モニターツアーを実施したり、県外の旅行会社に旅行商品化を打診したりするなど、観光客の増加を目指す。
大規模災害に備えて障害者の意思表示カードの導入を目指す。例えば、聴覚障害者に手話か筆談で状況説明を求めるカードを持ってもらうことで、周囲が戸惑うことなく支援できるようにする。16年度の運用開始が目標だ。
このほか愛媛の認知度が低いため、首都圏など都市部のメディアで露出度を高める戦略を練る。15年度は県産農水産物のほか、宇和島伊達400年祭など節目の行事の情報発信を強化する。
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