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ノンアルコールビールがトクホに
2月18日 13時54分

国内の2つの会社が販売を計画するノンアルコールビールについて、国の消費者委員会は、特定保健用食品、いわゆるトクホには不適切だと答申していましたが、消費者庁は18日、「安全性や有効性に問題はない」として申請を許可しました。
トクホの許可を巡って、消費者委員会の答申が覆された例はこれまでになく、ノンアルコールビールが許可を受けるのは今回が初めてです。

消費者庁が18日、トクホとして許可したのは、「サッポロビール」と「花王」が販売を計画する合わせて2種類のノンアルコールビールです。
これらの飲料について、国の消費者委員会は去年8月、「未成年者が飲酒するきっかけになる可能性が拭えず、必ずしも食生活の改善に寄与しない」などとして、トクホには不適切だという答申を行っていました。
これに対し、消費者庁は18日、安全性に問題はなく、飲んだ人の健康の維持や増進に役立つとして、これらのノンアルコールビールのトクホとしての申請を許可しました。
そのうえで、消費者庁は、販売時に年齢確認を行うなど、業界団体がすでに進めている取り組みを確実に行うことを許可の条件とし、これが守られなければ取り消しもありうるとしています。
トクホにはこれまで、食品や飲料など1100余りの商品が許可を受けていますが、消費者委員会の答申が覆された例はこれまでになく、こうしたノンアルコール飲料が許可を受けるのは今回が初めてです。
消費者庁食品表示企画課の竹田秀一課長は「メーカーには、未成年者が商品を手に取らないようにする取り組みを行ってもらいたい」と話しています。

「お客様に感動届けられるような商品に」

ノンアルコールビールをトクホとする申請が許可されたことについて、サッポロビールは「許可をいただき、お客様に感動を届けられるような商品につなげていきたい。来月、商品の発表会を予定している。これまでもノンアルコールビールは誰もが買える場所には置かないなど、未成年者の飲酒につながらないよう配慮して販売しており、これからも引き続きそうした取り組みを進めていきたい」と話しています。
一方、花王は「許可されたことはありがたく受け止めている。商品の販売自体については今のところ未定だ」と話しています。

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