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キリン 高品質ビール不振で減収減益2月12日 21時30分
大手酒類メーカー、キリンホールディングスの去年12月期の1年間の決算は、高品質で価格が高い「プレミアムビール」と呼ばれる分野での売り上げが伸び悩んだことなどから、減収減益となりました。
発表によりますと、キリンホールディングスのグループ全体での去年1年間の決算は、売上高が前の年に比べて2.6%減少して2兆1957億円、本業のもうけを示す営業利益は、19.8%減少して1145億円となって減収減益になりました。
これは、国内市場で人気の、高品質で価格が高い「プレミアムビール」と呼ばれる分野で、本格的な商品投入が他社と比べて遅れ、主力のビール事業の売り上げが伸び悩んだことが主な要因です。
キリンホールディングスの三宅占二社長は、記者会見で、「ビールの主力ブランドや健康に配慮した商品などを強化して、国内シェアの下落傾向を何としても止めたい」と述べました。
一方、プレミアムビールの販売が堅調だった、アサヒグループホールディングスの去年1年間の決算は、売り上げが1兆7854億円、営業利益が1283億円で、ともに過去最高となりました。
また、サッポロホールディングスも、プレミアムビールが堅調で、売り上げは5187億円と増収になりましたが、不動産事業の収益悪化などで営業利益は147億円と前の年より4%減って減益となりました。