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企業物価指数 3か月連続マイナス2月12日 11時05分
企業の間で取り引きされるモノの価格の動きを示す、先月の企業物価指数は、石油製品の下落が続いていることなどから、消費税率引き上げの影響を除くと3か月連続で前の年の同じ月を下回りました。
日銀の発表によりますと、先月の企業物価指数は、平成22年の平均を100とした指数で、103.3となり、前の年の同じ月に比べ0.3%上昇しました。
一方、消費税率引き上げの影響を除くと、上昇率はマイナス2.4%となり、3か月連続で前の年を下回り、下落幅も拡大しました。
これは、世界的な原油価格の下落が続いている影響で、ガソリンや軽油などの石油製品や化学製品が値下がりしたことに加え、コメの在庫が多い状況が続き、価格が下落したことなどによるものです。
日銀は、「円安で原材料価格の上昇の影響が続いているが、設備投資の増加などが物価上昇につながる傾向はまだ見られていない。このところ原油価格は下げ止まる傾向も見られ、今後の企業物価にどう反映されるか注視したい」としています。