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東芝 マレーシアに医療機器工場2月12日 7時39分
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大手電機メーカーの東芝は、成長が期待される医療分野の事業を強化するため、新たに医療機器の工場をマレーシアに設け、今後、アジアやヨーロッパなどへの輸出を拡大することにしています。
東芝が新たに設けたのは、健康診断などに使う画像診断装置の工場で、およそ16億円かけて、マレーシア北部のペナン島に建設され、11日、報道陣に公開されました。
この工場では、およそ110人の従業員が働き、1台1000万円前後する装置を作っています。
東芝では、これまで国内や中国などの工場で医療機器を生産し輸出してきましたが、新工場の建設で生産数を増やすことで、今後、アジアやヨーロッパなどへの輸出を拡大し、2017年度には、この分野の売り上げを、今の2倍以上の1兆円に拡大することにしています。
東芝は、韓国や中国のメーカーとの競争が激化しているテレビ事業で、インドネシアなどの海外の生産拠点を売却する方針を固めており、家電に代わって、医療やエネルギーの分野を収益の柱にすることにしています。
東芝の綱川智執行役上席常務は、「医療事業は、半導体やほかの事業と違って、非常に安定した市場であり、世界的な高齢化もあって、これから大きく伸びるチャンスだと思う」と話していました。