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新春対談 作家・曽野綾子さん×首相夫人・安倍昭恵さん

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新春対談 作家・曽野綾子さん×首相夫人・安倍昭恵さん

 曽野 私はお嬢さん時代にお会いしているのよ。お母さま(陸英修(ユク・ヨンス)さん。1925~74年)とお父さま(朴正煕(パク・チョンヒ)元大統領。1917~79年)が相次いで暗殺されたでしょう。そのときのお嬢さんは一人でお暮らしでした。私がお土産を用意して行ったら、槿恵さんは「日本人は地味なのが好きだから」と言って、韓国製の地味な絹地を用意してくださいました。

 安倍 母親と父親が相次いで暗殺されるなんて、心の傷は相当なものでしょうね。

 曽野 そうですよ。日本では政治家を襲うことがほとんどないですから…。晋三先生もよく首相を続けられますね。

 安倍 頑張っております!

 曽野 夜は、パタッと横になってお眠りになられるたちですか。

 安倍 頭の中で何か考えているときは、なかなか寝られないようです。最近はちょっとお酒を飲めるようになったので、ブランデーをちょっと飲んだりとかして寝ています。

 曽野 睡眠薬を飲むよりずっと良いですよ。首相という立場は考えていないときなんかないですから。家で食事をなさらないから、どうしても栄養が偏るんじゃありません? それが心配だわ。

 安倍 たしかに、ほとんど家で食べないですね。

 曽野 (平成19年9月に)首相を辞任されて退院された後、家においでいただいたときの晋三先生はお元気でしたね。

 安倍 一番初めに外出してお食事をいただいたのが、曽野さん宅でした。

 曽野 退院なさって3週間目くらいだったと思います。私はご病気のことは細かく分からないから、体に良いと思うものを選んで召し上がるだろうと思って、メニューもかえませんでした。とっても食欲がおありになったので、「世間が言うほどお悪くなかったんだろう」と勝手に推察しました。

 安倍 辞めるほど悪かったんですよ(笑)。でも、回復は早かった。

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