2002年の9月いっぱいでザウスが営業をやめてしまうという大変もったいない(^^;)話を聞いたのでいち船橋市民としてこれは行っておかねばならぬだろうと家族でかけました。一緒に行ったのは船橋とはなんの関係もないスキーヤー佐藤大'さん(大'さんのザウスページも見るべし)。かつて「原発よりも罰当たり」と西原理恵子をして言わしめた(『恨ミシュラン』)ザウスといかなる物体なるや。
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俺の腕が悪いのか、デジカメがあまりに旧式だからなのか、その大きさが的確に伝えられなくて大変残念である。車に乗って357号線から見てる限りではぼんやりと大きい建造物という風だが、その支配下にはいるとばかげて巨大であるとわかる。巨人の滑り台というよりは造山活動を起こした港の倉庫街。
あっ、ぶら下がっている四角い物体は冷蔵庫のコンプレッサなのだろうか?
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昔は、プリペイドカードになっててザウスの中でなにをするにもそのカードから金をむしり取られたらしいけど、そういうことするから今の姿があるのだと思わせるペラペラのチケット。
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閑散としたウェアと板のレンタル場所。ボックス数の多さだけが往時を偲ばせ涙を誘う。ちなみにレンタルスキーはロシニョールだった。かつてレンタルした中ではもっともよいスキーであろう。こういうところも日本国が浮かれていた時代を思い出させて泣かせる。
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スキー場へ向かうコンコース。気温が低い場所でも閑古鳥って生きていけるんだなぁ。
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ゲレンデはこんな感じ。我々が滑っている間中、気温は−3.5℃であった。
かつて読んだザウスの案内書には必ず「雪質がよい」との一言が載っていたものだが、どう見てもザラメ。でもね、俺は思うんです。ホントは雪質よくできるんじゃないかと。ただ、資金難で雪を降らすのをサボっているだけなんじゃないかと。
上で書いたようにとにかく巨大なので写真で見るほどの圧迫感はない。とはいえ、モナコグランプリのごとくコンクリートの壁際を滑るのはやっぱり恐ろしいし、巨大とはいえ、コースも、滑ってしまうと「もう終わり?」感が漂うことは否めない。四季に関わりなくスキーができるゲレンデを建造できるほどになり人間は誇らしく思っているのだが、所詮はお釈迦様の手の内を出ていないというか(←ちょっと違う)。それとも、バベルの塔か(←かなり違う)。
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スキー場のお約束として、ゲレンデの下にはロッジがあるわけです。下がハンバーガー屋で上が観覧部屋。この観覧部屋というのがなにかに似ていると思っていたのだが、今、この写真を見て気づいた。これはバブル時のディスコにあったVIPルームだね。きっと、そういう発想で作られたに違いない。
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斜度21°の上級者コース。実は、俺はこの日がちょうど10年振りのスキーという大変めでたい状態であったのだがかつて無謀なスキーヤーであった自分を取り戻し、人の迷惑顧みず滑ってしまう。
モーグルのこぶこぶが写真左の打ちっ放しのコンクリの壁沿いに作ってあったのはスキーヤーに対するザウスの本心ではないかと思った。
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外に出るとあたりは暗くなっておりました。やっぱりでかいザウスの全景。閉館してしまった跡地はどうなるんだろうか。平成の遺跡として、人類の教訓として残しておいて欲しいと願いました。
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