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なぜ戦場で取材するのか シンポジウム2月18日 7時02分
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シリアを取材中、銃撃戦に巻き込まれて亡くなった山本美香さんの遺志を継ごうと設立された財団が、17日夜、なぜジャーナリストは戦場に向かうのかについて考えるシンポジウムを開き、学生など100人を超える人たちが参加しました。
シンポジウムは、3年前に内戦状態のシリアを取材中、銃撃戦に巻き込まれて亡くなった山本美香さんの遺志を継ごうと設立された財団が開いたもので、東京・渋谷区の会場には学生などおよそ140人が集まりました。
会場では後藤健二さんの事件を受けて、なぜ戦場に向かうのかについて意見が交わされ、山本さんと共に長年戦場を取材してきた佐藤和孝さんは、山本さんが「すべてのジャーナリストの口を塞ぐことはできない。きっと誰かが立ち向かっていくだろう」と語っていたことを紹介しました。
また、山本さんと親交があったフォトジャーナリストの藤原亮司さんは、拘束され殺害された後藤さんについて、「普通の生活のすぐそばで戦闘が行われ、理不尽に命が奪わていくことを伝えたくて取材に入ったのだと思う。現場に行かなければ戦争の実態を伝えることはできない」と話しました。
参加した女子大学生の1人は、「さまざまな議論はありますが、本当のことを伝えるために現場に行くことは必要だと思います」と話していました。