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最新2月13日(金) O.A 再放送 2月18日(水)0:25~(火曜深夜)

  • 仕事
  • テーマ「就労」
    シゴト体験②
    四肢欠損×メイクアップアーティスト
    ゲスト:吉木りさ

「シゴト体験」第2弾は、四肢欠損の女性が憧れのメイクアップアーティストに挑戦!細やかな操作が必要な道具をどう使いこなすのか。プロとしての厳しさが求められる中、ぶつかる思わぬ壁とは?4日間の試行錯誤をとおして、障害者の就労の可能性を探る。

 

今回の名言

  • 「1から10までぜ~んぶ自分でせなあかんっていう意識は、多かれ少なかれある」
  • (玉木幸則 脳性まひ)
  • …「人に頼むっていうのは基本的にはダメ」と思っていたという体験者の岡本さん。そんな彼女がすべてを1人でがんばってやろうとする状況を見て、玉木が思わず口にしたひと言。その背景には、子どもの頃から「障害があっても1人でできるようになりなさい、がんばりなさい」と周りから言われ続けてしまうことが大きく影響している、と鋭く指摘した。今回のシゴト体験を通じて、岡本さんも、時には「難しい」「手伝ってください」と言うことが大事ということを学んだようだ。
  • 「もう、めっちゃ悔しかったです」
  • (岡本真希 体験者/四肢欠損)
  • …シゴト体験最終日、岡本さんがメイクを担当したモデルさんに感想を聞くと、「大満足です」。しかしこの嬉しい言葉も、当の岡本さんには届いていなかった。というのも、プロとしては時間を守ってメイクをするのが鉄則だが、5分オーバーしてしまい、この言葉が耳に入らないほど悔しい気持ちで一杯だったからだそう。プロを目指す彼女の心意気に、出演者からも感嘆の声が上がった。
  • 「ガチでいかんとあかんな!って」
  • (吉本美穂 メイクアップサロン代表)
  • …技術の進歩には練習しかない、とひたすら練習して体験に備えた岡本さんの努力に、「こっちも負けてられない!」と指導者魂に火がついた。今回、障害者を従業員として受け入れるのは初めてだったという吉本さん。岡本さんの姿に刺激を受けたと同時に、雇用する側として「できる」「できない」をどう見極め、サポートしていけばいいのか、障害者の就労の難しさを考える貴重な体験となった。
  • アフタートーク
  • レギュラー4人の反省会
  • 玉木幸則/山本シュウ/大西瞳/大橋グレース

レギュラー陣のみなさま、収録おつかれさまでした! 今回のテーマは「シゴト体験」、第2弾の今日は四肢欠損の岡本さんがメイクアップアーティストに挑戦! でした。バリバラでは過去にもお仕事のテーマはありましたが、「やってみたかったけど…」というところからのチャレンジは初。いかがでした?
大西 「やっぱり一生懸命やることって大事ですよ。そこは伝わるんだなって。今回はやりたいことをやるからこそ、本気が伝わったと思うし。そうなると、本当にプロになるには? の話が出てきますよね」

その先は? 実際に働ける? が知りたくなってきますよね。でも、まずスタートラインに立つことはできたのでは。そこには、教える側やコーディネーターとのコミュニケーションや工夫が不可欠でしたよね。
大西 「私なら、あんなに厳しくは教えられないかもしれない…」
さすがプロの先生、でしたよね。玉木さんは収録では、「あきらめるな!」とおっしゃってましたよね。やはりそこが大事?
玉木 「シュウさんもよく言うけど、例えばスティーヴィー・ワンダーはわざわざ“視覚障害のシンガー”だとは言われない。でも辻井伸行さんは、“視覚障害のピアニスト”とまだ言われてると思う。そこの違いはなんやねん、と。結局その人自身をちゃんと見ていないから、そうなるんやと思う。ぼくも言語障害があるから、バリバラに出てて、『何言うてるかわからへん』と言われたりする。けど、やり続けることで知られて、『そんなもんなんや』と思ってもらう。そんな空気感が大切で、そのためには続けることが大事」

たしかに。シュウさんはいかがでしたか?
シュウ 「今まで、当事者が大声を出さないと何も変わらない、と思っていたし、だから当事者がんばろうぜ!という気持ちあったけど、実はそれだけじゃなくて。というのも、あのメイクアップアーティストの先生が“私たちにも壁があって。一緒に4日間働いていて、気がついたら障害があること忘れてました”って収録で言ってたけど、当事者だけじゃなく、そういう風に気付いたひとも声をあげていかなあかん、と強く思ったね」

拡散したい気づき、ですよね。
シュウ 「あと、障害者が働いているお店があれば、それが店主のメッセージになるかもしれない。それがかっこつけとか、勘違いからでもいいから、キッカケとしてありかもしれない。先週も含めて、今回はいろんな角度でいろんなことが散りばめられていて、気づきがいっぱいあったな」
そうですね。グレースさんはいかがでしたか?
グレース 「私は障害者の目線、自分に重ね合わせて見ていて。VTRにもありましたけど、お客さんに手伝ってもらっていいのか?とか、実はわからないところって私自身もたくさんあって。多くのひとがそこで悩んでるんじゃないかなって思う。障害のことをどこまで説明したらいいのか?とか。ここまで言っていいんだ、っていうことを実体験として分かる機会は重要だなって。見ているひとはこの放送を見ることでそれが参考になるし」

そういう意味でこのシリーズ続けてほしいですよね。
グレース 「もうちょっと軽いステップというか。(先週の)オカピーさん(岡崎さん)みたいにすぐできる人は少ないと思うから。いろんな人を見てみたいですね」