<参院・代表質問>安倍首相、戦後レジームからの脱却を強調
毎日新聞 2月17日(火)21時37分配信
◇「そぐわなくなった部分、新たな仕組みに変えていくべきだ」
安倍晋三首相は17日の参院本会議での代表質問で、第1次安倍政権時のスローガン「戦後レジーム(体制)からの脱却」に関し「7年間の(米国による)占領時代に作られたわが国の基本的な大きな仕組みを変えられない、と諦めない」と述べ、その意義を強調した。首相は第2次政権では「戦後レジーム脱却」を巡っては抑制的な姿勢が目立っていたが、この日の答弁では年来の思いを強くにじませた。
民主党の郡司彰参院議員会長が「戦後レジームからの脱却を訴えているが、真情を聞きたい」と質問した。首相は「時代の変化に伴い、そぐわなくなった部分は自分たちの力で21世紀の現在にふさわしい新たな仕組みに変えていくべきだ」と訴えた。
首相の念頭にあるのは、今国会に提出する集団的自衛権の行使容認を含む安全保障法制だ。首相は容認を「占領時代の基本的な仕組み」から踏み出す一歩と位置付けている。首相は「時代の変化や国際情勢の変化に目を背けることなく、将来を見据えながら改革を進めていく。いかなる困難な改革でも進める決意だ」と力を込めた。
午前の参院に続き午後にあった衆院本会議での代表質問でも「安倍カラー」を巡る質疑が続いた。共産党の志位和夫委員長は首相の靖国神社参拝について「少なくとも首相や閣僚による靖国参拝は行わないことをルールとして確立すべきだ」と提案。首相は「国のために戦い尊い命を犠牲にした方々に対して尊崇の念を表し、御霊(みたま)安かれとご冥福をお祈りすることは国のリーダーとして当然だ」と述べた。
旧日本軍による従軍慰安婦問題については首相は「筆舌に尽くしがたいつらい思いをされた方々を思い、非常に心が痛む」と述べた上で「この問題を政治問題化、外交問題化させるべきではない」と強調した。【福岡静哉】
最終更新:2月17日(火)21時37分
- 安倍晋三(あべしんぞう)
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- 所属院 選挙区 政党:
- 衆議院 山口県4区 自民党
- プロフィール:
- 1954年9月21日生 初当選/1993年 当選回数/8回
- (写真提供:時事通信社)
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