個人動画配信サービス戦国時代を勝ち抜くのはどこだ!?注目の動画サービス10傑
Youtubeやニコニコ動画をはじめとした、個人配信型の動画サービスが注目を集めています。動画先進国であるアメリカでは、大手企業による動画関連のスタートアップを買収する動きも活発です。今回は、現在注目されている動画サービスを改めて調べてみました。
Vine
6秒動画をループ再生するVine。Twitterとの連携が容易なことから、爆発的にヒットしてユーザー数をのばしました。現在のVineユーザーは4000万人を超えているとのこと。最近になって、動画が何回再生されたかが表示されるようになりました。
Veoh
要領無制限で動画をアップロードできるVeoh。高品質の動画をアップロードできることから人気がでました。2007年時点でユーザー数は2800万人をこえ、月間ユニークユーザーは毎月1700万人以上。2007年に経営破綻したものの、その後イスラエルの会社が買収。ソーシャル機能を組み込むことでサービスを向上させるとのことです。なお、サービス自体は現在も継続中。
Twitch
Amazonが買収したことでも話題になったTwitch。ゲーム実況専門の動画投稿サイトです。一般ユーザーによるゲーム実況だけでなく、様々なイベントの生中継なども行っています。
”Twitchは、PCやXbox One、PlayStation 4などでプレイしているゲームを動画でライブ配信できるプラットフォームで、サービス開始後3年で月間アクティブユーザー数は5,500万人、実況する会員数は100万人以上の規模にまで成長しました。月あたり150億分以上の時間がTwitch上での動画視聴に費やされているそうです。インターネットトラフィックの1.35%を占めるまでに成長しているという調査もあります。”
MixChannel
Google Playの2014年ベストアプリにも選ばれた、日本発の動画投稿サイトMixChannel。スマホで作成した10秒動画を投稿できるサービスです。主に10代の若者に知名度が高く、70%が女性ユーザーだといいます。その場でとった動画だけでなく、過去にとった動画も編集できる点がポイント。アプリは170万ダウンロードを数え、アプリとウェブをあわせた月間訪問者数は350万人を突破しました。
Afreeca.tv
お隣韓国発の個人動画配信サービスAfreeca.tv。韓国版ニコ生といえばイメージが伝わりやすいでしょうか。2014年に日本に上陸しました。視聴ユーザーが課金アイテムを使うことで、配信者や運営会社に直接利益が出る仕組みを採用しています。日本ではまだ知名度が低いですが、韓国では数千万円以上を稼ぐ配信者がいるなど人気・知名度ともに抜群です。アクティブ会員数1800万人、1日の動画視聴回数1200万回。全世界でアプリダウンロード数は2000万を超えるといいます。
Jokeroo
カナダ発の動画サイトで、特に若い男性層からの支持が高いJokeroo。ジョーク動画や大喜利のようなおもしろ画像が多数アップされています。Facebookのいいね!など、リアクション毎に報酬が決まっており、映像配信者には1配信あたり最高$100が支払われる可能性があります。ユニークビジターは600万人、2500万ページビューを稼ぐ人気サイトです。
Metacafe
平均90秒という短い動画がコンテンツの多数を占めるMetacafe。優秀な映像の配信者に、運営会社から報酬が支払われるという仕組みは他の動画配信サービスとは異なる特徴です。M2012年時点で1200万ユニークユーザーを抱える人気サイトです。
TwitCasting(ツイキャス)
スマホにアプリをインストールすれば誰でもすぐに動画を配信できる手軽さがうけ、現在10代以下の若者を中心にユーザー数をのばしているTwitCasting通称「ツイキャス」です。ネット選挙の解禁を受け、候補者同士が対談をして話題になったこともありました。2014年時点での登録ユーザー数は750万人を数えます。
Ustream
生放送動画配信としては、老舗といってもいいUstream。個人の動画配信だけでなく、テレビ局やアーティストとコラボした生配信も行っています。東日本大震災の際には、報道各社がニュース番組を配信しました。少し前のデータですが、2011年時点で、
“ユーザー数(訪問者数)は全世界で5000万。日本は約400万ほどのボリューム”
You Now
You Nowの特徴的な取り組みとして、ユーザーのレベル付け機能があります。レベルが上がるとコインやギフトが貰え、コインを使ってお気に入りの配信者をトレンド入りさせる(応援する)ことができる仕組みです。レベルを上げるには、動画の配信や視聴、ソーシャルアカウントとの連携が必要です。現在ユニークビジター数は約41000人、1日あたりのページビューは約50万回。一回の訪問で平均12.10回の視聴が行われています。動画配信サービスの規模としては小さいですが、サービスとしては面白い取り組みだと思います。特に、一回の訪問での平均視聴回数が多い点は注目できそうです。
「個人配信型」サービスが今後の鍵!?
GoogleがYouTuberを全面に押し出しているように、今後個人配信動画市場は注目されている分野です。群雄割拠の様相を呈している動画配信市場ですが、既に淘汰も進んでいるのが現状です。老舗のサービスでも閉鎖されている場合がある一方、MixChannelやVineのような新興サービスが爆発的にユーザー数を伸ばすこともあります。動画配信としては既にYoutubeやニコニコ動画といった巨大サービスが存在しており、競合も多く、インフラの整備にも費用がかかります。1年前まで国内のネット企業ではキュレーションサイトに力を入れていましたが、今は動画サービスに主戦場が移っています。素早くサービスの差別化、囲い込みを図れないサービスは動画サービス戦国時代を生き残れないですね。
10代の利用者数が高いことから個人的にはツイキャスが覇者になると見ています。皆さんはどこの動画サービスが伸びていくと思いますか?