地域医療ビジョンガイドラインでパブコメ−来月17日まで募集

　厚生労働省は、都道府県が4月から地域医療ビジョンを策定するための省令案についてのパブリックコメントを募集している。省令案では、地域医療ビジョンを策定する上で必要な構想区域を区分する方法や2025年の医療需要などの推計方法を定めている。パブコメの募集は、来月17日まで。【君塚靖】

　厚労省は4月1日の改正医療法施行に向け、都道府県が地域医療ビジョンを策定するための手順などを省令で定める準備を進めてきた。パブコメを募集している省令案では、地域医療ビジョンを策定する地域の単位である「構想区域」は、二次医療圏を基本としつつ、人口構造の変化の見通しなどを考慮して、設定するとしている。

　病床の機能区分ごとの将来の病床数の必要量は、構想区域単位で病床機能区分ごとの医療需要を、他の構想区域との間で調整した上で、病床稼働率で割り戻すこととしている。また、高度急性期機能や急性期機能などの性別および年齢階級別の入院受療率の算出方法も示している。このほかの病院の病床機能の公開方法については、インターネットなどを利用するよう明示した。