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秀吉の妻ねね、ゆかりの「高台寺」の境内で火災、倉庫など焼く「爆発音10回以上」京都
17日午後10時15分ごろ、豊臣秀吉の妻、北政所(ねね)ゆかりの寺として知られる京都市東山区の高台寺の境内から出火。木造平屋建て約100平方㍍の倉庫がほぼ全焼、隣にあるポンプ小屋の一部が焼け約30分後に消えた。けが人はなく、京都府警によると、文化財の被害も確認されていないという。
京都市消防局などによると、焼けたのは庭園などの手入れにあたる植木職人用の倉庫で、本堂から西約15㍍にあった。出火当時は無人だったとみられる。内部には掃除道具などが保管され、文化財はなかったという。府警などが出火原因や当時の状況を調べている。
近所の住民が「高台寺の境内で何か燃えている」と119番。消防車など計約20台が出動して消火活動にあたり、現場周辺は一時騒然となった。
通報したという男性会社員(40)は「バンバンという爆発音がした。窓を開けてみると、高台寺の方から炎が上がっているのがみえた」と話した。爆発音は少なくとも10回以上はあったといい、近くに駆けつけると、法観寺の八坂の塔(高さ46㍍)のわきで、炎が高く上がっているのがみえた。