朴槿恵政権2年:人事失敗、国民離れる 嫌われた上意下達
毎日新聞 2015年02月17日 09時39分(最終更新 02月17日 10時39分)
与党セヌリ党の金武星(キム・ムソン)代表は9日、ソウル駐在の外国人記者との会見で「福祉財源に問題がある」と、増税も検討すべきだとの立場を表明。与党も「脱朴槿恵」を図り始めたとの指摘が出ている。最大野党・新政治民主連合の支持率は30%台に上昇。8日に同党の新代表に就任した文在寅(ムン・ジェイン)氏は、12年大統領選で朴大統領と激しく争い、17年大統領選の野党候補者としても最多の支持を集めている。
ソウル大の康元澤(カンウォンテク)教授(韓国政治)は「国民が様子を見守っていたのを、朴大統領は自分が支持されていると信じすぎたのではないか」と指摘。「今は大統領も相当、危機感を感じているのではないか」と見る。【ソウル大貫智子】