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IAEA 「薄めて海へ放出含め検討を」
2月17日 21時34分

東京電力福島第一原子力発電所の廃炉作業を検証してきたIAEA=国際原子力機関の調査団長が記者会見し、汚染水を処理したあとの放射性物質を含んだ水について、廃炉作業が滞らないためには、国の基準以下まで薄めて海に放出することも含め検討する必要があるという考えを示しました。

IAEAの調査団は福島第一原発の廃炉作業を検証するため、17日までの9日間にわたって汚染水対策などの状況を現地調査したほか、国や東京電力から聞き取りを行ってきました。
17日、都内で記者会見したファン・カルロス・レンティッホ調査団長は、今後の課題として、増え続ける汚染水の問題や、今後発生する大量の放射性廃棄物の管理などを挙げました。
そのうえで、汚染水を処理しても取り除けないトリチウムと呼ばれる放射性物質を含む水が増え続けていることに触れ、「タンクを増設しなければならないが、このままではスペースがなくなる。管理して海に放出することも含め、廃炉が滞らずに安全に進められるように長期的な視野に立って考えてほしい」と述べました。
また、今後の廃炉に伴って生じる大量の放射性廃棄物について、今から管理計画を作るよう訴えました。
IAEAの調査団は来月中に正式な報告書をまとめることにしていて、政府は今後の廃炉作業や工程表の見直しに反映させたいとしています。

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