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「サオリーナ」90億円でやっと落札 4度目、レスリング・吉田選手にちなむ津市の体育施設
レスリングの吉田沙保里選手の地元、津市が計画している屋内スポーツ施設「サオリーナ」の4度目の建設工事入札が25日あり、大手ゼネコンの清水建設(東京)など3社でつくる共同企業体が約90億円で落札した。昨年6月から入札不調を繰り返していた。
津市によると、施設名は吉田選手が自らの名前にちなんで命名した。東日本大震災による復興事業の影響で人件費や資材費が高騰し、昨年6月の入札公告以降、市の予定価格と業者側の応札価格が折り合わない状態が続いていた。
市は今回、予定価格を当初の約60億円から約90億円に増額。市場の状況に応じて工事着手後にも追加で工事関連費を支出できる「スライド条項」の存在を業者側にアピールした。
サオリーナはプールや体育館を併設した屋内施設。平成29年度中の完成を予定している。