肥後銀と鹿児島銀の統合名「九州ＦＧ」に

2月17日 18時02分

熊本県と鹿児島県でそれぞれ最大手の地方銀行、「肥後銀行」と「鹿児島銀行」は、ことし１０月に共同で設立する持ち株会社の名称を「九州フィナンシャルグループ」とする方針を固めました。

肥後銀行と鹿児島銀行は、人口減少が進むなかで経営基盤を強化しようと、ことし１０月に共同で持ち株会社を設立して、経営統合することで基本合意しています。
１７日は鹿児島銀行本店で両行の役員らが統合準備委員会を開くなど経営統合に向けた協議を行い、新たに設立する持ち株会社の名称を「九州フィナンシャルグループ」とする方針を固めました。
また、持ち株会社の社長には鹿児島銀行の上村基宏頭取が、会長には肥後銀行の甲斐隆博頭取がそれぞれ就任することや、持ち株会社の本店は登記上、鹿児島市とする一方、本社機能は熊本市に置く方針も固めています。
肥後銀行と鹿児島銀行は今後、株式の移転比率などについて調整を行ったうえで、来月末にも統合条件の最終合意を目指すことにしています。
それぞれ県内の預金や融資で高いシェアを誇るトップ行どうしが県境を越えて経営統合に踏み切ることで、ほかの地方銀行の再編にも影響を与えることになりそうです。