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 【末崎毅】政府は21日、2014年度の国内総生産(GDP)の成長率を物価変動の影響をのぞいた実質で1・4%とする見通しを閣議了解した。来年4月の消費増税で景気は一時的に悪化するが、年度を通じては公共事業などを支えに景気の回復が続き、5年連続でプラス成長になると見込んだ。

 14年度の成長率は、8月時点で実質1・0%と試算していたが、上向きに直した。増税にそなえた5・5兆円の経済対策が、14年度の実質GDPを0・7%押しあげる効果があると見込んだ。ただ輸出や設備投資が思ったほど伸びておらず、成長率を押しさげる。

 13年度の実質成長率(2・6%)からは減速する。理由の一つが増税前の駆け込み需要だ。13年度の実質GDPを0・4%押しあげる代わりに、反動が出る14年度は0・4%さがる。住宅投資は前年度より3・2%減。個人消費の増加率も13年度の2・5%から14年度は0・4%に鈍る。

 生活実感に近い名目の成長率は3・3%。消費増税でモノやサービスが値上がりし、実質を上回る。モノが下がり続けるデフレで名目が実質の成長率を下回る「名実逆転」が続いてきたが、14年度は消費税率が5%に上がった97年度以来、17年ぶりに解消しそうだ。名目GDPは金額で500兆4千億円。07年度以来、7年ぶりに500兆円台を回復する見通しだ。

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