生字幕放送でお伝えします
失礼します。
中澤さんにいれていただいた紅茶すごくおいしいです。
人生初めて紅茶をいれてみました。
だから、量が中途半端だなって思いました。
実は、きょう紅茶のお話はさておき、実はこのすてきな器のお話をさせていただきます。
実は今、全国的にも根強い人気の砥部焼なんですよね。
この砥部焼の魅力はなんといっても美しい白。
つややかで滑らかなこの白。
この白磁が特徴なんですよ。
こちら私が持ってきたのは伝統的な砥部焼です。
その白が際立つようにと藍色一色で色づけされているものなんですね。
私たちのおうちにもよくあるもの。
愛媛県の家庭にはよくある砥部焼です。
YOUさんこのコントラストいかがでしょうか?すごい、きれいですー。
私も常に砥部焼のような肌を目指して精進しております。
静脈の青といったところでしょうか。
でも、実はですねこれだけじゃありません。
今、美しい白を生かした新たな砥部焼が生まれてるんです。
ご紹介したいと思います。
こちらは砥部焼を展示しているギャラリーでカフェも併設しているおしゃれスポットなんですね。
かわいらしいのがこのいちご柄、ご覧ください。
サラダとか入れたらすごいかわいらしい。
きれいですね。
YOUさん、こういった柄お好きですもんね。
お願いしますね。
分かりました。
買って帰ります。
ばらの柄ですよ。
すごい!エレガントですね。
美しいですね。
大体、2000円から3000円ぐらいでそろうという手ごろなところが魅力ですね。
ふだん使いできますもんね。
ここ愛媛県砥部町というのは松山市から車で30分のところにあります。
砥部焼は町の皆さんの誇りです。
町にある、こちらの道路標識。
実は砥部焼でできています。
歩道にも砥部焼。
そして、町の入り口にも…。
砥部焼を売るお店には週末ともなれば全国からたくさんの観光客が訪れます。
江戸時代、当時の藩主が地元で採れる白い石で産業を興そうと焼き物作りを推奨したのが砥部焼の始まり。
このように石を細かく砕いて水と練り合わせて焼き物の原料を作っていきます。
地元の大切な産業として定着した砥部焼。
今では100軒近くの窯元があって伝統を守り続けています。
それだけではありません。
町では砥部焼の未来を担う若手作家たちを招き入れる団地を造りました。
ここで斬新な作品が次々と生まれているんです。
陶芸作家の皆さんの団地にありますメインストリートにやってまいりました。
こちらは自由な発想で砥部焼作りに取り組む作家の皆さんが集まっていらっしゃいますよ。
作家の皆さんのところに来られてますね、お客さん。
YOUさん、これきれいな柄お花の柄から始まって…。
かわいらしいですね。
そしてご覧いただきたいのは象さんやキリンなど子ども用の食器もありますよ。
かわいい!小さい子にいいですね。
作ったのは中村智子さんで大阪出身なんですが砥部焼に恋をして砥部町に移り住みました。
中村さん、器の評判いかがですか?
お子さんへのお祝いやプレゼントとして喜んでいただいています。
実際に子どもたちが初めて手に触れるもの大切な食器ですからこういう愛着湧く作品作りっていうのはやりがいがありますよねきっとね。
この絵もそうですがちょっとしたボタンがあるとこ持ちやすかったりするというところもすばらしいです。
小さなお子さんを持つお母さん、お父さんからの要望があって作ったということです。
ここ窯業団地には本当に全国各地からたくさんの作家の方が集まっている場所なんですね。
自由な発想で作っていて今はデザインの自由さを見ていただきましたが今度は器の形の自由さに皆さん、注目してください。
YOUさんに見ていただきたいユニークな形、ご覧ください。
ふちがばらの形。
これは、また大皿ですごい。
きれい、きれい…。
お料理映えしますね。
とってもかわいらしいです。
そして、こちらちぎれたような不思議な形なんですがご覧ください。
これは、お月様をイメージした器なんですよね。
やっぱり砥部焼の白が魅力ですからちょっと青白くなって月がイメージできたということですね。
お花とか、いけちゃってもきれいだね。
実際に、お花を生けるようになっています。
こちらの白いお皿なんですが一見、普通のお皿ですが実は、裏返しますと裏にこのように模様があるんですよね。
こちらの花瓶もご覧いただきましょう。
YOUさん、いかがですか。
パレットじゃないですけどすごいですね。
それだけドーンと置いてあってもオブジェだし、お花、入れてきれいですね、すごい発想。
本当に形も自由自在。
作ったのは篠原元郁さんです。
やっぱり、イメージしたとおりの形になりますか?砥部焼は。
完全なるイメージにはなかなか土との対話があるので難しいですけどそれに近づけるように制作するようには心がけてますけど。
今回、特別に自由な発想が生まれる場所篠原さんの工房を見せていただきたいと思います。
私は、篠原さんとは別のかわいい作品を見に行ってきます。
メインカメラ、こっちです。
私も隆のほうに。
こちら、工房。
お邪魔します。
ちょっと工房の窓から見える自然、ご覧ください。
すごいなー!
これ、手前にある木は…。
桜ですね。
春はすてきでしょうね。
そしてYOUさんこちらご覧いただきましょう。
このクリーム色の固まりなんですがこちらが石を砕いたものを水で練ったものでいわゆる原料なんですよね。
この原料の段階からもう、見た目が白っぽくて触らせてもらいますとやっぱり、土とは違ってすごくきめが細かいんですよね。
実際、篠原さん、使い心地はどうですか?
きめが細やかなんで非常に気持ちがいい感じがします。
そして、粘りが強いっていう特徴がありますので砥部の土は。
成形が自由にできると思います。
素人の私から見てもすごく扱いやすいといいますか。
このやわからさと滑らかさがあるから形が自由になるんですかね。
篠原さんがどうやって加工されてるのかも見せていただきたいと思います。
ろくろは、もちろんあるんですが今からご覧いただく、この作業おもしろいんですよ。
あらかじめ成形したコップを削っていくんですけど表面を…。
どんどん削っていかれるんです。
しかも、丸ではなく四角いカップで。
これはフリーカップなんですけど。
すごいダイナミックに削られますがこれは最初から決めてるんですか?
この辺はイメージして自分で成形しますけど。
あまりにも大胆なんで穴が開かないか心配なんですが…。
時々、穴も開きますけど。
陶器というよりはどっちかといいますと彫刻作品のような気がします。
そして、YOUさんさらに篠原さんこんな作り方をされてるんですけども例のもの見せていただいてよろしいですか。
こちら、石こう型なんですが私がやらせていただきます。
原料をね、ぐっと押しつけますよ。
ほら、分かりますかね。
実は、この粘土を押し付けると細かな模様が浮き出てくるんですよね。
すごく繊細なんですが彫って模様を入れるのではなくこのように模様が浮き出すようになってるんです。
おもしろいですよね。
やってみたいですね。
ちょっとチャレンジしたくなる気持ち分かります。
今、見せていただいたこの2つの技法を使った完成品をYOUさんにも皆さんにもご覧いただきましょう。
これが、またすごくすてきなんですよ。
先ほど私がやらせていただいたのがこちらの作品です。
模様がちゃんと浮き出てる。
すごい、きれい!白、きれいですね、やっぱり。
この石こう型で作ると全面に細かな模様が浮き出た作品になるんですよね。
そして、もう一つ見せていただきましょう。
先ほど削っていたカップはこちらです。
ダイナミックな仲にも繊細なアプローチで。
すごく実用的でもあるんです。
底は四角形になっていまして。
しっかりと彫られた跡がありますね。
どうしてこのような作り方を?
実用的な部分も残しつつ自分の主張というかそういうカラーというか個性を出したいなと思ってそういう作り方を心がけてます。
以上です。
中澤さんそちらは、どうでしょうか。
メインカメラ引き取ってもいいんですね。
YOUさん、ぜひ見てもらいたい心ときめく作品、かわいいのは、こちら。
パステルカラー、いかがですか。
かわいらしい!これは女性がみんな、ね…。
とてもすてきなティータイムじゃないですか。
ですから結婚祝いなどにプレゼントされる方が多いようですね。
幸せな気分になれますね。
まさに幸せがくるように幸せな青い鳥も描かれています。
少しにじんだ風合いがかわいらしいということですね。
作った方、ご紹介します。
大東アリンさんです。
アリンさんっていうお名前のとおりフィリピンの方なんですね。
日本人の陶芸家のご主人と結婚をして、フィリピンから日本へやってきました。
ご主人亡くなってしまったんですけど2人の大切な思い出の窯を大切に今も守って砥部焼を作っています。
YOUさんからもかわいいということばがありましたがどんなことをイメージしてデザインされてますか。
こちらのほう、デザインはフィリピンの風景やら思い出をいろいろ表現出して器のほうに描いています。
幼少期のフィリピンの原風景を…。
アリンさん、こんにちは。
これ、本当に淡いお色みといいますか柄がすごく女性らしくてすてきですね。
ありがとうございます。
本当に砥部焼はいろんなデザインがあるんだなと分かっていただけると思います。
どのようにしてアリンさんの作品が作られているか、工房で実際に見せてもらえますか。
さっきの見せていただいたくっきりとしたコントラストとはまた別のものですからね。
ほとんどパステル色ですね。
持っているだけで心がうきうきするような感じになります。
こちらのほうで大体、描いてますね。
こちらがアリンさんの工房です。
とても開放的な空間で、その中にアリンさん、定位置こちらになっています。
手元にはたくさんの色がありましてこれを使うんですね。
アリンさんが手に持ちましたこちら、なんだか分かりますか?
お花?型抜きみたいな…。
何で作ってるかというと和紙なんです。
和紙を事前に切って自分の好みのデザインにしていくということで和紙染めという技法でアリンさんは砥部焼を作っています。
こちらのほうが素焼きなんですがこの上に和紙を付けて。
砥部焼の素焼きの上に重ねます。
そこに筆で…。
今は黄色い絵の具を真ん中に置いて…。
その次が…。
和紙なのでにじんでいくんですね。
次は何色ですか?
今度はピンクですね。
すごく、にじみます。
じわーっと広がっていきますね。
この技法で和紙染めで濃淡がすごくきれいに出ます。
この、にじんでいくから風合いが出るんです。
この次が黄緑のほうの色になります。
本当に淡い色なので…。
この段階ではなかなか、どうなっているのか分かりにくいかもしれませんがこの型を外したときが楽しみですね。
やっぱり和紙ならではなんですね。
なぜアリンさんは和紙染めを作られたんですか?この技法は。
砥部焼という焼き物がほぼ、筆で使うのが私にできなかったことがあってフィリピンの人らは私も、筆遣いができなくて。
何か、新しいやり方ないかなって思ってやってたらこの和紙染めっていう技法がちょうど、私にぴったりでした。
和紙をはいだら、こうなります。
くっきりとしたラインではなくにじんでる辺り分かりますでしょうかね。
やわらかい本当にまさに花が咲いているような。
ちょうどばらのやわらかい。
アリンさん、和紙染めの技法を使って砥部焼を作っているだけではなくて可能性をさらに広げようと新たな挑戦も始めています。
藤井さん目の前にあるもの見せていただいていいですか?この小さい砥部焼なんです。
こんなに小さいのに技法は同じものなんですよね。
これは混ぜてます、いろいろ。
これが完成というわけではなくてこれをさらに…。
お人形遊びをするためではなくもちろんそう使っていただいても結構ですが…。
アリンさんの工房の隣に用意させていただきました。
先ほどのカップ覚えていてくださいね。
これだけの作品になりました。
アクセサリーになるんですね。
YOUさん、ご覧ください。
指輪なんです。
なんてことだ!すげえ、格好いいぜ!
あの方に差し上げたいですよね。
すごいね、きれい!きれい!
そのほかにもベレー帽があったりですとかベレー帽も砥部焼があるんです。
手袋にも付けたりしてるんですね。
焼き物がアクセサリーになってるんですよね。
これ、東京で売れますよ。
そうですか…ありがとうございます…。
もう一つ注目していただきたいのが服の中にも取り入れてみようということでこちら、砥部焼があるんです。
ちょうどウエストの部分に。
ダンス用の衣装なんですね。
松山市内のダンス教室ではこの衣装を着てダンスをしようという計画が進んでいます。
一足早く、見せてもらいました。
ダンスが好きな藤井さんも踊ってみたくなりますか。
砥部焼をつけて。
YOUさん、いかがですか?このコンテンポラリー。
すごい、この子、かわいい。
お嬢さんなんですよねまだね。
大人びた雰囲気がありますけどね。
砥部焼とコンテンポラリーの見事なコラボレーション。
すばらしい。
腰の辺りにはちゃんと砥部焼が存在感を放っているという。
こういったアクセサリーをアリンさんと一緒に作っているのがこちらのお二人です。
松下ユリアさんとエリカさんです。
お母さんがポーランド人ということもあってこの砥部焼をぜひヨーロッパ含め、海外に発信していきたいということでアクセサリーを作りました。
砥部焼の魅力はすばらしいものがありますか?
特にアリンさんの作品というのはパステルカラーがとてもきれくてそこの世界観から私の作品に、さらにつなげていくとまた違う世界観というのが生まれてくるんじゃないかと思いまして…。
先ほど、YOUさんからは東京でも売れますよっていう声がありましたがどうでしょう。
うれしいです。
おしゃれなYOUさんに褒められたらうれしいですよね。
こちらはベレー帽、すごくすてきなんですが実際、こちらネイビーのベレー帽があるんですがこちらにもちゃんとアクセサリーがついててこれ、男性もかぶっていいということなんでかぶらせていただきます。
すてきです。
隆!いいですね、男の子も全然。
本当に砥部焼の可能性、感じますよね。
まさにきょうのコーディネートはベレー帽をかぶるがためのですか?
はい、そのつもりで。
これ、ちっちゃいから作業、大変だと思うんですけど。
全部、ろくろで女の人しかできないかもしれないです。
本当に、この指でろくろひいてやるしかないですね。
2つとして同じ物がないですからアクセサリーとしてもそうですしファッションアイテムとしても本当に特別な自分のものになりますからね。
2015/02/16(月) 12:20〜12:45
NHK総合1・神戸
ひるブラ「個性あふれる!こだわりの砥部焼〜愛媛・砥部町〜」[字]
厚手の白磁に藍色の唐草模様が特長の愛媛伝統「砥部焼」。いま新しい砥部焼が続々と誕生している。若きクリエーターが生み出す美と機能性をあわせ持った最新の砥部焼とは?
詳細情報
番組内容
【ゲスト】藤井隆,【コメンテーター】YOU,【司会】中澤輝 〜愛媛県・砥部町から中継〜
出演者
【ゲスト】藤井隆,【コメンテーター】YOU,【司会】中澤輝
ジャンル :
バラエティ – 旅バラエティ
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
ドキュメンタリー/教養 – 歴史・紀行
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