福井県は新年度から子育て支援や少子化対策に一層力を入れる。4月から第3子以降の子どもの保育所・幼稚園の保育料を小学校入学前まで無料化する。「新ふくい3人っ子応援プロジェクト」と銘打った施策の中の目玉で、経済的な理由で「3人目」を諦めないよう子育て世帯をバックアップする。若者の出会いや結婚を後押しする縁結び活動も積極的に進める。
県は全国に先駆けて2006年度から、3歳未満の第3子以降を対象に保育料、病児保育、一時預かりを無料化する「3人っ子応援プロジェクト」を開始。今回は同プロジェクトを拡充し、対象を就学前まで広げた。保育料は公私立保育所と公立幼稚園が無料で、私立幼稚園のみ補助に限度額を設ける。
県によると、富山、石川県、京都府が所得制限を設けた同様の制度を4月から始めるが、所得制限なしで就学前まで無料化するのは現在では福井県が全国で唯一という。
県の試算では、対象となる世帯のうち最も多い所得区分(世帯年収470〜640万円)でみると、3歳から5歳まで保育所を利用した場合、平均保育料は月額約2万3千円。今回の支援拡充により、1世帯当たり年間約28万円が軽減される。
財源は県と市町で折半する予定。県は15年度当初予算案で従来の3歳未満の支援のために2億4700万円を盛り込み、拡充分の経費3億5100万円は14年度補正予算案に計上した。
あわら、若狭、おおい3市町は独自財源を投入して既に就学前の保育料を無料化しているが、今回の県の支援拡充により、市町の財政負担は減ることになる。
一方、県は結婚支援にも力を入れる。少子化の背景にある未婚、晩婚化は県内でも進んでおり、25〜29歳の女性の未婚率は、1985年の19・1%から、2010年は55・4%と大幅に増えた。若い男女の出会いを仲介する「地域の縁結びさん」制度を企業に拡大し、5年間で100人を確保する。地域とのつながりが強い住職にも加わってもらう。