橘:宇宙生物を撃退したのち活動を停止した巨大ロボットはその動力源や操縦方法すら一切が不明。
各国政府は早々に調査を打ち切ったが再び訪れるであろう地球の危機に備え独自に調査と研究を続ける私の目の前にどこにでもいるような8人の少女たちが現れた
ロボットを動かすために新たにやって来た8人の大人の女性に気持が揺れる少女たち
戦いなさい!ヤダ!こんな子供たちがロボットを動かしたというんですか?
しかし突如発生した危機的状況でロボットを動かしてみせたのは8人の大人の女性。
ではなく…。
少女たちのほうだった
(アコ姉)ねぇところでさそろそろちゃんと話し合わないとって思ってるんだけど。
(マリー)ああアコ姉もそう思う?うん。
(トモ)なんのことかね?ロボサンのことだよ。
ロボサンがどうしたの?トモとちーは気にならないの?ロボサンがどうやって動くのかって考えたことない?
(ちーちゃん)う〜ん前にさ2人でちょっと考えたじゃん。
でもさよくわかんなかったからいいかなって思っちゃったんだよ。
そうも言ってらんないじゃない。
この間みたいなことが今後ないともかぎらないしね。
(吉田)私たち以外にパイロットが来るかもってこと?そう!おじさんさ結構私たちのこと頼りにしてるみたいだったよ。
いや〜まぁおじさんはそうかもしれないけど例えば次にもっとえらい人が来るとするじゃん。
そしたらわかんないでしょ。
そっか…。
ちーそうでしょ!ねっ!フフフフ!フフフ!あっ!アコ姉のお弁当いつもおいしそうでカラフルだよね。
食べた〜い!おいしそう!一応私自分で用意してるんだよ。
そうなの?アコ姉って料理うまいんだね。
私?料理全然できないよ。
ああこれ冷凍食品全部。
そうなんだ…。
なんだ…。
なんだ…。
そんなひくことなくない?一応さどの冷凍食品にしようかなって選んでるの私だから。
そのへんのセンスもあるでしょね?ねえ…今日は冷凍食品の話をしに来たんだっけ?そうだった。
ついつい熱が入りすぎちゃったよ。
冷凍食品だけにね。
こっちが冷凍されちゃったよ。
うまい吉田!最高!吉田ちゃんはホントおもしろいよね。
静粛に静粛に!これよりロボサンはどうやったらうごくのか会議を始めます。
とりあえずさロボサンが動いたときのことを思い出そう。
意外と何かが鍵になってるかもしれないし。
ここに来るようになってさ…私たちが。
ロボサンって今までどれくらい動いたっけ?えっといちばん最初に動いたのは私がお菓子買って来たときだったような…たしか。
そうそうなんかお釣りがうまいこといかなくてもめてるときだったよね。
最終的に5円玉探してたんだっけ?うんそうだった。
じゃあ5円玉関係あったりして。
ないよ。
よしみんな財布確認して5円玉取り出してみよう。
えっ?工藤ちゃん:そんな急におかしいじゃん。
べつに私は平気だからほら受け取ってよ念じるだけでいいんだね。
違うよ唱えながら念じるんだよ。
よしロボサンロボサン動いてください!
(一同)ロボサンロボサン動いてください!お〜動いた!動いた動いた…。
ほらほら。
動いたよアコ姉。
待って待って…ねぇこれさねぇこっくりさんじゃない?これさしかも動いてるのロボサンじゃなくて5円玉じゃん。
バレたか。
アコ姉今顔でわかったわ。
こっくりさんって何?あとで検索して調べてみて。
こっくりさん。
ねぇ2回目っていつだっけ?あ私のお母さんが来たときじゃない?たぶんそうだと思う。
私そのときいたし。
えマリーのお母さんってどんな人?すごいきれいな人なんだよ。
でもときどき怖かった。
あ〜もうはっきりしゃべりなさいよあぁ?このお弁当もねお母さんが作ってくれたんだよ見て。
ジャーン。
かわいい。
そうなの?そう。
あの…あのお母さんがこんなかわいいお弁当作ったの?そう。
もう感動だよ。
ああ見えてね結構かわいい趣味してるの。
なんかねあの歳でね寝るときにねぬいぐるみ抱っこして寝てるんだよ。
かわいいでしょ?すごいね。
そう結構かわいいの。
また脱線してるよ。
で肝心のロボサンが動いたときはどうだったの?なんか覚えてない?ロボサンが動いたとき?う〜んと…。
お母さんに家に連れ戻されそうになって…。
こうやって腕つかまれてで離して!ってなってバーンってやったときに動いた気がする…。
よね?なるほどね。
よしちょっと1回やってみよう!立って。
食べてないのに…。
立って立って。
これでどうするの?みんな隣の人の腕をつかんで。
1つ質問していい?何?なんでみんなでやるの?マリーが1人のときは一瞬しか動かなかったんでしょ?だからみんなでやればもっと動くかもしれないじゃない。
あぁなるほど!納得しちゃうんだ。
結構雑な理論だけど。
まぁやってみよう。
じゃあいっせ〜のせでつかまれてるほうの腕を振り払うよ。
うん了解。
いくよいっせ〜のせ!何これ?ダメだったか…。
あといつ動いたっけ?
(トモ)スーさんがおじさんのプリンを食べたときに動いたよ。
(アコ姉)あぁ聞いたその話。
それがいちばんわけわかんないね。
ちーのお弁当でかくない?ううん普通。
(マリー)そう?そうでもないよ。
だって私さちーがカバンからお弁当箱出すときいつもちょっと笑っちゃうもん。
ね?小さい頃からずっと大きいよねちーのお弁当。
うんお腹空いちゃうから。
そういえばさトモのおばあちゃんって具合悪いの?えっ元気だよ。
なんで?いや…トモっていつもおばあちゃんが作ってくれたお弁当食べてるけど最近コンビニ弁当ばっかだなって。
あ…最近は作らなくていいって言ってるの。
なんで?まあいろいろあって。
そっか…。
そんなことよりスーさんがプリンを食べたときの話でしょ?
(ちーちゃん)もしかしてなんだけど今までロボサンが動いたのって私たちの誰かがプリン食べたあとだったのかも。
んなバカな。
でも意外とそうなのかもしれない。
だって8人いれば誰かがプリン食べててもおかしくないもんね。
うん。
今プリンあるかな?あっ!おじさんのやつがあったよ。
(一同)お〜っ!ねぇどうする?これはゴーでしょ。
じゃじゃんけんで決めようよ。
よし勝った人ね。
いくよ?最初はグー。
じゃんけんぽい!待って待って…。
こんな大きいお弁当食べてるのにさまだ入るの?入るよ入るよ。
余裕っす。
(2人)え〜っ!食べたい…。
いただきま〜す。
どうぞ。
すごいね。
早いね。
食べた。
じゃお願いねちー。
え…ん?ん?ん?ん?そりゃそうだよ。
何を?だからロボサン動かす感じでいろいろやってみてよ。
わかった。
やってみるね。
ロボサン動かす感じってどういう感じだ?う〜ん…。
じゃ一回やってみるね。
(一同)うん。
ハーッ…。
ロボサン起動!!よし次。
次…次…次…もう!ロボサン発進!次。
ロボサン発進。
ねぇ…ていうか私たちはこれはいったい何を見せられてるの?オッケー。
よしもう大丈夫。
ちー大丈夫だから。
それでう〜んと…次に動いたのは。
ああ。
もうこの間のときだよね。
そのとき私と吉田は外にいたからわかんないけど中で何かあったの?あのね芹澤ちゃんが決めゼリフ的なこと言ってた。
芹澤:みんなそれぞれいろいろあんだよ!じゃあ私がやるよ。
その代わりその前のセリフからくれないとね。
こう…なに?あの…気持が入らないから。
なんだこれ?女優ですか?おもしろい。
ほら3人ともふざけてないでちゃんとやろう。
あっ!じゃあアコ姉がその前のセリフ言って。
あのこないだ来た女の人たちのリーダーみたいな人いたでしょ?その感じで!なに考えてんの?意味わかんない!わかった。
じゃあ準備いい?オッケー!いくよ。
なに考えてんの?意味わかんない。
ダメ!そんなんじゃ入れない。
だからその…。
全然違う!そのときいないからわかんないんだって!もう一回いいからはげしめでもっと。
はげしめ?なに考えてんの?意味わかんない!お前が言うのかよ!?みんなそれぞれいろいろあんだよ!お前も言っちゃうのかよ!そんで動かねえのかよ!ちー笑いすぎでしょ。
すごい笑ってる。
ごめんトモカバン開けちゃった…。
いいよいいよ。
超おもしろい。
あれ?トモ?お弁当持ってんじゃん。
あれ?トモ?お弁当持ってんじゃん。
それはあの…。
違うんだよね。
食べないやつなの。
食べないやつ?だってこれトモのおばあちゃんが作ってくれたお弁当でしょ?なんで?なんで食べないの?〜トモお弁当は?あっ今日忘れちゃった。
ちーの少し分けてよ。
いいけど…少しだけだよ?先食べる?いいよ。
いいよいいよ。
いいよ。
いいよだって恥ずかしいから。
恥ずかしいって何が?みんなのみたいにかわいくないし全体的に茶色いし。
小さい頃に一度だけねカボチャの煮物が好きだって言ったらそれからずっと入れてくるんだよもう何年も。
じゃあいらないって言えばいいのに。
それは…おばあちゃんお弁当作るの楽しみにしてるから。
作ってくれたお弁当食べないで今までどうしてたの?そのまま返してた。
食欲ないって。
家族だってちゃんと伝えないとわかんないよ。
かわいいお弁当作ってってお願いしたら?そんなの言えないよ。
そんなこと言ったっておばあちゃん困ると思うし。
何も食べずに返されるほうが困るんじゃないかな?でも…。
おばあちゃんトモが食欲なくて心配してるんじゃない?
(吉田)それも食べずに返しちゃうの?うん。
じゃあ私にちょうだい。
えっ?私さお弁当作ってくれるような家族いないし自分でも料理できないから。
みんなみたいなお弁当うらやましかったんだよね。
いらないならちょうだい。
別にいいけど。
ありがとう。
ごめん。
これ私には食べられないや。
わぁかわいい!トモのおばあちゃん全部わかってたんだよきっと。
〜おばあちゃんごめんね。
こんなにかわいくてもやっぱりカボチャの煮物は入ってるんだね。
おいしい…おいしいよおばあちゃん。
〜ちゃんとおいしかったって伝えてあげてね。
ロボサンが動く?なんで?このタイミングで?〜動く前に止まっちゃった。
でも今反応したよ。
おばあちゃんのお弁当のおかげかな。
う〜んそういうことじゃない気がするけど…。
ねえみんな笑わないで聞いてほしいんだけど…。
なに?ひょっとしてロボサンには…。
心があるんじゃないのかな?ねえマリー…。
夢あんじゃん!マリーは夢のあることしか言わないもんね。
いやこれは夢とかじゃなくて本気なんだって!詳しく教えて。
どうしてそう思うの?ロボサンは今まで全部何かのきっかけで動いたって考えてたからダメだったんじゃないのかなと思って。
心があるから同じことをしても動いたり動かなかったりするのかなって。
ああ…それわかる気がする。
うちらが困ってるときに助けてくれる感じあるし。
この間もちょうどいいところで動いてくれたからあの女の人たちも諦めた感じだったよね。
(一同)心か…。
となるとさっき反応したのはなんでだろう?トモのおばあちゃんのお弁当に感動したからとか?そうかな?いやでも心があるって考えると自然じゃない?普通のロボットだったらあのタイミングで反応するわけないもん。
試してみる?試すってどうやって?ロボサンが感動するようなお話をするの。
誰が?決まってんじゃんアコ姉だよ。
私!?アコ姉あるでしょ感動エピソード。
なくはないよ。
なくはないけど…。
(ちーちゃん)お願いしやす!
(3人)お願いしや〜す!よっしゃ任せとき!
(4人)あざ〜す!じゃいくよ。
あの私部活がねバスケ部なんですけど。
いわゆる女バスってやつではい。
でこの間地区大会の予選があったんですよ。
私はまあ3年なんですけど補欠で。
今年入ってきた1年に田中っていうすごいうまい子がいてその子はレギュラーなんですね。
1回戦が始まってうちがいい感じで勝ってたんですけど後半第3クォーターが終わったあとにその1年生の子が監督に言うんですよ。
アコさんを出してあげてください。
最後かもしれないんですからって。
私はっ!と思って田中それは違う。
私の思い出なんかよりもチームが確実に勝つことのほうが優先だよってね。
動けや!今めっちゃいい話じゃんかねえねえ!おばあちゃんのお弁当に比べたらちょっと弱いかな。
(笑い声)補欠…補欠で。
でもキャプテンだから。
キャプテンで補欠すごいね。
それはすごいね。
橘:宇宙生物を撃退したのち活動を停止した巨大ロボットはその動力源や操縦方法すら一切が不明。
各国政府は早々に調査を打ち切ったが再び訪れるであろう地球の危機に備え独自に調査と研究を続ける私の目の前にどこにでもいるような8人の少女たちが現れた
(一同)ロボサンロボサン動いてください!
ロボットが動いた原因を探りお弁当を片手に試行錯誤する少女たち
みんなのみたいにかわいくないし。
あっかわいい!おばあちゃん…。
そんななかで少女たちが導き出した結論は…
ひょっとしてロボサンには心があるんじゃないのかな?
ロボットには心があるということだった
(アコ姉)ちょっとトモちー。
何やってるのこれ!こんなに散らかして。
(ちーちゃん)酒屋さんでダンボールいっぱいもらったから…。
(トモ)2人で等身大ロボサンを作ろうと思って。
2人はホントに女子中学生なの?今年はみんなでクリスマスパーティーここでやろうって話になったじゃん。
そしたらなんかもういてもたってもいられなくなってなんか作ろうってなって。
それは別にいいけどさ。
散らかしたらちゃんと片づけなきゃダメでしょ。
お菓子食べたらやろうと思ってたよ。
今やりなさい!えぇ〜!?
(マリー)なんかアコ姉こそお母さんみたいじゃない?この前わかったでしょ?ロボサンには心がある。
ロボサンはいつも私たちを見てるんだよ。
なんか宗教みたいなこと言い出したよ。
こんなだらしないことやってたらロボサンに嫌われちゃうよ。
そうなったらパイロット失格だよ。
わかったよ。
わかったらさっさと片づける!ほら!はい。
はい。
(マリー)アコ姉なんかいつにも増してピリピリしてない?
(芹澤)いや〜今日学校でいろいろあってさ。
えっ何?アコちゃんさ部活でキャプテンやってんのね。
あれ?でもアコ姉女バスで補欠じゃなかったっけ?そうそうなのに自分から立候補してさ。
(芹澤)だからいろいろと支障があるわけ。
だからレギュラーの間ではアコちゃんキャプテンは名誉キャプテン的な。
もはや象徴的な存在になってて。
実質の精神的支柱になっている別の非公式キャプテンがいるわけ。
ああ〜もうそれは超めんどくさいね。
でしょ?でもさそれが今日アコちゃん本人にバレちゃってさ。
うわぁ…そうなんだ。
ほら手が動いてないよ。
そのうっぷんをここにぶつけるんだ。
ロボサンを怒らせたらへそ取られるよ!妖怪じゃないんだから。
でも私たちって結構ロボサンに好かれてるよね。
動かせた率高いし。
動かせた率?そう!ほらみんないつもここにいるわけじゃないじゃん。
どっちかっていうと3〜4人しかいないことのほうが多いじゃん。
まあそうだね。
でもわりと私たちがいるときはよく動くんだよね。
7割がた動いてるよね。
うん。
そんなこと言ったら私がいるときなんてほとんどいつも動いてるよ。
そうだっけ?当たり前じゃん!この前おもいっきしスルーされてたじゃん。
この前のは狙いすぎたからあれだっただけだよ。
基本的にはガンガン動いてるから。
本当に?動いてるって!あれでしょ?換気扇みたいのがギュンギュンギュンギュン回ってすぐ止まっちゃうやつでしょ。
え?え?動くってあれのこと言ってんじゃないの?いやそれはむしろ動かないほうにカウントされるよね。
だよね…。
まああれは違うよね…。
もうちょっと動くのかな…。
ついこの間とかすごかったじゃん。
そういえばあのときもアコ姉外出てたっけ?もしかしてアコ姉いるときほとんどロボサン動いてない?え?ちょっと意味が…わからないかな。
うわぁ〜。
(ノック)
(ちーちゃん)アコ姉!ねぇアコ姉!
(アコ姉)私はパイロット失格だよ!いいかげん出てきなよ!
(アコ姉)私にはここにいる資格なんてないんだよ!だったら普通出て行くんじゃ…。
ひっ!ほっといてよ。
私にはここがお似合いなんだよ。
私らみたいなもんにはねこんなもんで十分コックピットですわ。
誰なんだよ?そんなの気にすることないじゃん。
ロボサンが動かないのってそんなのたまたまでしょ。
ロボサンには心があるんですよ。
だったらたまたまなんかじゃないんだよ。
露骨に選り好みしてんだよ!私は私はロボサンにも嫌われてんだよ!にも?世界なんて滅べばいいんだ。
ガチでパイロット失格じゃん。
ねぇ「にも」って何なの?アコちゃんさ同じクラスに好きな男の子がいたらしくてさ。
うん。
その男の子から今日呼び出されてラブレター渡されたんだって。
でもそれがアコちゃんあてのラブレターじゃなくてさ。
よくある悲しいやつだ。
アコちゃんじゃなくて同じ女子バスケ部のキャプテンに渡してください。
っていう…。
外部的にもそっちがキャプテンっていう認識なんだ。
それで全部バレちゃったんだよね。
逆によくここまでバレずにやってこれたね。
(アコ姉)マサル君!ほらみんなアコ姉のこと励まそうよ。
元気出してアコ姉。
明日はきっといいことあるよ。
根拠は?根拠?なんで明日いいことがあるってわかるの?えっとそれはあの…。
まさか何か仕掛けてるの?私をドッキリか何かにハメようとしてるんでしょ?明日また何かいい思いをさせて幸せの絶頂から不幸のどん底に叩き落とされた顔を見て大笑いしようとしてるんでしょ!好きにすればいい。
どうせ私は哀れな道化師だよ!重症だなぁ。
そんな…そんなわけないじゃん!だって私アコ姉の言ったこととかやったことで一度も笑ったことないし。
それにアコ姉のためにわざわざ時間をかけてまで準備したりしないよ!ちー。
(アコ姉)ちくしょう!アコ姉私は笑ったよおもしろかったよ。
アコ姉が好きな人からラブレター渡してくださいって言われた話超おもしろかったよ。
(アコ姉)殺せ私を殺せ!マリーちゃん!あのねアコ姉…。
まわりがどう思ってるとか関係ないんじゃないかな?たとえ形式上の書面上のことだとしても正式なキャプテンはアコ姉なんだから。
でもほらえっと…。
(マリー)何が言いたいかっていうと…。
え〜と…。
いちばん大切なのは…。
待って待って待って!ちゃんとあるから今出すから!は?中からガムテープでふさがれた。
そっちが補欠なのがいけないんじゃん!やめてマリーちゃん!困ったね。
(スーさん)ねぇねぇ工藤ちゃん大丈夫?
(工藤ちゃん)何?普通だよ。
全然大丈夫だよ。
スーさんと工藤ちゃんだ。
(スーさん)でもなんか様子が変っていうか…。
(工藤ちゃん)そんなことないって。
工藤ちゃん何かあった?ううん別に。
何でもないの。
どうしよう私どうしよう…。
(芹澤)何かあったの?
(アコ姉)現世にはもう期待しない!え〜っ!?そっちこそどうした?こっちはどうにもなりそうにもないし。
それより工藤ちゃんどうしたの?私にも話してくれないんだよね。
あんまりスーさんだけに打ち明けるイメージもないよ。
えっそうでもないよ。
工藤ちゃんよかったら私話聞くよ。
いいの気にしないで。
こんな話されてもみんな迷惑なだけだから。
ず〜っとあんな感じなんだよね。
(ちーちゃん)なんか悩んでる人たくさんいるね。
あっいいこと思いついた!え?工藤ちゃんの悩みをアコちゃんに相談すればいいんだよ。
あっ開いた!やっぱりだ絶対いける。
どういうこと?ほらアコちゃんさなんかすっごい先輩ヅラしたがるじゃない?頼んでもないのにやたらと世話を焼きたがるっていうか。
ねぇねぇちー。
今そこ絶対開かないようにしといて。
うん。
とにかく人の悩みが大好物だからさ。
そういう妖怪みたいなもんだからさ。
アコちゃんだったらちょっとやそっとの話全然迷惑になんか感じないもん。
そしたら工藤ちゃんだって気兼ねなく話せるでしょ?あぁなるほどね。
アコちゃんも誰かが頼ってあげたりすれば自分も存在する価値があるって錯覚するんじゃないかな。
錯覚なんだ。
私せめてアコちゃんに錯覚させてあげたい!そう。
私に相談ごとね…。
こういうときはアコ姉かなって。
ちょ…そんなんで機嫌取ろうったってそうはいかないんだからね!そっかダメか〜!でも…。
それとこれと話は別。
悩んでる人がいたら相談に乗ってあげるのって人として当然のことだからね。
こっちオッケー!っていうことだからさ相談してみなよ。
でも本当にいいの?だってアコ姉だってなんかつらいことあったんでしょ?工藤ちゃんが相談することでアコちゃんが救われるんだよ。
そういうことなら。
よし行こう!あの…アコ姉。
こんなところからごめんね。
事情はだいたい聞いてる。
ちょっと2人っきりにしてもらえるかな?私みたいなどうしようもないなんの価値もない人間でもさ話聞くことぐらいはできるから。
(アコ姉)工藤ちゃんはひとりじゃないから。
うん。
あの…前に5円玉のことあったでしょ?あった。
あのときも私たちを信頼して全部打ち明けてくれたよね。
嬉しかった。
実はあのそのときの縁結びの神社のご利益があったのかな?憧れの先輩とデートすることになったんだよね。
ん?あっ小林先輩っていってね…。
私男の子とデートするなんて初めてだからどうすればいいのかわからないっていうか。
あそうなんだ…。
こんな相談されても困るよね。
そそんなことないよ。
なんだか様子がおかしい!何かあったの?工藤ちゃんがアコ姉の前でノロケ話を…。
なんだって!?芹澤ちゃんワクワクしてない?
(アコ姉)ははは…話聞くって言ったじゃん。
遠慮しないで。
ホント?よかった!最初はねみんなで映画を観に行こうって話で私観たいのがあったんだけど…。
やめてあげて。
そしたらねたまたま先輩がそこへ通りかかって…。
メッチャしゃべんじゃん!俺工藤が言ってたの観たい。
俺と行く?とか言ってこれってどういう意味なのかな?あ…どうだろうね?アコ姉逃げて!そしてね勇気を出して行きたいですって言って先輩の顔見たらなんか真っ赤になってて。
いつもはあんなにかっこいいのになんかかわいくないですか?もうこれ相談でもなんでもないよ。
あとね…。
工藤ちゃんを止めないともうアコ姉限界だよ!誰かいい作戦ないの?
(橘)お前たちちょっといいか?別に2人で映画観に行くくらい好きじゃなくたってあるよね?えっ?だって観たい映画だったから観に行くってだけの話でしょ。
(ちーちゃん)まあ状況的に誘わざるを得ない流れになったんだろうね。
そうなのかな…。
工藤ちゃん都合のいいように考えすぎじゃない?たぶん顔が赤くなったのは風邪ひいて熱があっただけだよ!
(トモ)たぶん熱があったからもう誘ったことなんて覚えてないよ!たぶん待ち合わせ場所に行っても永久に誰も来ないよ。
そうなの?かわいいとかなんか上からの感じだったしさ。
なんか両思い前提で余裕見せてる感が鼻につくよね。
あぁ〜私ったらなんてことを!ちょっとやりすぎじゃない?恥ずかしい!アンタはとんでもなく恥知らずな女だよ!見ないで!私をそんな目で見ないで!おいで。
あ〜っ!工藤ちゃん!そっちへ行かないで!
(工藤ちゃん)世界なんか滅べばいいのに!
(アコ姉)心の友よ!しまった!工藤ちゃんがダークサイドに〜!ねぇちょっといい?おじさんあの子たちどうにかしてよ!私たち仲間でしょ!いやさっきすごい敵みたいなこと言ってたよ!工藤ちゃんかわいいよ。
(工藤ちゃん)やめて!もう私に関わらないで!
(アコ姉)そうだアイツらなんて無視しろ!工藤ちゃん絶対両思いだって。
余裕どんどん見せていいからさ。
(工藤ちゃん)私の存在を記憶から消してください!工藤ちゃん!先輩きっと風邪なんてひいてないよ!工藤ちゃんのことが好きだからかわいいかわいい小林先輩は頬を赤らめたんだよ!もう忘れてください!私のことも忘れないでください!いったい何の話なんだ!?あれ?そもそもこの話って何の話だっけ?アコちゃんがさ自分がいるときにロボサンが動かないってヘソ曲げちゃってさ自分はロボサンに嫌われてるだとかパイロット失格だとか…。
だってホントのことじゃん。
(工藤ちゃん)小林先輩!工藤ちゃんは何なんだよ?工藤ちゃんは自業自得?
(アコ姉)マサル君…。
ややこしいから重ねてくんなよ!はぁ…お前らに言われて私もいろいろデータを検証し直してみた。
ロボットに心がある。
確かにそうとでも考えなければ説明がつかないところが山ほどあるな。
そうなんだ。
やっぱりアコ姉はロボサンにも嫌われてるんだね。
ん?「にも」ってなんだよ?
(アコ姉)マサル君!うっせえ!いやでもさアコ姉はさいちばん最初のときちゃんと動かしてたよな?あのときはみんなもいたじゃん。
動かせた率ランキングには影響ない。
でもアコ姉が最下位なのは揺るがない。
(アコ姉)うっうっ…どうせ私は…。
イヤだなんか怖っ。
いやいや…そのランキングってさ全員分ちゃんと調べたのか?そこまではしてないけど。
そのくらいだよねって話はした。
そんなことより早くアコ姉のこと慰めてあげてよ。
大人でしょ?
(芹澤)あれ?吉田。
あぁ〜吉田ちょっと助けてよ!あのおじさん全然使えないんだよ!う〜!
(吉田)話聞いてたよアコ姉が出てくるように説得すればいいんだよね?さすが吉田!頼りになる。
確かにあのときは8人全員がいた。
お前ら全員がロボサンを動かしていた。
え?何の疑いもなくそう思っていた。
トモ:誰か足で踏んでたりしないよね?
(スーさん)机の下とかにあったりすんのかな?
(芹澤)いやいいからいいから。
工藤ちゃんはいいから。
(ちーちゃん)そうそう全然もういらないから。
(工藤ちゃん)ひょっとしてみんな知ってるの?
(アコ姉)知らない知らない!何のこと?
(マリー)あぁ〜もう!どうしよう!ほら受け取ってよ5円玉!アコ姉さぁ…。
吉田?もう大丈夫だから。
え?私がいなくなるから。
ロボサンを動かせないのは私だから。
えっと…何の話?
橘:宇宙生物を撃退したのち活動を停止した巨大ロボットはその動力源や操縦方法すら一切が不明。
各国政府は早々に調査を打ち切ったが再び訪れるであろう地球の危機に備え独自に調査と研究を続ける私の目の前にどこにでもいるような8人の少女たちが現れた
憧れの先輩とデートすることになったんだよね。
思春期にありがちな恋愛問題からロボットを動かせる動かせない問題へと発展した少女たち。
そしてロボット内に充満しだした負のオーラ。
だが1人の少女の決意が今物語を大きく動かそうとしていた
(吉田)アコ姉さぁ…。
(アコ姉)吉田?
(吉田)ロボサンを動かせないのは私だから。
(橘)やっぱりお前が原因なのか。
(工藤ちゃん)やっぱりっておじさん何言ってんの?ねえダンボールって結構防音効果高いの。
だから私話の流れほとんど把握できてないの。
(マリー)工藤ちゃんちょっと一瞬黙ってて。
黙ってろってどういうこと?私たちもまだほとんど何も聞いてないから。
マリーちゃんまで私をのけものにしやがって!!あの子こんなにめんどくさい子だったっけ?いなくなるってどういうこと?吉田。
ごめんねアコ姉。
余計な気苦労背負わせちゃって。
吉田。
それもごめん。
私ホントは吉田でもないの。
は?私のホントの名字は…。
橘なの。
橘瑞穂なの。
何だと?
(ちーちゃん)そんな橘って名字。
誰かいたっけ?
(スーさん)わかんない。
私だよ!橘は私!
(トモ)瑞穂っていうのは何?瑞穂はもとから瑞穂だよ!そうだったっけ?
(芹澤)もう吉田までしか把握してなかった。
瑞穂?ちょっと橘のほう気にしてもらってもいいかな?え?おじさんの何なの?え?偶然だよね?橘なんて名字そんな珍しくないもんね?いやでも何か関係があるから偽名なんて使ってたんでしょ?え…娘?いや私に娘なんかいない。
何か心当たりは?ないよ。
いるのは息子だけだ。
えっ!?おじさん息子とかいたんだ。
その息子の娘だって言ったら?は?ちょっと待って。
息子さんっておいくつなんですか?まだ中学生だお前たちと同じくらいだよ。
まさか…息子さんの下の名前って…。
アコ姉なんか知ってるの?名前教えてください。
橘マサル。
そんな…。
えっ!?それってアコちゃんが失恋した相手じゃん!えっそうなの?まだ失恋したとは決まってないじゃん。
え〜!おじさんの息子ってうちらと同じ中学なの?ってかアコ姉っておじさんの息子のこと好きだったんだね。
なんてことなの…心の整理がつかない。
ちょっと待ってちょっと待って。
なに!?今私の話してるんだよね?なんで息子のほうで盛り上がってんの?だってそっちはもしそうだったらって話でしょ。
違うよ!おじさん息子しかいないって言ってんじゃん。
その息子の娘だって言ってんじゃん。
中学生の息子になんで中学生の娘がいんの?未来から来たの!はっ?へっ?ほっ?だから私は未来から来た。
あなたの孫なんだよおじいちゃん。
はっ!?吉田が吉田じゃなくて…。
そう。
マサル君の…。
おじさんの息子の娘。
急に言われても受け入れられないのはわかってる。
でもね…。
ってことは私の娘でもあるってことなの?私が吉田の未来のお母さんなの?えぇっ!?いやなんでそうなったの?アコちゃん失恋したじゃん。
まだわかんないじゃんゆくゆくわかんないじゃん。
それによく見るとなんか顔の作りとか似てるっていうか。
ごめんねアコ姉。
もういいよアコちゃん。
大丈夫だよ芹澤。
私たちならきっと未来を変えられる。
未来を変えたら吉田消滅しちゃうじゃん。
そっか…。
っていうか消滅するも何も私は吉田ではないんだけどね。
もし未来から来てたらって話だけどね。
いや彼女の言うことを信じざるを得ないかもな。
たしかにこれは現代の技術では生成不可能な物質だ。
おじいちゃん!本当なの?おじいちゃん。
お前らはおじいちゃんって呼ぶな!なぜキミは未来から来た?そしてコイツらに動かせるロボサンをなぜキミだけが動かせない?本来ならこっちが聞きたいくらいだけど。
どういう意味だ?だってロボサンつくったのっておじいちゃんなんだよ。
え?なんだって?マサル君だけでなくロボサンまで?つくったものとしてまとめないでくれないか?でもそうならホントどっちも息子みたいなもんだよね。
いやいや…信じられん。
本当にこれを私が?ロボサン。
正式にはロードボーダー2063型。
ロボサンでだいたい合ってた。
みんなも気づいてたとおりロボサンには心がある。
私が過去に干渉したのは今回が2度目なの。
初めて時間をさかのぼって訪れたのは今の時代からちょうど20年前。
20年前…あの日なのか?謎の宇宙生物が飛来して同時にこの巨大ロボットが現れたあのときに!私はこのロボットのパイロットだった。
某国の研究所から逃げ出した生物兵器が時空の歪みに侵入したのを追ってそれを撃退する任務を命ぜられた。
生物兵器?じゃああの宇宙生物もロボットもすべて未来から?激しい戦いのさなか心を持ったロボットは突如制御がきかなくなり…。
何かに抵抗するように暴れだした。
時空を越えて展開する前例のないそして失敗の許されないミッション。
その訓練は過酷を極めました。
兵器として長期にわたって戦闘のみ強いられてきた彼はついにはそれを拒み心を閉ざしたんでしょう。
だからロボットはキミを拒絶していた…。
幸いそれでも生物兵器を一度は地球外へと退けることができた。
でも…。
私が観測した20年前と同じあの兆しはキミたち未来から来た人間が過去へと干渉する際に生じた時空の歪みか。
でも大丈夫。
閉ざしてしまった彼の心をみんなが開いてくれた。
みんなの純粋さやロボサンへの愛着。
もう私がいなくても…。
なんで吉田がいなくなんなきゃいけないの?だから私は…。
吉田もうロボサンのこと兵器だと思ったりしてないよね?そんなふうに思ってたらここであんな楽しそうにみんなと笑ったり遊んだりしてないよね?あのねちーちゃん…。
(トモ)そうだよ。
一緒にお弁当食べてさ。
モデル気取りの女たちにいやがらせしてさ。
アコちゃんの面倒につきあわされたりさ。
え?みんなで5円玉探したりさ。
そうだよ吉田。
たしかにみんなの言うとおりなのかもしれない。
今の私ならもしかしたら…。
でもね今ここには本物の私はいないの。
今みんなが見ている私は実体ではなくホログラム。
いわば立体映像のようなものなの。
ホログラム?なんでわざわざそんなこと…。
物質が時間を越えるためには膨大なエネルギーが必要になるの。
でも前はロボサンと来たからよかったけど今回はロボサンこっちの時代にあるからエネルギー源がなかった。
えっ?でもさ…。
とにかく私は見届けることができました。
新しいパイロットたちが生まれる瞬間を。
人類を正しい未来へと導く希望の光を。
あなたたちなら大丈夫。
私は安心しました。
ありがとう!あなたたち。
そしてさようなら。
あなたたち!なんかさ…。
うさんくさくない?そうだよね?なんか最後のほうあっぷあっぷだったよね?えっ?私素直に飲み込みそうになってた。
なんか用意してないこと聞かれると急に変な間があくんだよ。
どこから嘘?未来からどうこうってとこから?
(橘)いや。
それはおそらく本当だ。
しかしな…。
(笑い声)なんかさ急にさ設定粗くなったよね?あっわかる!あそこでしょ?せ〜の…。
(2人)立体映像!!なんかさホログラムって久々に聞いたよね?つうかうちら全然吉田にさわれてたよね。
ハハ。
あれってさ何か隠してるよね?私話聞いててずっと1個引っ掛かってたんだよね。
何?ロボサン単純に吉田を拒絶してるだけだったら吉田がいないときにもっとバンバン動けばいいじゃん。
たしかに。
なにやら皆さん楽しそうですな。
工藤ちゃん…。
工藤ちゃん特に楽しいことなんてないよ?もうマリーちゃんなんか知らないよ。
工藤ちゃんが完全に2代目アコ姉だよ。
アコちゃんの負の感情が生み出した怪物だよ!責任取ってどうかしてよ!工藤ちゃん未来は自分で切り開くものだよ。
あっ…。
アコ姉これ見て。
あっ!これ今日発売のやつじゃん。
あぁっ!!マリーちゃんと一緒に見ようって言ってたやつアコ姉と一緒に見ちゃうよ?そういうことする?わかりやすい当てつけだな…。
え〜特典の生写真誰だろう?開けちゃっていい?そしてアコちゃんが全然空気読まないよ。
いやあの実際にやっちゃうとさ…。
もう工藤ちゃんなんて知らない!え?別にいいじゃん。
あ〜どいて!マリーちゃん!あっ誰か吉田にメールして。
呼び出して。
えっ繋がるの?もう未来に戻ったんじゃないの?いや絶対まだそのへんにいるから。
うわ〜!またあなたたちと会えるなんてね…。
そこで…話全部聞いてたよね?え?吉田。
だから吉田ではないんだけどね。
私ら的には吉田でしかないんだけど。
ロボサンはさ吉田がいなきゃ本気なんて出さないよ。
なんで?だって現に私がいないときばっかり。
でもちょっとしか動かないんだよ。
え?たぶんさ本気でやっちゃったら仲直りするきっかけがなくなっちゃうから。
ホントはさあんな立派な感じの理由じゃないんでしょ?本当のこと聞かせてよ。
吉田の口から。
わかった。
全部話すねホントのこと。
あのミッションを行った何か月も前から訓練でも私とロボサンは今までのようにスムーズな連携がとれていなかった。
薄々は気づいていたの…。
ロボサンは私が操縦中…。
たまに貧乏ゆすりすることが気に入らないんだってことを。
ミッション当日もそうだった。
たまにやっちゃうだけで私も意識してれば大丈夫なんだけどさ…。
最近あっちが嫌味なくらい拒否反応示すもんだからつい癪にさわってこれでもかってくらいやってしまって。
でもそもそもそっちがどんだけ揺れてんだって話じゃない。
なのになんか全然影響あるわけないくせになんか当てつけでメチャメチャつらいみたいな感じ出してきてパイロットとのシンクロも切っちゃってふてくされて止まっちゃうわけ。
生物兵器にもトドメ刺せないで逃げられちゃうしさもう私ブチ切れて一生そこで座ってろこのでくの坊!っつってその場に放置して未来に戻ったの。
そしたら未来のおじいちゃんに超怒られて「もう一回行ってこい」とか言われてあっちも少しは頭冷やしてるかなと思って20年後のこの時代にやってきたんだけどさ…。
超まだ根にもってんの。
そんで動かねえの。
ホント意味わかんない!えっとということは…。
そうです!私とロボサンがケンカしてるだけです!私たち実際はこの子の親の世代だからそう思っちゃうのかもしれないんだけどさ。
いや…単純にこの子が子供すぎると思う。
思ってたよりだいぶしょうもなかった!だってもういいじゃん!みんなとこんなに仲よくやってんだから私なんていなくていいじゃん!もう!いやちょっと待ってくれ。
ではその生物兵器というのは…。
おじいちゃんは引っ込んでて。
は?もうそういう設定とかどうでもいいからさ吉田はちゃんとロボサンと仲直りしなよ。
うんそれがいいよ。
どうやって?わかるでしょ?ホントは仲直りしたいって思ってんでしょ?動いた。
ほらボーッとしてないで。
ロボサン…。
変な意地張ってごめんね。
〜
(トモ)ロボサンも謝ってくれてんじゃん。
私の動きにシンクロして動いただけだよ。
おんなじこと思ったときにシンクロするんでしょ?これで一件落着だね。
約束どおりみんなでクリスマスパーティーできるね!でもさ吉田ってロボサンと仲直りするために未来から来たんでしょ?もうもとの時代に帰っちゃうんじゃないの?ううんまだ帰らないよ。
よかった!私がこの時代に来たのはロボサンと仲直りして20年前取り逃がした生物兵器を完全に殲滅するため。
えっ?
(吉田)おじいちゃんが予想してたとおりなんだよ。
もうすぐまた来るの。
前よりやばくなってるアイツとこのロボサンで戦わなきゃいけないの。
本当に来るの?2015/02/16(月) 01:17〜02:47
テレビ大阪1
甲殻不動戦記ロボサン[再] 第7話 第8話 第9話[字]
ドラマ初主演の私立恵比寿中学と日本の最先端VFX技術がコラボレート!8人の少女たちが地球を救う!?未体験SFシチュエーションドラマをアンコール放送!
詳細情報
第7話あらすじ
「食べない、弁当」ロボットのコックピット内、アコ姉(真山りか)、マリー(星名美怜)、吉田(松野莉奈)、ちーちゃん(柏木ひなた)、トモ(小林歌穂)の5人がテーブルの上にお弁当を広げながらロボサンについて話している。起動の手がかりを探る為、動いた時の記憶を頼りに皆で再現してみるが何も起らない。その最中、偶然ちーちゃんが蹴ってしまったトモのカバンからなぜか別のお弁当箱がのぞ
第8話あらすじ
「箱入り娘の恋」ロボットのコックピット内、ちーちゃん(柏木ひなた)とトモ(小林歌穂)お手製のロボット風ダンボールハウスが置かれている。アコ姉(真山りか)は度重なるプライド喪失の仕打ちに自暴自棄となり、ダンボールハウスに閉じこもってしまう。みんなで必死に励ますが裏目にでて卑屈さは増すばかり…。そんな中、悩ましげな表情で現れた工藤ちゃん(中山莉子)にアコ姉の自尊心回復のため相談を持ちかけるよう仕向けるが…
第9話あらすじ
「告白の吉田」正体不明の巨大ロボットのコックピット内、8人の女子中学生(私立恵比寿中学)と橘教授(甲本雅裕)が神妙な面持ちで顔をあわせている。やり取りの中、橘教授には中学生になる息子がいることが発覚。そして、教授の息子はなんとアコ姉(真山りか)が秘かに恋心をいだいている同級生だった!がく然とし平常心を失うアコ姉。だがその先には予想だにしなかった真実が待ち受けていた…。
出演者
【主演】私立恵比寿中学
(アコ姉…真山りか、スーさん…安本彩花、芹澤…廣田あいか、マリー…星名美怜、吉田…松野莉奈、ちーちゃん…柏木ひなた、トモ…小林歌穂、工藤ちゃん…中山莉子)
橘教授…甲本雅裕
原作脚本
【脚本】土屋亮一(シベリア少女鉄道)、福田晶平、廣川祐樹/鈴木拓也(テレビ東京)
監督・演出
【監督】Yuki Saito
【VFXスーパーバイザー】野口光一(東映アニメーション)
【プロデューサー】祖父江里奈(テレビ東京)、加藤伸崇(S・D・P)、坪ノ内俊也(ビデオフォーカス)、大越大士
音楽
【オープニングテーマ曲】
私立恵比寿中学「ハイタテキ!」
(DefSTAR RECORDS)
【エンディングテーマ曲】
超特急「Star Gear」
(SDR)
ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
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サンプリングレート : 48kHz
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