こんにちは。
2月11日水曜日、情報ライブミヤネ屋です。
さて、まずこちらからいきましょう。
アメリカ政府が、イスラム過激派組織イスラム国に拘束されていたアメリカ人女性のケイラ・ミューラーさんの死亡を発表しました。
ケイラさんが拘束中に、家族への思いを記した手紙が公開されました。
ということで、きょうはお休みなんですけれども、連日お伝えしております、イスラム国、なかなか実態がつかめません。
そこできょうは、専門家の方をお招きしまして、イスラム国っていうのはどういう組織なのかというのを、徹底的に解説していただきたいと思います。
これはサイバー攻撃を行う国際的ハッカー集団、アノニマスのものと見られる動画。
イスラム国に対して、サイバー攻撃を仕掛けると宣戦布告したのだ。
過去には、ソニーや北朝鮮の国営メディアサイトなどに不正アクセスしてきたアノニマス。
そのアノニマスが次に選んだのが、これまで残虐な処刑場面などを、ネット上に配信してきたイスラム国だという。
と、これまでにイスラム国が使っていたツイッターのアカウントを削除したと明かしたアノニマス。
そして最後にこう締めくくった。
そんな中、イスラム国を巡って新たな動きが。
おととし8月、シリア・アレッポで人道支援の活動中、イスラム国に拘束されていた、アメリカ人女性のケイラ・ミューラーさん。
そのミューラーさんの家族宛てに先週末、イスラム国側から新たな情報が届き、アメリカ政府はミューラーさんが死亡したと発表したのだ。
NBCテレビによると家族に届いたのは、死亡したことを示す写真だったという。
これまでイスラム国側は、ヨルダンによる空爆で死亡したと主張していたが、アメリカ政府は、死亡の時期や原因は特定できないとし、イスラム国を非難した。
さらにオバマ大統領は、ミューラーさんを拘束し、死亡させたテロリストを裁きにかけると決意を示したうえで、救出作戦を行っていたことを、明らかにした。
一方、ミューラーさんが拘束中の去年の春に、家族宛てに書いたとされる手紙が公開された。
先に解放されていた人に託したという。
私は解放交渉は望んでいない。
交渉が家族の重荷になってはならない。
さらに自身が拘束されていることについて。
こんなに長く拘束されるとは思わなかったけれど、私はくじけません。
どんなに長くなっても諦めません。
アメリカ主導の有志連合のイスラム国壊滅に向けた動きが加速する中、アメリカの週刊誌、ニューズウィークは10日、ツイッターのアカウントが、イスラム国との関連を主張するグループに乗っ取られたと発表した。
ニューズウィーク誌によると、書き込みの中で、このグループは、国防総省に対し、サイバー攻撃を続けるとしているほか、オバマ大統領のミシェル夫人を脅迫する内容も記されていて、FBI・連邦捜査局が捜査に乗り出した。
さまざまな手段を用いて自分たちの主張を世界に発信していく過激派集団。
これはおととい、大手通信社が配信した、イスラム国が公開したと見られる映像。
イギリス人の人質、ジョン・キャントリーさんと見られる男性が、イスラム国の支配地域をリポートしている様子が記録されていた。
イスラム国が、あえてイギリス人ジャーナリストにリポートを強いているものと思われている。
このイギリス人ジャーナリストは、これまでにも何度か、公開された映像に登場していた。
リポートしているのは、イスラム国が支配するイラク第2の都市モスルと見られる街だ。
イスラム国が支配する街では、平穏な日常生活が営まれていることを強くアピール。
そして病院も。
そして、リポートは警察の話へ。
イスラム国は、警察権力をも掌握していることをアピールする。
そして外国人を使った広報活動は、彼だけではなかった。
そしてもう一人、世界に向けてイスラム国をたたえるメッセージを発信する男がいる。
ドイツ人ラッパー、デニス・カスパート容疑者。
アメリカ国務省はおととい、この男を国際テロリストに指定した。
シリア、イラク内での最も残虐な処刑行為を主導したとしている。
またドイツ当局もデニス・カスパート容疑者がドイツ国内でテロ行為に関わったとして、指名手配しているという。
アメリカ国務省によると、デニス・カスパート容疑者は39歳。
かつてドイツ国内でラップ歌手として活動。
2012年にイスラム国に参加した。
カスパート容疑者はネット動画に登場。
その知名度を利用して、ドイツの若者たちを勧誘するイスラム国の広告塔だと痛烈に非難した。
アメリカ政府は、カスパート容疑者の資産を凍結。
取り引き行為も禁止する。
イスラム国は現在も、複数の外国人を拘束しているものと見られている。
外国人を利用した卑劣な宣伝活動は、今も世界中の若者たちをターゲットに拡散し続けているのだ。
こんにちは、ミヤネ屋です。
よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
けさ、ミヤネ屋が話を聞いたのは、イスラム国を名乗る人物から、メッセージを受け取ったという男性。
勧誘メッセージがどうやって届いたんですかね?
一番最初は、興味がないか?参加しないか?っていうリプライが、英語で届いて。
しばらく一方的に、彼らの組織、ISISに関する説明が続いて。
あと、日本人がどれぐらいいるかとか、そういうのが多かったですね。
去年8月ごろから自身のツイッターで、イスラム国についてのつぶやきを繰り返していたというかとうさん24歳。
するとある日突然、生首を5つ並べたひげ面の男から、こんなメッセージが。
私たちには、共に戦う日本人たちがいます。
イスラム国に入りたいですか?
そう、イスラム国へ勧誘するメッセージが届いたというのだ。
そして、その次に送られてきたメッセージには、より生々しい記述が。
私たちはあなたに斬首のしかたも教えられる。
斬首といえば、イスラム国が人質を殺害するときに用いられる方法。
しかもこのメッセージとともに、人質の首を切ったと見られる画像も送られてきたという。
直接やり取りしているときは、下手なことを言うと怒るだろうし、怒ったあと、実際に行動に移す人たちだろうし、怖いっていうのはありました。
思いもしなかった事態に、恐怖を感じたという加藤さん。
しかし、その思いとは裏腹に、相手からのメッセージは続く。
これを聞いてみてというメッセージと共に送られてきたのは、イスラム国の歌だった。
楽器などを使わず、アカペラで歌われたこの曲。
その歌詞には戦いを賛美するかのような表現が。
さらに、曲と共に送られてきた画像には、血液が滴れば罪を消すという記述も。
さらなる恐怖を感じた加藤さんは、すぐにこう返信したという。
いい曲ですね。
気に入りました。
でも、参加はできません。
お許しください。
あなたのご多幸をお祈りします。
このメールに対し、相手は。
ハッハッハッ、冗談だよ。
もし参加したいなら、例外なくイスラム教徒じゃないといけないから。
それらのメッセージは、果たして本当に、イスラム国からのものだったのか。
その真意は定かではない。
しかし、若者たちの心の隙に巧みに入り込み、世界中から戦闘員を勧誘し続けていることを考えると、日本人にも勧誘の魔の手が迫っている可能性は否定できない。
画面の向こうの出来事じゃなくて、実際に身近に起こりうるものなんだなっていうのを、今は感じていますね。
恐怖心っていうのは持ってますか?
それはやっぱり少しあります。
そしてこのあと。
日没から朝のお祈りが始まるまで、ずっと拷問を受けていました。
10か月もの間、イスラム国の人質となっていたフランス人男性が激白。
恐怖におびえた残虐な支配の実態とは。
さらに。
人質に取った日本人と共に映っていた覆面姿の男、その正体とは一体?そして。
イスラム国のトップに君臨する、アブバクル・バグダディ容疑者。
この男が最高指導者という地位まで上り詰めることができたある秘密とは。
そしてバグダディ容疑者は今、どこで何をしているのか。
きょうのミヤネ屋は、2人の専門家を招き、知られざるイスラム国の実態を徹底解剖する。
ここからは、中東情勢に詳しい、国際政治学者の高橋和夫さん、よろしくお願いします。
よろしくどうぞ。
そして軍事ジャーナリストの黒井文太郎さんです。
よろしくお願いいたします。
お願いします。
さて、まずはこれ、五郎さん、ハッカー集団のアノニマスまで出てきて、メディア戦略から今度、ネット戦争へ移行しようとしているということですね、これ。
みんなこのイスラム国になんか集中的に、いろんなところ、恐らく自分たちが目立ちたいということが恐らく基本にあると思うんですけれども、これは非常に複雑な様相を呈していますね。
まずは、アメリカ政府がイスラム国に拘束されたアメリカ人女性の死亡をこれ、発表しました。
死亡が確認されたのは、アメリカ人のケイラ・ミューラーさん26歳です。
2013年の8月にシリア・アレッポで人道支援活動中にイスラム国によって拘束されました。
家族は多額の身代金を要求されていたと、ワシントンポストが報じています。
先週の金曜日に、イスラム国は、有志連合の空爆で、ケイラさんが死亡したとの声明を発表していまして、家族がケイラさんの死亡を示す写真を受け取っていたと、NBCテレビが報じています。
そして、きのう、アメリカ政府はケイラさんの死亡を確認する声明を発表しまして、イスラム国に責任があることに疑問はないと、死亡時期、原因は特定できていないとしながら非難しています。
まずはこれ、高橋さん、有志連合、ヨルダンを中心に、空爆を強化した、その中で、あなたたちの空爆で、ケイラさんが死んだんだよという有志連合、特にアメリカに対する揺さぶりということでしょうか?
そうですね。
このメッセージもそうですし、最近出たイギリス人のジャーナリストのレポートも、空爆でこんなに人が苦しんでるじゃないという、ということはたぶん、空爆が効いてるのかなと。
逆に空爆が効いてるんで、そういうアピールになってる。
完全に言わされてますよね、あのイギリス人のジャーナリストも。
そうですね。
イギリス人のジャーナリストも言わされてるし、インタビューに出てくる人たちも、一生懸命なんか、原稿読んでる感じですね。
このケイラ・ミューラーさんなんですけどね、黒井さん、オバマ大統領が救出しようとしてたんだ。
ということは、これなんらかの形で、特殊部隊が動いていたということですか?
準備はしたということですね。
ですから、居場所が特定されればということなんですが、それができなかったということですね。
そしてそのケイラさんなんですが、かなり長文の手紙をご家族に宛ててらっしゃるんですが。
こちらがその直筆の手紙です。
一部、抜粋して、翻訳しますと、この手紙を受け取っているということは、私はまだ拘留されていて、ほかの人々が解放されたということでしょう。
私はこの手紙をあなたに送れるようにイスラム国に頼みました。
私は今、安全な場所にいて、暴力も振るわれていません。
とても元気ですし、丁重な扱いを受けています。
もし私が今回の件で苦しんだとするならば、それはあなたに苦しい思いをさせてしまったということにほかなりません。
許される身ではないですし、許してくださいというつもりもありません。
私は解放交渉を望んでいません。
もしほかに選択肢があるのであれば、そうしてください。
たとえそれが長くかかろうとも、決して交渉が家族の重荷になってはいけません。
これほどまでに長い拘束になるとは思ってはいませんでした。
しかし、私自身もできることはしています。
戦う意思はまだ残っています。
決してくじけていません。
どんなに長くなろうとも、決して諦めることはしないでしょう。
非常に彼女の意思の強さみたいなところも書かれているんですが、これも木下先生、当然、イスラム国は検閲してるでしょうし。
そうですよね。
イスラム国にとって不利になることは絶対ないでしょうし、そういうふうに書かせてますし、でも、これで少しアメリカをゆすぶるつもりもあったんでしょうかね。
これが、高橋さん、分かんないのは、後藤さんが亡くなられたこともある、それからヨルダン人パイロットが亡くなったところもある。
ここの部分を考えると、いつ、そういう殺害の好意に…、行為に及んで、いつメディア、動画で、発表しようかみたいなところは周到に考えている可能性ありますよね。
そうなんですね。
ですから1つの嫌な仮説はもうとっくに殺されてて、ヨルダン軍の爆撃が激しくなるのを待ってて、それを理由に、自分たちは人質の命を大切にしてたのに、有志国のほうが殺してきたんだという、そういうアリバイかもしれないですね。
さあそして、こういう報道もあります。
イスラム国の化学兵器専門家を殺害したという報道があります。
先月の30日、アメリカ中央軍は、イスラム国の化学兵器専門家をイラク北部で実施した有志連合による空爆で殺害したということです。
殺害されたのが、アブ・マリク容疑者。
イラク・フセイン政権で化学兵器の製造に携わっていて、2005年からアルカイダに参加しています。
その後、イスラム国に移って、化学兵器製造の専門技術などを提供していまして、イスラム国は、化学兵器を持っているのではないかと見られています。
この中で、塩素を使ったっていう話があって、その塩素というのは、黒井さん、これ、一つの武器になるんですね。
そうですね。
もともと第1次世界大戦で大変な被害を出したので、これをきっかけに、化学兵器の禁止条約が出来たんですが、作り方としては、サリンとか、そういった軍事用に比べれば非常に簡単に出来ますから、もしかしたら作っていたのかもしれないんですが、その去年の10月ですかね、使ったといわれているのが確定されてないので、ここはちょっとまだ分からないですね。
これがイスラム国が作ったのか、赤星さん、シリア、イラクはぐっちゃぐちゃになってるんで、そもそもイラクとかが使おうと思ってたものを略奪して使っている可能性もありますね。
ありますね。
ただ、先ほど高橋さんがおっしゃられたように、なんか僕はその空爆というのが、かなり効いてるんじゃないかと、すごく感じてて、やっぱりすべてなんか、ただ、効いてるとはいえ、イスラム国がある程度シナリオを描いていて、事前に準備してたことが今になって表に出してきているような気がしてならないので、いろいろまだまだたくらんでることっていうのは、言い方悪いですけど、あるんじゃないかなという気がしますよね。
だから、恐らく高橋さん、多数の外国人を拘束している中で、一つのいわゆるカードとして使うために、いろんな選択肢を持ってるという可能性ありますよね。
そうなんですね。
ですから日本人は、日本は参戦してないから、お金だとか、死刑囚との交換だという形で、イギリス人やアメリカ人は爆撃してますから、なんとか爆撃を止めさせようということで使ってきてますよね
爆撃のああいう映像が入ってくるんですが、黒井さんね、ある程度いわゆる衛星なんかで、ここにはいわゆる油田があるとか、ここにはこういう施設があるって分かって、やっぱり空爆してるんですかね。
分かっている施設はそうですし、あとはその動いてる部隊なんかは、大体、無人機を飛ばして、長期的に追っかけてやってますね。
具体的にね、イスラム国の支配地域であるんですが、やっぱり民間人が巻き込まれるという危険性はある?
そうですね。
ですから、それが一番、アメリカも恐れていて、最初の空爆始まったころは、彼らの司令部だとか、基地だとか分かってましたから、大がかりにやったんですけど、そのあとはもう民間人なんかは隠れましたから、それを空爆するのは難しいと。
ですからそれ以降の空爆、多いのは、前線の戦ってる場所で、住民の方々が逃げてる所にイスラム国の軍隊の所を空爆する。
ということは、本体というのはどんどんどんどん移動しちゃったりとか、民間の中に紛れてるんで、それなかなか難しいんじゃないかということなんですが、さらに映像にもありました、ドイツ人ですか、これをアメリカ国務省がテロリストに指名したということなんですが、ラップ歌手。
そうなんです。
元ラップ歌手です。
テロリストに指定されたのは、デニス・カスパート容疑者です。
元ラップ歌手で、現在は別の名前を名乗っています。
2012年にイスラム国に参加していて、多数の動画に登場しています。
去年11月はイスラム国に反抗したとする、男性の遺体を動画で公開していまして、ドイツ人をイスラム国に勧誘する役割も果たしているということです。
今月の9日に、アメリカがテロリストに指定しまして、この容疑者のアメリカでの資産を凍結しています。
そしてアメリカ人との金銭やり取りなどを禁止するということです。
アメリカはテロリストに指名して資産凍結、金銭のやり取り禁止ということなんですが、やっぱり、五郎さんね、アメリカが、なかなかいけないっていうところの事情ね。
このオバマ政権の姿勢がさらにこの肥大化してるっていう、このイスラム国をね、それが一つあると同時に、私が思うのは、この空爆が効いてるだろうということと同時に、この誘拐して殺害するという方法がそんなに有効なのかっていうぐらいに、その有効性がだんだんと割れてきているのではないかという、そういう感じが。
要するに、誘拐されたときは、大体、映像見せられるときは殺されるというね。
となると、一体それは交渉カードになりうるのかと、そういう感じさえ、このごろは、だんだんしてきてるんですけど、その点いかがですかね。
そうですね、高橋さん、とにかくアメリカ、イギリス、これはテロに屈しないんだと。
金銭の要求にも応えないっていう非常に徹底的な構え。
日本政府は、後藤さん、湯川さんが拘束されたときに、ヨルダン政府といろんな交渉をやったんですけれども、結果的に、じゃあ無事に戻ってきたという所は、トルコだったり、スペインだったり、フランスだったりといわれますが、一つこのカードというのが、有効になってきてないという動きはあるんでしょうか?
ご指摘のようにお金は取れなくなってきてますよね。
ただ、お金的にはたぶん、メディアに取り上げてもらうだけでも、自分たちの宣伝になるという、そこのところは依然として有効かなと思って、タイミングを見て出してきますよね。
だから一度にどっと出してきたりはせずに、小出しに出して、メディアの最大の注目を集めて、それが終わったころにまた出してくるという形です。
つまりだから、メディア戦略によって、これ木下さん、いろんな所にスポンサーがいるっていいますよね。
そうですよね。
僕もよく学生から聞かれるんですけど、イスラム国は、イスラム教なんですかとよく聞かれてて、最近までよく分かってなかったんですけど、これはあれですよね、イスラム教徒は別と考えていいんですよね?
これ高橋さんのご専門だと思うんですけれども、イスラム教じゃない?
何がイスラム教、誰か決めるかということなんですけれども、イスラム教の大半の人は、これは違うよと。
だから日本に住んでるイスラム教徒の方も、イスラム国と呼ぶのはやめてくださいよ、先生、あれはノンイスラム国だからとよくおっしゃいますよね。
本来イスラム教っていうのは、非常に自由かったつな宗教であって、ほかの宗教も認めるし、お金も稼ぐし、豊かな文化もあるしってことで、日本にもたくさんいらっしゃいますけれども、そういう方々、敬けんなイスラム教の方々が決してこういう過激なことをやってるということと一緒にされるというのは非常に迷惑だし、われわれもしちゃいけないってことですよね。
そうなんです。
本当にみんな迷惑がっていて、頼むからイスラム国とだけは呼ばないください。
あれはノンイスラム、非イスラム国だっておっしゃいますよね。
でもアイスルとかいうじゃないですか。
あれも結局、イスラムという頭文字が入っているから、あれも本当はイスラムの方は嫌なんですよね。
嫌なんですね。
アラビア語で、ダイスという非常に暗い響きのことばがあるんですけれども、日本人はアラビア語分かりませんからね、ダイスなんて言って、ぴんときませんよね。
今回なんですけど、イギリスのリポーターも、今回のリポートが最終回だよって言ったこの意味も非常に不明ですし、ドイツ人のラッパーもね、これ黒井さんね、資産凍結されるとか、いろいろ出てますけれども、相当ドイツは有名なラッパーで、彼なんかが急に入っちゃったりするわけですよね。
ここの背景は何なんだと。
彼なんか、恐らく、イギリスでは有名で、収入はあったと思うんですけどね。
自分たちで、ですから自分たちが何か探してるときに、これに引っかかったっていうと、変ですけど、のめり込んでしまったということですね。
洗脳されちゃったと?
自分から入っていったと思うんですけど。
一個人のいわゆるテロリストに指名して、資産凍結、アメリカ人との金銭のやり取り禁止、これがどれくらいの意味があるかということなんですけどね。
象徴的な意味ですね。
ですから、アメリカとしては、氏名がはっきり分かった人物に関してはこれから出していく可能性がありますよね。
ということで、きょうはそのイスラム国とはどういうものであるのか。
これから、恐らくどんどんどんどんニュースの中でイスラム国の話が出てきて、状況も動くと思いますんで、ぜひ皆さんもちょっと基礎知識という意味で覚えていただきたいと思いますが、ここから藤村さんに伺ってもらいます。
まだまだ謎が多いんですけれども、実は、ちょっと驚くような話が出てきました。
こちらです。
イスラム国というのは、実はムハンマドが預言していたという話があるんですね。
アラブ系の大衆メディアが伝えているんですが、イスラム教の預言者ムハンマドが、1400年ほど前に、もうすでにこのイスラム国の出現を預言していたというんです。
予言の内容が、こういうことなんですって。
終末の日が近くなると、東から黒い旗を掲げた者たちがやって来て、救世主を名乗るだろう。
まさにこれが今のイスラム国だということですね。
黒い旗なんかね。
しかし彼らは救世主ではない。
彼らは消滅すると。
そしてイスラム教徒の有識者によると、黒い旗を掲げた者たちを、イスラム国というふうに見ていて、これは悪魔だと。
預言者の伝承には、それを追う者たちは地獄に落ちるとされているから、イスラム教徒の人たちにもイスラム国と距離を置くように呼びかけているということです。
こういう預言というのは時々出てきますけれども、高橋さん、これはどういうふうに読み解きます?
そういう終末論的な議論はいろいろあって、これが正しいかどうかはちょっと疑問がつくと思うんですが、こうしたものがたくさんあるというのも事実なんですね。
その伝承の一つ、黒い旗を持って、馬に乗ってやって来るというのがあって、イスラム国の映像で、時々、馬に乗った人が出てますよね。
この今の戦争で馬に乗る必要は全くないんですけど、この伝承を踏まえて、イスラム国は宣伝を打ってきているんですね。
それを意識している可能性がある。
そうですね。
黒井さんはどういうふうに見ますか。
とにかくいろんな言い伝えを、自分たちの好きなように使うというのがありますから、イスラム国はむしろ、黒い旗を持って、先ほど、高橋先生おっしゃったようにやって来た人間が正義であるといいますかね、敵を駆逐するというようなことをいってますよね。
こういうのは、よく預言というのは、あとからいろんな解釈があって、当たってるなんていうのはありますけれども。
読み取り方しだいというところもあるかもしれません。
こうやって見ると、消滅するって書いてあるんですね。
消滅するっていうのは、これはイスラム国が消滅するということなんですか?これ、高橋さん。
その預言が正しければそういうことでしょうね。
ただ、ほかの伝承によれば、その人たちが決定的な最後の戦いで勝利を収めて、邪悪な人たちを退治するという伝承もありますからね。
いっぱいあるんですね。
そういうものがいっぱいあるんだ。
イスラム国が消滅するというところもあれば、そういうものたちが勝つっていう、いろんな人たちがあって。
自分たちのいいように読み取っているということも、言えるかもしれません。
先ほどインタビューに答えていただきました、日本人にも魔の手が迫ってるんじゃないかという、不気味な勧誘。
遠い国の話に思っていましたが、実は日本人にもということですね。
そもそもこのイスラム国というのは、外国人の戦闘員がおよそ2万人で、もう80か国にも及んでいると。
これはインターネットのフェイスブックやツイッターなどのSNSなどを利用して世界中の若者を勧誘しているということですね。
どれぐらいの人たち、外国人が。
戦闘員が、これ、ワシントンポストが伝えたものなんですけれども、チュニジアが一番多くてこれ、3000人ですね。
サウジアラビア2500人、ヨルダンが2089人、そしてアジアの中国も300人いるということです。
これ、やっぱり高橋さんね、一つ、フランスなんて象徴的にいわれるのは、移民の2世の人たちが、なかなかいい仕事に就けない、貧困から抜け出せないというところの心の隙間に入られたという部分もある。
それからロシア、中国なんていうのは、ちょっと違う事情を抱えている可能性もありますよね。
そうですね。
特に中国は、漢民族の支配に不満なイスラム教徒、たくさんいますから、そういう人たちがイスラム国、あるいはアルカイダに入って、武装闘争に参加するというのは、多く伝えられていますよね。
ウイグル族とか、そういう所で暴動とか起きてます。
そういう人たちの不満。
それから、黒井さん、ロシアということになってくると、チェチェンという問題も出てきますよね。
そうですね、チェチェンはもともとロシアに対して戦ってて、そのあとシリアの内戦があったときに、チェチェンのゲリラグループがシリアに入って、そこでイスラム国と出会ったということですね。
だから、いろんな思想だったり、思いを持ったり、ひょっとしたら、本当に行ったら、お金、多少もらえて、生活もできるわみたいな人間も、いろんな人間が集まってきてるというのは確かだと思いますけれども、これだけの、分かってるだけでいるんじゃないかといわれている。
じゃあ、日本人は大丈夫なのかということなんですが、日本人にも魔の手がということで、こちらです。
ツイッターで24歳の男性がイスラム国についてつぶやいていると、イスラム国の広報官と見られる、名乗る人物から、勧誘のメッセージが来たというんですね。
それがこちらなんですけれども、こんなやり取りがあったようです。
一緒に戦う日本人もたくさんいるよと。
これがね。
イスラム国に入りたいか?もしあなたが参加するといえば、日本人の数は、7人から18人になります。
だからもうすでに日本人もいるぞという話ですね。
あなたが参加すると言えば、7人から18人に。
イスラム国は、中国人、フィリピン人、インドネシア人なども、世界中から集まっている。
そして入れば、僕らは君に首の斬り方、斬首のしかたを教えられると言っています。
これだから、ツイッターでつぶやいてると、勧誘があったというのを、これ、赤星さん、本物と見るか、単なるいたずらと見るかね。
ただ、本当に日本人の方に、そうやって届いてるってことは、さっき数がいろんな国の数、出ましたけど、実際に日本人の方ももしかしたら本当にいるのかなって思ってしまうと、ちょっと怖い話ですよね。
結局、韓国の少年がトルコに行って、入ったみたいなニュースもある中で、これあまりにもね、高橋さんね、返信が早い。
本当に翌日ぐらいに来ちゃう。
もちろんそのSNSで、全世界の人間が集まってるんですが、日本なんかでもすぐ来ちゃうというところが、これが本物なのか、偽物なのか、もしくは日本国内に勧誘する人物がいるのかとか、いろんな臆測があるんですけども。
英語のツイッターの英語の文法と、英語のスペルが、ちょっと拙いんですよね。
大学入試なら入れないなという感じです。
ということは、いたずら?
かなという感じがしますね。
いたずらであってほしいよね。
さらにこれ続きがありまして、こんなやり取りもあったということで、こちらなんですけれどもね。
向こうからこれを聴いてみてというふうにイスラム国の音楽を勧めてきたと。
ちょっとお聴きいただきましょうか。
非常にわれわれからすると、エキゾチックな。
ちょっとゆったりした感じの。
摩訶不思議な。
ただ歌詞は戦闘に一緒に参加しようというふうなことを言ってるようなんですけれども、これに対して日本人の男性がいい曲ですね、気に入りました。
でも参加はできません、お許しください。
あなたのご多幸を祈りますというふうに返したところ、イスラム国の広報官と見られる人物からは、ハッハッハッ、冗談だよ。
もしイスラム国に参加したいなら、例外なくイスラム教徒じゃないといけないからなという返事が来たということですが。
イスラム圏の方が、ハッハッハッて笑うのもどうか、分かりませんけれども、これだけ見たらいたずらっぽいといえばいたずらっぽいですよね。
スペルが間違えてたり、ただ、この音楽は、とっても殉教しなさいと、ただ神のために戦って死ねば天国があるよと。
まあ、ほーっとした引きつけられるところがありますよね。
ただこれ五郎さんね、一つ怖いのは、まずいたずらだとしても、後藤さんほどの経験豊かなジャーナリストが、恐らくガイドさんにだまされてっていうようなことがあるわけじゃないですか、ということは、こういう人たちが、いたずらされて、なんかで感化されて、じゃあトルコ行って、入っちゃおうなんていう人もいる可能性ありますよね。
それは大いにいるでしょうね。
問題は、本物かどうかじゃなくて、それに誘われて行く人間がいるかもしれないというところが逆に問題なんですよね。
それからもう一ついわれているのは、木下さん、自分の国でテロを起こす、ホームグローンテロリスト。
こういうことも、こういうの、いたずらかどうか分からないけど、こんなの毎日毎日やってると、変に感化される怖さってありますよね。
十分にありますよね。
特に日本はそういうところ、ちょっと緩い国ではあると思うので、本当に注意しないと、本当一人二人出てきてもおかしくない状況だと思いますね。
ネットの世界のね、中ですけども、どんどんどんどんはまり込んでいくという危険性ありますよね。
さあそしてこちらですが。
そもそもイスラム国とはということなんですけれども、こちらの画面を見てください。
イスラム国と言っていますが、何度もお伝えしているように、国ではないんですが、自分たちは去年6月に、国だと、国家樹立を宣言していて、目的は、武力で国境を取り払ってイスラム教のスンニ派の新たな国を造ると言っています。
戦闘員が3万人。
拠点がシリアのラッカですね。
そして支配面積は日本の四国と九州を合わせた広さまで広がってると。
これ赤星さんね、四国と九州ですよ。
一イスラム過激派組織が、九州と四国を抑えちゃってると。
相当な範囲ですよね。
普通に考えても。
普通に考えても。
これだけ広げられるっていうのもすごいんですけど、逆に今、どうなんですか、押し込まれちゃってるっていうところも黒井さん、あるんですか?
そうですね。
最初のころは、連戦連勝だったんですけれども、アメリカの空爆が始まってから、勢いが止まったというような状況ですね。
それから高橋さん、やっぱりほかの組織と違うのは、国境なんか関係ないよってところですよね。
これ。
そうなんですね、そもそもヨーロッパ人が引いた国境はけしからんという主張ですからね。
シリアとイラクの国境も、取っ払っちゃったっていうのが彼らのやっぱり主張の根源にありますね。
だから2つの国にまたがった組織が存在するというのが、今までの組織と違うというところですよね。
だから、このあとご紹介しますが、世界各地にイスラム過激派組織というのがいて、そこは黒井さん、自分ところの国の政府転覆させてやろうとか、そういうところですよね、思想としては。
いろいろあるんですね。
ですから、自分の所から追い出すのもありますし、例えばアルカイダのように、アメリカを標的にするっていう明確な目標を持っているところもありますし。
それは今度自分の国、自分の所を国としてどんどん広げてやろうなんていうところは、新しい考え方と思ってもいいですか?
そうですね、国と名乗ってから、要は世界を全部、自分たちのものにするというのが、彼らの考えですね。
さて、そのイスラム国と名乗る過激派組織の最高指導者といわれるのがこの人ですね。
最高指導者は、アブバクル・バグダディ容疑者なんですけれども、1971年、イラクのサマラに生まれました。
去年6月、ムハンマドの後継者、カリフを一方的に名乗って、自分がイスラム教のトップだと主張しているわけですね。
アメリカは、1000万ドル12億円の懸賞金を懸けている男です。
これ一つ、やっぱり、高橋さん、カリフを名乗ったというところがこれ大きいですよね。
そうですよね。
なんでお前が名乗るんだとみんな思ったわけですけれども、一つは、預言者ムハンマドは、黒いターバンを巻いてたという伝承があるんですね。
ですから彼は本当に黒を巻いてきて、俺が後継者だと、それからやっぱりスピーチがとてもうまかったですね。
だからそれはやっぱりおーっというところがありましたね。
カリフを名乗るということは、ほかのイスラム過激派組織も、お前が名乗るんじゃないよ、勝手にっていうのが、本音としてはあるでしょう、当然。
特にアルカイダなんかはライバル組織ですからね、ちょっとというところはありますよね。
それよりも他のイスラム教の権威の方々は、なんだお前、若造という感じはあると思いますね。
さあそして、必ずこの中東でイスラム国ならずとも出てくるのが、スンニ派、シーア派という、イスラム教の宗派です。
イスラム教の中にはスンニ派、シーア派があって、9割はスンニ派なんですね。
多数派っていわれてる。
シーア派は1割なんですが、このイスラム国が言っているのは、スンニ派の国を造るというふうに言ってるわけです。
ただ、スンニ派全体から見ればもうイスラム国っていうのは、ほんの一握りだそうです。
だからこれはもう、われわれにとってはイスラム教の中にスンニ派、シーア派って一体何なんだという、訳分かんなかったんですが、高橋さん、このシーア派っていうのはシーア・アリという人ですか?その人のみを崇拝してるっていう。
アリの血筋の人がリーダーになるべきだと考えてて、スンニ派はそうじゃなくて、みんなで決めればいいじゃないかっていう議論なんですね。
イスラム国は、でもシーア派は、本当のイスラムじゃないって言って、すごいシーア派をいじめてるんですよね。
だからこれね、赤星さんね、僕も知らなかったんですけど、何なんだって、シーア・アリっていう人のみなんです、この人たちは。
いわゆる、崇拝する。
その人のみを信じる。
その血縁、けつぞくをってことですね。
それでスンニ派は、いや、いろいろ、いろんな人が、宗教指導者いてもいいじゃないかと、その違いなんですか。
その違いもそうなんですけれども、そんな、分かれるんですね、そんなに。
分かれるらしい。
僕らいろいろニュースとか新聞で出て、スンニ派、シーア派って、いろんな国が分かれてるけど、なんの違いなんだろう、ざっくり言うとそういうことらしいですね。
このイスラム国がスンニ派とはいえ、スンニ派の最高権威が異例の声明を出しているというんです。
それがこちら。
イスラム教のスンニ派の最高権威が、アズハルという、エジプトの首都カイロにあるんですけれども、ここが、イスラム国は、イスラム教の名をかたるテロ組織だ。
不正を行い、神や預言者に刃向かう者は殺害するか、はりつけの刑に処するかすべきだということで、これほど強い批判を出すのは異例だということなんですね。
ー
そのスンニ派の最高権威機関というものがあるのもびっくりしたんですが、これはまず黒井さん、大学みたいなものなんですってね、アズハルっていうのは。
ですからイスラム法の、一番の、もちろんイスラムで一番スンニ派でも、権威があるのは、メッカの大モスクですけれども、イスラム法という部分に関しては、ここのエジプトのアズハルですね。
高橋さん、これカイロにあるっていうのは、エジプトが一番トップっていうことになるんですか。
エジプトが少なくとも、エジプト人に言わせれば、イスラム世界の中心なんですね。
だから伝統的に進学校もたくさんあるし、アズハルもその頂点に立ってると。
だからほかの所にもちろん進学校があっていろいろ解釈してるんですけど、なんたってうちが一番だよという意識は、エジプトの方は強いし、ここに留学した日本人は日本でも歩いているという感じありますよね。
だから東大みたいな感じ。
ローマ法王みたいな存在っていうのは、いないっていうことですかね?
いないというふうに聞いていますが、どうなんですか?
そうなんですね。
だからカトリック教会の考え方だと、教会を通じて神様とつながるわけじゃないですか。
でもイスラム教徒は、一人一人神様とつながっていると。
だからそのつながり方の解釈をどうするかっていうことに関しては、いろんな宗派があって、その中では、アズハルが一番みんながいいよねって思ってる。
アズハルというのは、神と個人のつながり方はこういうふうにしたほうがいいよというようなことを決める最高決定機関?
そうですね、ですからいろいろ、イスラム法で、解釈どうしたらいいですかって言うと、アズハルはこういう判断ですよっていうと、ああ、アズハルが言うならということですね。
やっぱり黒井さん、これほど声明出したってことは、やはりヨルダンパイロットを、ああいうふうに、焼いて殺害する、これイスラム教の中では、あってはいけないことをやったというところで、強い声明になったんでしょうね、きっと。
かなり相当反発を持っていますよね。
あれは結局ね、本当に、肉体に帰るっていう、土葬の世界で、高橋さん、あれをやってしまったことで、本当にイスラム世界から、イスラム国っていうのは非難の対象になったでしょうね。
たぶんそうですよね。
イスラム国の主張に、いいところもあるじゃんと言ってた人も、これで黙り込んでしまいましたよね。
ちょっとついていけないなっていう感じで。
さあそして、まあじゃあこの人、指導者として、素質どれぐらいあるのか。
バグダディ容疑者の素質、カリスマ性ですけれども、イスラム過激派の指導者に求められるものは、イスラム法などに通じる学識、つまり頭がいいということが大事だということですね。
このバグダディ容疑者は、バグダッドの大学でイスラム教を学んでいて、博士号を取っているということです。
この人は指導者として、例えばイスラム国の中で売る商品の値段を決めることから、犯罪者の処罰をどうするかという最終決定にまで参加している。
もういろんなことに参加していて、指導者としてはみずから戦場に出ることもあるということで。
スピーチがものすごくうまいっていうことなんですけど。
ちょっとその映像があるのでご覧いただきましょうか。
分かんないんですよ、高橋さん、どう、スピーチがうまいんですか?
アラビア語の方言と、標準語のアラビア語っていうのがあるんですが、…というのは、コーランに基づいた正しいアラビア語で、結構これ、しゃべるの難しいんです。
バグダディはそれを流ちょうにやってるから、ああ、この人、学識があるなというのがあるんですね。
それからもう一つはイラクの指導者って、これまでスピーチうまい人、いなかったんですよ。
サダム・フセインは話が下手で、いつも代弁者にしゃべらせてたんですね、ところがこの人は、自分が出てきて、延々とぶちますよね、これすごいじゃんとみんな思いますよね。
ということはあれですか、いわゆる標準語で、なかなか標準語しゃべるの難しい中で、この人はちゃんとした標準語をしゃべっていて、スピーチがうまいのと、恐らくイスラム法っていうのは、めちゃくちゃこれ、難しくて、それをかなり知ってるから、カリスマ性がある。
まあ、知ってるとみんなが思ってる、本当に知ってるかどうかはわかんないですけどね。
でも、もう一つは彼、ハンサムだということなんですよね。
日本の方はどう思うか知らないですけれども、やはり美しいというのは、神様が決めることで、美しい人は指導者になる権利があると。
だからビンラディンはいい男だってみんな言ってましたよね。
ということは、ああいう部分のカリスマ性を、自分で演出してると、それから持っているとも言えるかもしれませんね。
高橋先生から話があったように、正則アラビア語、いわゆる標準語をちゃんとしゃべっている。
それは教養のある人物で、経験豊富な説教師で、過去の指導者は先ほども話があったように、例えばフセイン元イラク大統領は、スポークスマンを使って意思を伝えていたということですね。
それからさっきの映像で、演説してましたが、実は右手に腕時計をつけていて、これが、6000ドルほどですから、70万以上するようなブランド物をつけているということが分かっているんです。
これブランド物つけたらいいんですか。
それは分からない。
彼がお金があるということは確かですね。
でも五郎さん、そうですけどこれ一緒にはできないですけれども、じゃあ北朝鮮のね、金正日総書記がしゃべったかっていったらしゃべってないんですよね。
そうなんですよね。
肉声がないんですよね。
ここは非常にやっぱり現代風なんですね、これね。
一方で、アメリカの大統領なんていうのはスピーチがうまくないと、これ、絶対だめだし。
そういうところっていうのはやっぱり、人を引き付ける。
ある意味では、いろんな要素を備えているということだよ。
戦う闘志でもあるし、それからみずから牢獄に入ったというかね、そういう経験もあるしと。
だから、木下さん、彼が正しい道に行っていたら、かなり有能な人物だったことに間違いないと思いますね。
そうですよね、そういう才能をたくさん持っていますが、でもこれ、ぽっと出ですからね、これを継続するのは、なかなか大変じゃないかと思うんですけどね。
だから今、黒井さんもおっしゃいましたけれども、いろんなところがお前、しょせんぽっと出だろというのはあるわけでしょ?イスラム教の方々には。
ですけれども、これだけ実力を持っちゃったってことですね、一番は、だから周りの人は、最初は何、カリフってというところはあったんですけど、彼ら、
で、今、どこにいるんだということですが。
バグダディ容疑者なんですが、先ほどご覧いただいた映像は、去年7月にインターネットで公開されたもので、イラク北部のモスルの礼拝所での演説だったんですね。
そして去年11月、イラク国営テレビは、アメリカ軍などの空爆によって、負傷して、このあと消息はどうなってるって分かってるんですかね。
去年のそれ、出てましたけれども、11月に幹部会がありまして、それアメリカ軍が事前に情報を得て、爆撃をして、けがをしたらしいですね。
たくさん幹部が死んだんですけれども、そのあと、死んだという説が流れたんですが、そのあと、肉声の音声だけのメッセージが出てるんですね。
ですから、恐らく生きてはいるだろうということですね。
音声のみっていうのがまたこれね。
よくありますね。
だから、かなりひどい負傷を負ってる可能性、大きいですよね。
そのあたり、どうなのかということなんですが、まあ、このあとですけれども、捕虜になった人、実際に帰ってきた人もいる。
それから、
イスラム国を支持する世界中のテロ組織、活発化するのか、
ここで最新のニュースです。
下川さん、お願いします。
お伝えします。
きょう午前、和歌山県白浜町のスーパーに車が突っ込み、その後、炎上する事故があり、運転していた70代と見られる男性が、死亡しました。
現場は和歌山県白浜町のスーパーVショップ桟橋店できょう午前10時40分ごろ、従業員から、店舗に車が突っ込んだと、110番通報がありました。
警察によりますと、車は交差点を通過したあと、そのまま正面から店に突っ込み、その後炎上。
店内も一部、燃えましたが、1時間ほどで、消防によって消し止められました。
この事故で、運転していた70代と見られる男性が死亡、店内にいた客や従業員合わせて6人に、けがはなかったということです。
警察は男性の身元の確認を急ぐとともに、事故の原因を調べています。
韓国のインチョン空港とソウルを結ぶ高速道路で、車およそ100台が追突する事故があり、2人が死亡、40人余りがけがをしました。
日本人1人も軽傷だということです。
タクシー、そして乗用車が大破しています。
向こうではトラックやバスも巻き込まれているようです。
きょう午前9時40分ごろ、韓国のインチョン空港とインチョン市内を結ぶ橋で、空港からソウル方面に向かう乗用車やバスなど、およそ100台が追突する事故がありました。
この事故で2人が死亡、40人余りがけがをして、病院に搬送されました。
ソウルの日本大使館によりますと、日本人男性1人が、肩などに軽いけがをして、手当てを受けています。
消防によりますと、事故当時、現場には濃い霧が立ち込めていて、見通しが10メートルほどしかない状態だったということで、警察が事故の詳しい原因を調べています。
京都大学などの研究グループが、ニホンザルは抱き合うことで緊張を緩和する慣習があることを、初めて発見しました。
人間のあいさつのようなものだと見られています。
京都大学の研究グループの発表によりますと、宮城県の離島、金華山と、鹿児島県の屋久島のニホンザルの集団を調査したところ、それぞれで、抱き合う行動を確認したということです。
この行動は、仲のよくないサルどうしが近づき、けんかになりそうなときに起き、その後、毛づくろいに移行することから、緊張を緩和するためのあいさつのような慣習だと見られています。
また金華山のサルは、正面から抱き合う一方、屋久島のサルは、体の横からも抱きつくことが多く、地域により異なるということです。
研究グループでは、この抱き合う慣習は、それぞれの集団でたまたま始まったものが、文化として伝達されたのではないかとしています。
これは興味深いですね、これ。
そのいわゆる、日本人はあんまりやらないですけど、五郎さん、外国の方なんて、会ったら、抱き合うっていうのは、仲間だよっていうのと、あいさつだっていうこと、人間と一緒なんですね。
でも、日本人は抱き合わなくてもね、目と目でね、お互いを確認したりね、いろんな習慣があるんですよね。
その屋久島と、横から抱き合うのと前から、正面どうしって、またこれ、おもしろいですね。
そうですね。
しかもこれ、人間だと嫌いな人とはちょっと、抱き合うのはなかなか難しいですけれども、緊張を緩和するため、けんかを避けるために、ハグをすると。
でも逆に人間もならったほうがいいんじゃないの。
人間より進んでいるっていうか、心が広いですね。
けんかしそうな人はとりあえずもう、抱き合ったら、けんか、なかなかできないから。
けんかなるでしょう。
けんかなる?
なるでしょう。
触るなみたいな。
触るなみたいな、そんなもんじゃないですか。
口げんかになってて、すごい口げんかになってだよ、ときどき赤星さんが、何これ、ぐーって抱きしめたらなるでしょ。
これ、どういうことって。
ちょっと愛が芽生えちゃったり。
逆にいいかもしれないですね。
でもそうか、けんかしてる場合、人間は危険を伴いますね。
お前、何をしてんねんってなりますからね。
そうなりそうですけどね。
でもサルも、ちょっと嫌そうな顔はしてましたけどね。
でもこれ、おもしろいですね、木下先生。
これいいですね。
これ、夫婦でもいいんじゃないですか。
うちもかみさんとやってみようかな。
いや、恐らくね、ベアハグになると思う。
そこで折れるってなると思いますよ、油断すると。
続いてのニュース、お願いします。
ニュースを続けます。
きょう午前、静岡市の住宅街で、寺の本堂などを全焼する火事がありました。
火は一時、本堂の屋根を突き抜けて燃え上がり、周囲は騒然となりました。
警察と消防の調べによりますと、きょう午前9時30分過ぎ、静岡市駿河区まぶちの山王寺が火事になっているとの通報が消防に入りました。
非常に激しい火の勢いです。
屋根から火が出ています。
上から瓦が落ちてくるのが見られます。
火が出たのは寺の本堂の1階と見られ、一時、黒い煙を上げながら炎上し、周囲に灰を降らせました。
また本堂に隣接する付属棟に燃え移り、午前11時過ぎに消し止められました。
本堂の2階には、寺の副住職がいましたが、逃げ出して無事でした。
副住職の話では、午後に予定されていた法要のため、1階の居間でお茶のしたくが進められていましたが、下で物音がしたので、2階から下りようとしたところ、すでに背丈ほどの火が上がっていたということです。
警察と消防で、火の出た原因を調べています。
祝日のきょう、家族連れなどでにぎわう東京の上野動物園では、パンダの繁殖に向けた準備が始まっていて、早くも赤ちゃん誕生に、期待が高まっています。
上野動物園のジャイアントパンダ、オスのリーリーと、メスのシンシンは、まもなく繁殖期を迎えるということです。
これに向けて動物園は、ふだん2頭の部屋の間にある目隠しを取って、お互いを意識できる環境を作ったり、観覧通路の外側にフェンスを設置して、2頭が落ち着ける場所を整えたりしています。
お水飲むところがかわいかった。
パンダの赤ちゃんが生まれると、ちょっとうれしくなります。
パンダさん、頑張れ!
2頭の間には、3年前、赤ちゃんが生まれましたが、生後6日で急死しています。
それだけに待望の赤ちゃん誕生へ、早くも期待が高まっています。
ふぐの取扱量日本一を誇る、山口県下関市では、幸福を呼ぶ魚として、ふぐをふくと呼んでいますが、きょう、恒例のふくの日祭りが開かれました。
祭りが始まる前から出来た長い行列。
お目当ては、無料でふるまわれる名物のふく鍋です。
真ふぐ60キロを使って、およそ1000人分が用意されました。
下関ふくの日まつりは、ふぐの取扱量日本一の南風泊市場を会場に、毎年この時期に開かれています。
こちらはとらふぐのつかみ取りコーナーです。
2000円で1匹つかまえることができますが、それでも、店頭価格の半額程度。
子どもたちが大物目指してチャレンジしました。
かごがない、かごが。
逃げる!逃げた!
残念。
捕まえたふぐは、その場で有毒部位を取り除いてもらえるため、今夜は豪華なふぐ料理が食卓に並びそうです。
子ども4人で4匹。
4匹?
大体刺身と、から揚げ。
3家族で食べます。
会場では、ふぐのほかにも、くじらやうになどが市価よりも3割から4割引きで販売されました。
最新のニュースをお伝えしました。
下関、羨ましいですね。
子どものころからふぐが食べられて。
赤星さん、てっさっていつ食べました?
いや、社会人になってからですね。
大学まで食べたことなかったです。
大体そうですよね。
五郎さんはいつごろでした?
新聞記者になってしばらくたってですね、10年ぐらいたってですかね。
なんであんな薄く切るんだってね。
そうそうそうそう。
下関の子どもたちはいいですね。
つかみ取りも楽しそうでしたけどね。
ふぐのつかみ取りって、ぜいたくですよね。
それでもだいぶ安いんですけどね。
さあ、ということで、きょうは各地、気温が上がっているということは蓬莱さん。
これ、大阪ですけど、かなりなんか、かすんでますね。
きょうは大阪は12.3度。
3月並みなんですけれども、注意喚起まではいかないんですが、PM2.5の数値が。
PM2.5。
高くなっています。
大阪、そして関東もやや高くなっていますから、敏感な方は、マスクなどで対策を取るようにしてください。
北海道や北日本、特に北日本は、大荒れの雪が降ってたんですけど、じゃあ今は気温が上がって、これ雪、とけてきてる?
そうですね。
特に北陸などでは気温が一気に上がってきてますから、屋根から落ちてくる雪など、注意してください。
落雪などね。
東京もきょうは暖かいでしょう。
そうですね。
今9.7度というところですね。
でも9.7度しかないんだ。
平年並みですけど、ちょっとやはり花粉がそろそろ東京も飛び始めてるみたいで、ちょっとくしゅくしゅしてる人が、いますね。
ちょっとね、雪のある地域の方々はお気をつけいただきたいですね、なだれなどね。
ありがとうございました。
スキー場なんかでも、危ないかもしれないですね。
そうですね。
雪崩、融雪雪崩気をつけていただきたいところですね。
あしたからお天気、どうなんですか。
あしたは曇り、雨とちょっとぐずつくんですが、金、土、また強い寒波、やって来ますんで、気温下がりますし、北陸、東北で大雪になってしまいます。
赤星さん、キャンプ取材で沖縄行ってらしたけど、沖縄も寒かったらしいですね。
寒いですね。
思っている以上に寒いです。
なんかダウンジャケット着なきゃいけないぐらい。
かならずうわぎはひつようですね。
らしいですね。
蓬莱さん、また3時台お願いします。
さあ、イスラム国に戻りますが、しかしあの、ミヤネ屋という番組は、ボードだけでいくからね、2時間。
ぺらんぺらんしてますけど。
イスラム国を。
でも中身は重たいですよ。
中身は重たい。
しっかり分かりますよ。
これだけやねん。
そうですよ。
これだけで2時間、いこうとする勇気。
番組制作。
挑戦です。
挑戦。
これで全部イスラム国分かっていただいて、あした以降のニュースもね、皆さんに分かっていただければという思いでやりたいと思いますが。
実は、現地では残虐支配が行われているということなんですが、こういう記事が出ました。
街を恐怖で支配しているという。
朝日新聞の記事なんですが、子ども200人の目の前で処刑が行われたと。
10代半ばの少年の話が載っていまして、半年ほど前に、銃を持ったイスラム国の戦闘員が自宅に押し入ってきた。
子どもは皆、街中心部の広場に集まるよう命じられた。
男女およそ200人の子どもたちが広場に並ばされた。
そして子どもたちの前には、30代半ばの女性が、首から下を土に埋められていた。
戦闘員の一人が、この女は、目だけを出すベールを切ることを拒否した。
これからその罰を受けると、声を張り上げて、戦闘員が女性に向けて次々、石を投げた。
思わず目をそむけようとすると、銃を向けられた。
そして、最後まで処刑を見続けるよう強いられたと報じています。
僕らも分からんですけれども、高橋さんね、イスラムの方って、目だけ出してらっしゃる方と、あと髪の毛隠してらっしゃる方と、さまざまですよね。
それを破ると、本来のイスラム教っていうのは、何か罰みたいなのがあるんですか。
イスラムの教えは、慎み深い格好をしなさいということで、解釈はさまざまですね。
でもイラクとかシリアは、わりと比較的、開けてる感じで、普通の格好をしてたんですね、昔はね。
髪を隠すぐらいがせいぜいだったんですけど、このイスラム国の人たちは、アフガニスタンの人みたいに、全部隠しなさいとか、サウジアラビアの人みたいに、目だけ出しなさいという、それも彼らだけの考え方で、それに反したからって、こんなことは許されないと思いますね。
そうですよね。
処刑するなんて。
さらに、こういうことをいわれています。
恐怖で支配してるんですが、実はアレッポの近郊では、街の中心部の公園に、処刑と称して殺害され、切断された人の頭が並んでいると。
市民の中にスパイがいて、密告で刑務所に行く人が後を絶たないというんです。
さらに情報規制も厳しくて、イスラム国が運営するテレビ局やラジオ局、アルジャジーラなどの中東ニュース専門のみ見ていいと。
そうでなければだめ。
それから欧米で音楽を聴くと、刑務所に入れられてしまうと。
教育も、従来の学校をすべて閉鎖してしまいました。
戦闘員の子どもと、それ以外の子どもで、学校が違うんですね。
戦闘員の子どもは兵器の使い方や、格闘技など、戦闘に関する授業を受けているというものです。
さらに、こういったニュースも伝わってました。
イラクのモスルでサッカーを見ていた少年13人を、銃殺にしている。
だからこれ、西洋のものを楽しんだということですね。
それから戦禍で家をなくしたり、親を亡くしたような孤児らを、自爆テロに利用している。
そして、異教徒も迫害しているということで、イラク北部に住むクルド人の少数宗派のヤジディ教を邪教と見なして攻撃して拘束していると。
これ、高橋さん、イスラム国って、イスラム国の支配下の中でも税金払えば、イスラム教の人、住んでいいよって言ってるんですけど、このクルド人の少数派のヤジディ教、ここだけは、すごく攻撃してるって、これ、何があるんですか?
イスラムの教えでは、ユダヤ教、キリスト教はいい宗教で、そこからイスラムが出てきたという発想があるので、そもそも、ユダヤ教、キリスト教は保護しなさいと、税金さえ納めればそれでいいんですよという教えがあるんです。
このヤジディというのはユダヤ教でもないし、キリスト教でもないし、イスラム教でもない。
だからイスラム国的には理解の外なんですね。
ですから、こんなことしてるんですね。
もちろんこんなことしていいはずはないんですけれども。
本来そのイスラム教っていうのは、自由な気風のある宗教だって聞きますから、そこでやっぱり、どうやって文化を発展させ、文明を発展させ、国が富むかということを考えている宗教でもあったわけですよね。
そもそもですから、この人、バグダーディーって名前ですけれども、バグダッドにカリフがいた時代は、ギリシャ語とかラテン語のものがたくさん翻訳されて、インドからも翻訳されて、文化が非常に栄えたんですね。
このバグダディさんはこの反対で、非常に狭い考え方で、とんでもないですよね。
それからやっぱり黒井さん、クルド人勢力を非常に脅威に感じているという部分はもちろん、今どんどんどんどん増してるでしょうね。
イスラム国は。
そうですね。
イスラム国はとにかく周りは全部敵ですから、自分たちが全部、征服するという考えなんですけれども、やはりクルド人は結束が高くて、かなり、攻撃、戦闘力、持ってますから、今非常に警戒してると思うんですね。
そして、こういう組織を持っているんじゃないかと。
イスラム国は非常に複雑な組織を作っているということなんですね。
先ほどから言ってるように、最高指導者に、バグダディ容疑者がいるんですが、その下には、シリアの統括責任者と、イラクの統括責任者がいて、それぞれの知事がいて、さらに細かく分かれてると。
だからなんか、あたかも国の組織のような行政機関を持ってるように思うんですが、その中でいわれているのは、実は、バグダディはシンボルで、その下のこのイラクを統括している人間、この人が実質的な支配者じゃないかというふうにいわれてるのは、このあたりどうですか?
バグダディが、一番権威を持っているとは思います。
ただ彼をサポートする人に、旧サダム・フセイン時代の軍人、これ2人とも軍人なんですけれども、人が入って、それと彼らを束ねる幹部会があるんですよ、…っていうんですけど、そこに有力者を集めて、決定をするんですね。
その中には、やはりサダム・フセイン時代の軍人、その系列の人がやはり増えてますよね。
ということは、いわゆる軍組織っていうか。
そうですね。
ですからその下に、いろんな委員会みたいなのを作ってるんですけれども、その行政組織というよりは、いわゆる戦闘軍団で、それぞれの町の指揮官がそういったいろんなものを采配するというのが基本形ですね。
さっき五郎さん、化学兵器の話、出てきましたけれども、イラクにしても、シリアにしても、大混乱している中で、本来、その国が持ってた危険な武器というのが、どれだけ流れてるかっていうのが分からないですね。
それからもう一つね、私が思うのは、どんな支配でも、恐怖だけで続くもんじゃないんですよね。
さっきの映像にありましたように、暮らしがこんなに平穏なんですよ、豊かなんですよということを、こういうやっぱり何かその、このイスラム国を正当化するような、させるようなやっぱり何かがないとね、長くは続かない。
それから、かなり組織立ったものがないと、これは長く続かないと。
そのへんはどうなのかなというね。
高橋さん、よくいわれるのはメディア戦略で、海外に見せるものと、いわゆるイスラム国支配下の人たちに見せるものは違うっていいますよね。
そうですね。
いろんなメディアで、英語で出てくるものは海外向け、アラビア語で出てくるものが国内向けですよね。
生活の面から言うと、やはり一番苦しくなっているのは、石油施設が爆撃されてるってことですよね。
1日2億ぐらいの日銭があったわけですね、それで、定収入があって回ってたのに、それがアメリカ軍が爆撃していますから、しかも…半分ですから、やっぱり国民の生活は、たぶん苦しくなっていると思うんですよ。
だから国民の生活が苦しくないですよ、こんなに食べ物ありますよという映像を、わざわざ出してくるわけですよね。
ですから、赤星さんも空爆効いてるんじゃないかと、冒頭、おっしゃいましたけれども、ただ空爆効いてて、いわゆる石油施設が破壊されてるときに、今まではお金配ったりなんだしてたのができなくなってきて、ひょっとしたら恐怖というところにウェイトを置きだしてきているかもですね。
今の感じを見てると、そういうふうには見えるんですよね。
普通の感じでいうと、そんなひどい処刑してたら、こんな人たちについていけないよって、僕らはなる。
なると思うんですが、高橋さん、それはどうなんですかね。
だからついていけないやという人たちが300万人も逃げ出して、今、ヨルダンに来て、ヨルダンが大変なんですよね。
あとは言うこと聞かないと殺されるかもしれないから、いやいややる人もいる。
そう、黙ってるという人もいる。
で、これはこういう組織になっているんだけれども、基本的には軍人が仕切ってる軍組織であるということですね。
そして元人質の証言ということなんですが。
実際に捕まった人たちがどんな扱いを受けていたのかということで、捕虜となったフランス人が。
生々しく語りましたよね。
こういう内容でした。
まず拉致の経緯なんですけれども、このフランスのジャーナリストは、イスラム国の拠点のラッカを取材しているときに銃を携えた全身黒ずくめの男たちが現れたと。
頭からコートをかぶせられて、手錠をされて、車に拉致された。
連れていかれた先というのが、ラッカ近郊の砂漠にあるかつての石油の採掘所で、そこの事務所が刑務所になっていて、シャワー室に閉じ込められたと。
刑務所の内部は同じ牢には20人ほどの人質がいたと。
アメリカ、スペイン、ベルギー、イタリアなどの国籍の人たちがいた。
牢の広さが20平米ですから12畳ぐらい、この中に20人詰め込まれて、家具は一切なく、夏は暑くて、冬は寒い状況。
で、捕虜の生活、刑務所は10回ほど移動させられているんですね。
ずっと同じ所にはいなかった。
食事は1日2回で、お昼はオリーブ12個とヨーグルト。
夜はティーカップ1杯分のごはんでした。
毎食、地元産のパンがついていたということで、トイレは看守に見守られて、1日2、3回で、各1分しかできなかった。
ある日、同じ独房から1人の人質が連れて行かれた。
数日後、看守が彼の処刑される様子が映っているパソコンを、持ってきたというんです。
アメリカ人で、人道支援に行ってらっしゃった女性が殺害された。
彼女が託した手紙には、大変大切にされている、扱いを受けているといっているんですが、これ全く逆なんですが、刑務所、10回ほど移動するというのは、これやっぱり、黒井さん、特定されないためですか、場所を。
そうですね、場所が分かってしまえば、例えばアメリカ軍が、特殊部隊を投入して、奪還作戦というのを警戒しますから、常に移動するということですね。
やっぱりアメリカは、処刑されてる人がいます。
特殊部隊が実際に、動いたというのはあるんですか。
ジャーナリストの場所を特定という情報が入ったんで、動く準備はしたんですけれども、最終的にやはりそのときの場所が分からなかったですね。
僕らよく分かんないのは、特殊部隊、特殊部隊っていいますけど、よく映画で見ますよね。
人質を奪還するっていう。
ああいうような部隊っていうのは、実際に出るっていうことはあるんですかね?
場所が分かれば行ったと思います。
ただやっぱり、五郎さん、アメリカっていうのは、やっぱりイラク戦争以後、やっぱり国民の間にも戦争はしたくないという気持ちがある。
そこの部分でやっぱり動けない。
今回でも、イラクの支援に回るけど、アメリカ部隊は動かないところのジレンマってあるんでしょうね。
だからそれは、オバマの問題であると同時に、その背景にあるアメリカ国民のある種の…気分みたいなものが、非常にやっぱり大きいと思いますね。
さあそしてこちらですが、謎の処刑人。
この人はたびたび出てきますね。
イスラム国が出してくる映像に、たびたび映っているこの男、通称、ジハディ・ジョンといわれるんですね。
ジハディというのは聖戦という意味で、20代の男だと見られています。
伝えられているところによりますと、ロンドン西部に住んでいたヒップホップアーティストで、2013年にイギリスを出ています。
父親は、1998年に起きた、ケニアとタンザニアのアメリカの大使館の爆破事件に関与したとして、当局からテロ罪で起訴されている人物。
この人だとするならば、父親の影響もかなり受けてるんじゃないかという話もありますが。
ちょっとそのあたりの素顔も見ていこうと思うんですけれども、ロンドンなまりの英語を話しています。
人質の監視や拷問、身代金要求を担当するグループのリーダー格で、そのグループは、イギリス出身の4人で、テロリストが中心である。
人質がビートルズをもとにして、名前を付けて、そのうちの一人がジョンだというんですね。
戦闘員になる前は、16年から17年前ですが、幼いころ、エジプトからロンドンに移り住んだ。
音楽が大好きで、クラブに通う普通の若者だった。
しかし、3年前から、クラブ通いをやめて、自作の歌にも宗教的な歌詞が多くなる。
ロンドンのイスラム過激派グループに出入りするようになる。
そして2012年に父親が、先ほどのテロですけれども、アメリカ当局からテロ罪で起訴されるわけです。
そして2013年、シリアへ渡航してイスラム国に参加してるんですが、どうも、父親を犯罪者として捕まえたイギリスやアメリカへの復しゅうを誓っていたようだということなんですね。
あくまでもこれは、こういう人物かもしれないということで、確定されているわけではないんですけれども、こうやって見ると、木下さん、SNS使ったりとか、ひょっとしたらクラブだったりとかそういう所でさまざまな勧誘っていうのが、まあ、ヨーロッパなんか、行われてるかもしれないですね。
そうですよね、この方も20歳だとすれば、こんなに若くして、こんなに卑劣なことが平然とできるという、今この若者、なんて言うんでしょうかね、巧みに迫っている、本当に恐怖を感じないといけないですね。
そうですよね。
さあそして、こちらですね、もう一つありますか?
世界中で、イスラム国を支持している人もいるということで、ちょっと先にこちらを見ていただくと、このイスラム国に連隊表明する過激派グループというのが世界、ありとあらゆる所にいて、忠誠であったり、支持だったりとかするんですけれども、これだけ今、確認されているだけでもあるということですね。
そのために、世界でテロが活発化しているということで、一部まとめてみましたけれども、例えばパキスタンでも1月、シーア派の礼拝所で自爆テロ、53人が亡くなっているとか、それからボコ・ハラムですね、ナイジェリア、相次ぐ爆破テロや、去年4月に、少女200人以上を誘拐するなど、こういった、世界で活発化しているという状態です。
なぜこんなイスラム国に呼応するような所が出てくるのかというんですが、世界中から資金や兵士を集めるためにイスラム国を支持している。
いわゆるブランド化、フランチャイズ化ともいわれます。
高橋さん、やっぱり全面的にイスラム国を支持しているわけじゃないけど、今、乗っかってやろうという考え方があるということですか?
そうですね。
だからライバルはアルカイダですよね。
だからどっちの旗を揚げるほうが、お金も人も集まるか、注目が集まるか。
今やっぱり、イスラム国だろうという雰囲気は強いんですよね。
これ、テロが活発化するということはあるんですかね。
もう完全に、イスラム国を中心としたテロの流行期に入っていると思いますね。
テロの流行期?
テロっていうのは、前極左テロの時代もそうですけれども、盛り上がるときは、ある程度年月は続きますね、これ、間違いなく続くと思います。
これだから赤星さん、海外旅行行くの、これだけ地図見ても、各地に過激派がいるわけで、本当に気をつけなきゃいけないですね。
ちょっと僕、驚きましたね、あれだけいるっていうのもびっくりしましたし、やっぱり今おっしゃられたように、これでテロが活発化するってなった場合にちょっと海外に行くのはね、本当に怖いなと思いますし、気をつけないといけないですよね。
例えば、東南アジアなんてすごくリゾート地があって、日本人の方もたくさん行かれるんですけれども、ここはリゾート地だけど、この地域は危ないんだよとか、こういう人たちに気をつけなさいよっていう、やっぱり黒井さん、日本人はもうちょっと、気をつけなきゃいけない時期に入ってきたんですね、これ。
ですから、ある場所で連続するというわけではないので、それがいつどこで起こるかって分からないですから、その危機感を持続するというのは難しいと思うんですね。
ただ心がけたいのは、そういったことがある、起こりうるという意識と、やはりそういった情報というのは、現地にありますから、向こうに行って地元の人とよく話をするということが大事だと思います。
要するに、イスラム国と組織的につながってるわけでもなんでもないわけですから、そうすると、そのつながりを追っても分からないわけですよね。
ただ乗っかってるだけですから。
そうそうそう。
ということはやっぱり、その国の中で一体どういうことが起こっているのかということを、よく見ないと、だから現地中心に考えないと。
それからやっぱり外務省のホームページとか、そういうのやっぱり見なきゃだめですよね。
さあ。
そしてですね、きょう、オーストラリアの警察がテロを計画した疑いで男2人を逮捕したということです。
オーストラリア?
オーストラリアか。
逮捕されたのは、24歳と25歳の男で、シドニー郊外にある自宅から、なたなどの刃物やイスラム国のものをまねた手製の旗のほか、テロ攻撃を実行すると語るビデオも押収されました。
オーストラリアでは、去年もイスラム国の主張に同調していたと見られる男が、カフェに立てこもる事件があり、人質2人が死亡しました。
オーストラリア軍は、有志連合によるイスラム国の空爆に参加していて、当局は、国内でのテロへの警戒を強めています。
このニュースを聞くと、これ高橋さん、ホームグロウンテロリスト、自分たちの国でテロを起こそうという、イスラム国の呼びかけに呼応した動きということになるんですかね。
そうですね。
ローンウルフというか、一匹狼というか、本当に組織に入っていれば、組織を追えば捕まえられますけどね、突然、一人が立ち上がって、行動を起こすとちょっと手の打ちようがないんですよね。
あとなんか、僕が思うのは、木下さんね、自分たちの境遇だとか、その国に対してとかの不満があって、何か凶行に及ぶときに、あと付けでイスラム国って言ってる人間、僕はいるんじゃないかなと思って。
そうですよね、なんかきっかけとして、それを利用しちゃって、なんかこうそれがまた、インターネット等にまた取り上げられ、これ、本当に嫌な連鎖ですね。
どっかで断ち切らないと。
さあそして、空爆から半年ですが、その有志連合による成果ということなんですけれども。
この有志連合なんですけれども、60以上の国と地域が参加しています。
これまで空爆を繰り返しているんですけれども、シリア国内ではアメリカと中東の4か国で1000回以上ですね。
それからイラク国内へは1200回以上で、アメリカと7か国、フランス、イギリスなどが参加しています。
ヨルダン空軍によると、有志連合による空爆で攻撃能力が20%低下、そして7000人の戦闘員を殺害したというふうに言われてますね。
強調しています。
こちらご覧ください。
有志連合なんですが、ご覧のようになってるわけですが。
さまざまな支援のしかたが違うということで、今紹介した、空爆に参加しているのが12か国ですね。
それから軍事装備の提供や、軍事顧問団のはけんをしているのがドイツ、イタリア、ちぇこ日本はもちろん非軍事支援で、輸送など、後方支援として、人道支援をしているということですね。
ただ、もうこれ、高橋さん、非軍事支援、人道支援なんていうことは、通用しないってことですよね、イスラム国に対しては。
イスラム国側から見れば、もう敵ですからね。
敵を支援しているんだから、なんでも敵だと、敵対行為だということで、日本人はそうは思ってないんですけど、残念ですね。
これはヨルダン空軍、かなり、攻撃能力、20%低下させたと言ってるんですが、相当、その空爆は効いてきていると言うことでしょうか?
そうですね。
特に前線ですね、一番戦っている前線の所では、かなり、効果を上げているということです。
もともとイスラム国は戦闘員の数が3万人ぐらいと少ないですから、この7000という数字はかなり大きいと思いますね。
それからクルド人に、いわゆる主要な街を奪還されたりとか、かなり、押し込まれているという情報もありますよね。
そうですね。
ですから、クルド人は地上部隊を出すと、その航空支援っていうんですけれども、イスラム国が反撃しないように、拠点をアメリカ軍なり、有志国が空爆するという連携がうまくいってきたということですね。
その中で、戦力も低下しているんじゃないかということなんですけれども。
内部で分裂が起きているのではないかという話も出てきました。
去年の12月、シリア・ラッカから逃げ出そうとした外国人戦闘員100人を処刑したと伝えられているんですけれども、なぜ逃げたのか。
報酬や現地での生活への不満、それから長引く戦闘で、戦闘員の士気が低下しているんではないか。
まあ、石油施設破壊されてお金がないわけですからね。
さらにシリアのジャーナリストは、イスラム国の警察組織ヒスバの指導者が部下50人を連れて、拠点ラッカから逃げた。
それから支配地域、テルアビアトの判事が脱出した。
それからトルコに近い地域の部族がイスラム国に反旗を翻したというふうに言ってます。
戦闘員の不満というのもいろいろありまして、食事は1日2度、給料出なくなった。
話が違うということですね、要するにね。
だんだん自分がテロリストにすぎないことに気付いてきた。
後悔している外国人兵士がたくさんいるって言ってるんですけれども、問題はこれね、高橋さん、じゃあこの人たちが、うまく逃げ出したとするじゃないですか、イスラム国から逃げ出して、もう、飛んで回ったと。
フランス、帰りました。
いや、お前、テロリスト違うんかって言われますよね。
行ったら最後。
ここの部分が分かってないっていうところ、ありません?
そうなんですね。
かえって、その人たちを受け入れてあげないと、またテロをして問題を起こしますよね。
といって、でもシリアでテロをやっていた人を、どうやって受け入れるかって、帰ってきてもらっても問題があるんですね。
これ本当に、例えば日本人でそういう人がいて、一回、イスラム国に入りましたけど、ちょっとイスラム国って、僕が思ってたところと全然違うんで、日本に帰らしてくださいって言われたときに、本当か?と国内でテロ起こすんじゃないかって、やっぱりどうしても疑われるのが木下さん、本当ですよね。
そうですよね。
嫌ですよね。
そんな人が隣に住んでたら、嫌ですよね。
それからやっぱり、フランスなんかは、木下さん、いろんな移民の問題があって、移民の人を積極的に取り入れてきた。
その中で2世、3世の人たちが、やっぱり職業がなかなかない、いい給料がもらえない、生活が向上できないという、そっちの問題も解決しなきゃいけない。
そこと移民政策っていうところ、特にフランスは根深いですよね。
そうですよね。
フランス、ですから、次のテロもたぶん、相当警戒して、今国内はがっちり警戒してるんじゃないでしょうかね。
そうですよね。
でも、フランスの精神っていうのは、本来そこにあるわけでしょう、五郎さん。
そこが難しいところですけれども、やっぱり、私たちが考えなければいけないのは、イスラム国がこういう具合に肥大化してきた背景を、それぞれの国がどうなのかということもやっぱり考えなきゃ、それはいろんな格差の問題もいろいろ、要するに今、若者が何に不満を持っているんだろうということはやっぱり感知しなきゃいけないということがありますよね。
結局、どこまでさかのぼるんだっていう話になってくるんですよね。
イスラム国って7世紀ぐらいまで戻そうという話があるんですけれども、オスマン帝国の時代がどうだったのかっていう話までいくと、もう訳分かんなくなっちゃうんですけど、例えばその中東の春といわれた、でもそこでうまく統治が効かなかった。
そこに出てきちゃったっていう背景はやっぱりあるんですか?
そうですよね。
だから独裁政権がいる間は、みんなおとなしかったんですね。
独裁が倒れて、自由になって、まともな民主主義にいく前に、この人たちが出てきちゃったっていう。
逆に言うととんでもない独裁者がいたんだけれども、その独裁者がいた間は、こういう人たちが出てこれなかったわけですよね。
攻撃されてた、迫害されてた。
だからある意味、サダム・フセインがいる間は、こんな人たちは全然、居場所がなかったんですよね。
それ考えると黒井さんね、特に強権政治とか、独裁政治って許されるわけではないんですけれども、そういう政府、いわゆる独裁者が倒れたあとの怖さというのを今、われわれ見せつけられてるってことですか。
ただそれは歴史の流れといいますかね、民主化というのは、もう避けられないんで、これはパンドラの箱開いてしまったんですけれども、元に戻らないですから、やはり独裁の問題を残したまんまでは、片づかないということですね。
さあそして、新たな局面で、
大規模な地上戦が行われるんじゃないかといわれています。
もうすでに地上戦が行われているんですが、それを大規模に行うと、都市を奪還するんだと。
アレン大統領特使ですね、アメリカは、イラク軍が大規模な地上戦に乗り出す見通しだと発表して、イラク第2の都市モスルの奪還を目指すと、有志連合が作戦を支援するということです。
イラク軍がいて、その後ろに黒井さん、アメリカなどがついて支援するっていうことなんですが。
作戦面とか、情報面ですね。
ただやっぱり難しいのは、モスルとか街ですから、民間人の人が住んでますんで、いわゆる前線のように爆撃をして支援するということがなかなかできない。
地上の戦いになりますよね。
地上の戦いになっても、高橋さん、イスラム国との戦いというのは、やっぱり長期化しそうですか?
モスルみたいな所に入っていって、とことん抵抗されたら、一軒一軒潰していくことになりますよね。
だから、イラク軍が逃げ出したときみたいに、みんな手を上げて逃げ出せばいいんですけどね、とことん抵抗されたら、すごい消耗戦になるし、犠牲も出るし、時間もかかりますよね。
黒井さんもかなり長期戦になると?
そうですね。
守るほうも、地雷を埋めたり、いろんな備えしてますから、結局、アメリカ軍の地上部隊が入れば、また戦力になるんですけど、…といいますが、クルド人部隊だけですから、地上部隊ですね、なかなか、そう簡単にはいかないと思いますね。
非常に複雑なのが、高橋さんね、トルコなどは有志連合入ってますけれども、どんどんイスラム国入る人も、国境を越えちゃっていいよって言ってる。
いや、クルド人勢力がかなり押し戻して、押し戻してるんですけど、トルコとしたら、今度クルド人の人にあんまり頑張ってもらってもなってことあるんですよね、これ。
そうなんですね、ですから今、果たしてますけどね、今頑張ってるのはクルド人は、実はイラクのクルド人なんですよ。
トルコのクルド人の力があんまり強くなるのは、トルコ嫌なんですよ。
ですから、イラクのクルド人なら入っていいよという、非常に複雑な様相を呈していて、クルドが勝つのもいいし、でも勝っちゃったらクルドの力強くなる、トルコも周りの国もそれを心配してるんですね。
今度、仮にクルド人が大活躍して、イスラム国がもし壊滅できたとして、今度、五郎さんね、クルドが自分たちの国、造らせてくれっていう話。
それはまた厄介なんですよね。
そうなると、この連立方程式はもう本当に難しくなるんですね。
シリアのアサド政権は、じゃあどうなのっていう。
ここも、もともとアメリカは、反政府軍を応援してたんだけど、今度はシリアとアメリカの関係というのもね。
分かんなくなってきましたね、これね。
今度、地上戦をアメリカがどうするかという、大きな決め手になるものは何かっていうね。
一つは大きいのはアメリカの世論というか、それがどういう具合に、もちろんオバマ大統領の指導力の問題、ありますけれども、世論、それがどうなるかっていうのも一つの大きな要素じゃないでしょうかね。
それからやっぱり、高橋さん、もしね、イスラム国が壊滅しても、イスラム国後の中東っていうことを、また考えとかないといけないってことですよね。
そうですね、そもそもイスラム国が出てきたのは、スンニ派の人たちが不満だったからですよね。
ですから今回も仮に勝って、イスラム国を壊滅させても、問題はそのあと、どういうふうに統治をするかで、スンニ派の人たちの納得が得られなければ、また第2、第3のイスラム国的なものが出てきますよね。
だから戦争に勝つのも大変ですけど、勝ったあとが実は問題なんですね。
ウイグルの問題もある、それからウクライナの問題もあるってことになってくると、なんか、2015年、黒井さんね、本当にそういう地球規模で紛争だとか、宗派対立だとか、世界の中が混乱してきたような気がしませんか?
とにかく地域紛争があったとき、これまでみたいなアメリカが収めるというのが、今、できなくなってますから、小さな紛争がなかなか解決しづらい時代に入ったということですね。
木下さんもおっしゃいましたけど、中東っていうのは、ずいぶん遠い国だと、われわれ思ってたのが、本当にグローバリゼーションじゃないですけど、つながってて、それがどんどんどんどんネットだなんだってつながってくることによって、決して遠くないっていうね。
本当に今までわれわれ日本人は中東のことを、こんなに関心を持って、興味を持って知ったことあったかなと。
今回のことで、本当にきょうのミヤネ屋で、僕はよく分かりました。
あしたからニュース見るの楽しみです。
まあね、これ、赤星さんね、地上戦の成り行きですけどね。
なんか、高校の先生が、無修正でとか、小学校か、小学校の先生が無修正で。
加工してた。
そういう画像見せてた、これいかがなものかっていう話ありますけれども、われわれもニュースの映像を、当たり前のように、ごはん食べながら見てるっていう状況っていうのは、やっぱりもう一回ちょっと考え直さないといけないですね。
想像力を働かさないと。
そうですよね。
本当にそうでしょうし、さっきの話でもそうでしょうけれども、これが実際にイスラム国を潰すことが本当にどうなのかっていうのももちろん、今後のことも考えないといけないっていうこともありますし。
そうですよね。
難しい問題ですよね。
こういうことって、やっぱり、人間の歴史って、繰り返してるんですかね。
ありがとうございました。
依然、否認を続ける中村容疑者。
しかし、
和歌山県紀の川市で、小学校5年生の森田都史君が殺害された事件で、逮捕された中村容疑者の自宅で押収された刃物から、血液反応が検出されまして、都史君のDNA型と一致したことが分かりました。
これ、犯行を裏付ける証拠になると思うんですが、依然、否認を続けています。
当時、家にいてテレビを見ていた。
和歌山県紀の川市の小学5年生、森田都史君を殺害したとして逮捕された中村桜洲容疑者。
調べに対し、依然として容疑を否認し続けているが、その一方で、警察の捜査では、犯行を裏付ける証拠が、徐々に明らかになっている。
中村容疑者の自宅から押収された刃物のうち1本から血液反応が検出されたことが分かりました。
鑑定したところ、都史君のDNA型と一致したということです。
中村容疑者の自宅の捜索で押収された3本の刃物。
その後の調べで、そのうちの1つは、狩猟や軍隊などで使われる、刃先がくの字に曲がった特殊な形状をしたものだったことが分かった。
専門的には、ククリナイフと呼ばれるもので、殺傷能力が極めて高く、一般的には、入手が難しいものだという。
現場近くの金物店で話を聞くと。
40センチなんかないです。
使う人がいてないですね。
なたでそういうもの、見たことないんで。
あるとしたらインターネットぐらいじゃないですかね。
中村容疑者の自宅では、靴箱からも、都史君のDNA型と一致する血痕が見つかっている。
浮かび上がる強い殺意と計画性。
警察は、中村容疑者が、犯行前にインターネットで凶器を購入していた可能性もあると見て、押収したパソコンの解析などを進めている。
その刃物ですが。
ククリナイフと見られる刃物など、3本が押収されたんですが、このククリナイフというものは、刃の長さがおよそ40センチありまして、通常のものよりも、刃が長いそうです。
そして狩りや軍隊などで使用するということで、殺傷能力が高いものです。
どこで購入したのかですが、近くのホームセンターや金物店などでは取り扱いがないということで、一般的に入手困難ですから、インターネットで購入した可能性が出てきました。
しかしインターネットで買えるというのも怖いですね、これ。
そうなると、周到な準備を行ったのではないかとも見られています。
そして、押収された刃物3本のうち1本から血液反応があり、森田都史君のDNA型と一致したということです。
これ、赤星さん、インターネットで買ったということになると、履歴が残ってますから、本当にいつ買ったかですよね。
もともと趣味として、そういうものを集めていたのか、都史君を殺害するために買ったのかって、ここから出てきますね。
そうですね。
ただ本当にだいぶいろんな証拠が出てきてますから。
これ、木下さん、刃物から出てきた、それからげた箱から出てきた、DNAが一致したというのは、もうこれはかなりの証拠ですよね。
そうですね、状況証拠はもう黒ですよね。
どうして自白しないのかな。
あとは、五郎さん、動機ですよね。
そうですね。
あしたですが、ちょっと雨ですか、日本海側を中心に。
低気圧や前線の影響で、曇りや雨の所が多くなりそうです。
関東は千葉県の辺りはにわか雨、ご注意ください。
寒気はまだ北のほうにありますから、北陸、雨となりそうなんですね。
あさってになると、こうなります。
またあさって寒くなるんだ。
大雪に注意ですね。
また雪。
北陸、東北が大雪に注意です。
しかし三寒四温とかいいますけど、暖かくなったり、寒くなったり、激しいですね、このところ。
ちょっとずつ寒気が長引く割合は減ってきてはいるんですけれども。
見てみましょうか。
あした雨ですから、まだ北陸雨で、固められたところに、金、土、大雪となりそうですから、雪崩、特に気をつけてください。
2015/02/11(水) 13:55〜15:50
読売テレビ1
情報ライブ ミヤネ屋[字]
▽地上戦渋る大国の本音とは…▽バグダディの居所は!?ほか
詳細情報
出演者
宮根誠司
川田裕美
木下博勝
赤星憲広
橋本五郎ほか
番組内容
▽地上戦渋る大国の本音とは…
▽バグダディの居所は!?ほか
番組ホームページ
http://www.ytv.co.jp/miyaneya/
ジャンル :
情報/ワイドショー – その他
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