2014-04-24

初代Mac ProにMac OS X 10.9.2をインストール

2014年 4月 26日 追記
USBメモリへの書き込み方を追加しました。

初代Mac ProにインストールしているOS X 10.6.8のサポートがもうされないっぽいし、10.9のインストールは通常の方法では無理なのでどうしようかと考えていたのですが、ちょっと裏ワザっぽい方法で10.9のインストールが出来てしまいました。

※ここで書かれている方法は本来メーカーがインストール出来ないと公言しているものを特殊な方法でインストールするものです。作業を行う場合は自己責任で行って下さい。

グラフィックボードが64bit EFIに対応しているか調べる

OS X 10.9は64bit EFIでしか起動できないので、グラフックボードも64bit EFIに対応していないとインストール出来ません。

今自分のMacではRADEON HD 3870 Mac & PC Editionを使用しており、このグラフィックボードはMac Pro1.1(2006)とMac Pro3.1(2008)に対応しています。
Mac Pro3.1は64bit EFIなので、これで動くということは64bit EFIに対応しているということになります。(たぶん)


仮想環境でMac OS X 10.9をダウンロード

初代Mac Proでは、App StoreでOS X 10.9をダウンロード出来ないので、仮想環境にインストールしたOS X 10.6 Serverを使ってダウンロードします。

Parallels Desktop 8にOS X 10.6 Serverをインストールすると、ハードウェアモデルのチェックに引っかからない為かApp StoreでOS X 10.9がダウンロード出来ます。

ダウンロードしたら勝手にゲスト側でインストーラが起動しますが、それを終了させてダウンロードしたAppパッケージをホスト側のMac Proのアプリケーションフォルダにコピーしておきます。


SFOTTをダウンロード

http://oemden.com/からSixty Four On Thirty Two (SFOTT)というソフトウェアをダウンロードしてインストールします。


USBメモリを用意する

USBメモリにOS X 10.9.2のインストールデータを書き込むので8GB以上のUSBメモリを用意します。USBメモリは使用時に初期化されるので使用前にバックアップをとっておきましょう。


SFOTTで10.9インストーラをUSBメモリに書き込む

使い方はマニュアルが付いているのでそれを読みながら作業を行います。

1.USBメモリをMacに接続

USBメモリをMacに接続しておきます。フォーマットはしなくても構いませんが、作業工程内でフォーマットされますのでメモリの中身を失いたくない場合はバックアップをとっておきます。

2.MavericksのインストールイメージをApplicationフォルダに置く

SFOTTはApplicationフォルダに入っているインストーラをデフォルトでチェックしてくれますので、SFOTT起動前に予めMavericksのインストーラを置いておきます。

3.SFOTTの起動

ユーティリティフォルダにインストールされたSFOTTを起動します。
起動途中で管理者パスワード入力の必要があります。

4.SFOTTの表示言語を指定


Sfott directory is /Applications/Utilities/Sfott/SFOTT.app/Contents/Resources/Scripts
Sorry, Your language is not yet available for this script
1) Continuer en Français 3) Continue with English
2) Quitter 4) Quit
Language: 

SFOTTの表示言語を指定します。
キーボードから3を選択してエンターキーを押して下さい。

5.使用するUSBメモリを指定

メインメニューの3(Create / Patch SFOTT Key)を選択します。

Settings Menuで2(Choos USB/media for the sfott key)を選択し、使用するUSBメモリを設定します。
次の画面でMacが認識している記憶装置の一覧が表示されるので接続したUSBメモリを指定して下さい。選択すると再確認のメッセージが出るので問題なければ1を選択、変更したい場合は2を選択します。

6.コンピュータの設定

Settings Menuに戻ってきたら、3(Set the Computer to add)を選択します。
Macのモデル名とボードIDを登録します。
他のモデル名とボードIDも手動入力で出来ますが、偽装しなくてもインストール出来るはずです。(自分の環境では出来ました)
1(Choose Current Computer)を選択して今使っているMac Proのモデル名とボードIDを選択するよう指定します。

7.インストールするOS Xのバージョンを指定

Setteings Menuに戻ったら、4(Select OS X System Version)を選択します。
この設定でインストールするOS Xのバージョンを指定します。
MavericksかMountain Lionしか選択肢はありませんので、今回はMavericksをインストールするのでその番号を指定します。

8.OS Xのインストーラを指定

Settings Menuに戻ったら、5(Select OS X Installer)を選択します。
OS Xのインストーラを指定します。
今回は先にアプリケーションフォルダにインストーラを移動させておいたので、1(In the default /Applications Folder location (Faster))を選択します。
検索の結果が表示されたらMavericksのインストーラの番号を選択します。

9.USBメモリにインストーラを書き込む

今までの設定でメインメニューでの表示はこんなかんじになっていると思います。
(USB KeyはUSBメモリに付けたラベルによって変わります)

--------------------------------------------------------------------
Current Computer Model is: MacPro1,1
Current Computer board_id is: Mac-F4208DC8
---------------------------------------------------
Unless you already have installed Tiamo's boot.efi,
Current Computer has a 64bit firmware (EFI64)
it is natively supported and do not need to get a patched key
--------------------------------------------------------------------
Current Config Settings:
Computer Model to add: MacPro1,1
Computer board_id to add: Mac-F4208DC8
--------------------------------------------------------------------
Chosen USB/Media Key is: SFOTT
--------------------------------------------------------------------
Chosen System for Install is: OS X Mavericks
--------------------------------------------------------------------
Chosen Installer is: /Applications/Install OS X Mavericks.app
--------------------------------------------------------------------


ひと通り設定が終わったら、Main Menuの4(Create / Patch SFOTT Key)の2(Create a New Key in Autorun)を選択します。
選択したUSBメモリを消去するか聞かれますので、問題なければ1(Yes, Go on erase this key and make me a brand new SFOTT Key)を選択して下さい。

Choose an Action: 1
Creating New Key on SFOTT
Computer Model to add: MacPro1,1
Computer board_id to add: Mac-F4208DC8
Press [Enter] key to continue...


何かキーを押して続行します。

Mounting InstallESD.dmg
/dev/disk6 Apple_partition_scheme
/dev/disk6s1 Apple_partition_map
/dev/disk6s2 Apple_HFS /Volumes/OS X Install ESD
arch: posix_spawnp: /usr/bin/osascript: Bad CPU type in executable
Validating target...done
Validating source...done
Retrieving scan information...done
Validating sizes...done
Restoring ....10....20....


しばらく自動で作業を実行します。
時間がかかるのでお茶でも飲んで待ちましょう。

Done
Your new Softt Key is ready
You can now install OS X Mavericks
on your : MacPro1,1 

この表示がされたら、何かキーを押すよう指示されます。
キーを押すとSFOTTのMain Menuに戻ったら作業完了です。
Main Menuの1(Exit)を選択してスクリプトを終了します。


USBメモリの中はこんな状態になっています。

USBメモリを使ってOS X 10.9をインストールする

あとはUSBメモリを挿しっぱなしにしてMac Proを再起動させればUSBメモリのインストーラが起動しますので、指示通りにインストールするだけです。

クリーンインストールをする場合は、ホームフォルダをバックアップしておくのを忘れないようにしましょう。
OS X 10.6にてTimeMachineでバックアップしたデータは、10.9をインストールすると使えなくなるのでホームフォルダをバックアップする場合は手動でバックアップを取っておいたほうが良さそうです。

上書きインストールの場合は、ホームフォルダやアプリケーションフォルダは初期化されません。
OS X10.6で使用していたアプリケーションがOS X 10.9に対応していない場合はインストーラが別の場所へアプリケーションを退避してくれます。
OS X標準のアプリケーションは上書きされて10.9用になります。
※全てのアプリケーションをチェック出来るわけではありませんので、インストール後に各アプリごとにチェックと再インストールが必要になる場合があります。


インストール完了

再起動直後は最適化を行うので終了するまで待ちます。
最適化が終わったらOS X10.6で使っていたアプリケーションを手当たり次第に起動させて、起動出来ないものは再インストールするか対応バージョンへアップグレードします。

これで無事にインストールが完了です。


EFIも64bitになります。

rEFIndが使えなくなる

Linuxとのデュアルブート用にインストールしたrEFIndは、再インストールしても上手く動作してくれません。
なんで動かないのかは調査中。
手動で32bit用rEFIndをインストールすることで起動できることがわかりました。
rEFIndが32bit用でもSFOTTで初代Mac ProへインストールしたMavericksの起動ができることを確認しました。

5 件のコメント:

  1. 初代Mac Pro(2006)にMac OS X 10.9.1をインストールしたいと思います。
    Sixty Four On Thirty Two (SFOTT)というソフトウェアをダウンロードしてインストールまで進んだのですが、マニュアルが英文のため
    よくわかりません。

    >SFOTTで10.9インストーラをUSBメモリに書き込む
    >使い方はマニュアルが付いているのでそれを読みながら作業を行います。

    わかりやすく手順を書いていただくと大変助かります。

    ハードディスクを1個増設し、このハードディスクにクリーンインストールしたいと思います。

    よろしくお願いいたします。

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    1. 手順を書いてみました。
      作業については自己責任でお願いします。

      自分も英文は読めませんが、マニュアルはコピペしてネット翻訳すればなんとかなると思います。

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  2. 初代Mac Pro1,1 2006をプロセッサーアップグレードしたものにさらにFirmwareを2,1にアップグレードしたものにOS X10.9をインストールできました。その後OS X10.9.5へもアップグレードできました。
    Apple Migration AssistantをつかってOSX 10.7Lionからのデータの移行をこころみましたが、リスタートできなくなってしまいました。何回試みてもだめです。データの移行はどうされましたか?問題なかったでしょうか?
    よろしくお願いいたします。

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    1. Masa Ogyuさんコメントありがとうございます。

      私の場合はTimeMachineでフルバックアップをとってから、OSのアップグレードで10.9し、特に動作に問題なかったので設定やデータの移行作業は行っていませんので、正直私にはよくわかりません。
      (TimeMachineのバックアップデータは使っていません)

      SFOTTを使い移行アシスタント実行後にリスタートできなくなったのでしたらカスタムboot.efiが10.9の純正に戻ってしまった可能性があります。SFOTTを使ってリパッチしてみてはどうでしょうか?

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  3. ご返事ありがとうございます。
    先ほど返信したのですが、”公開”のボタンをクリックしたらテキストが消えてしまいましたので、もう一度書いています。SFOTTでリパッチするというのはよいアイデアですね。
    英語でうまく通じるかどうかわかりませんが、可能かどうかSixtyFour on ThirtyTwoのOem氏にメールしてみようと思います。
    一般的にはApple Migration AssistantではPersonal Setting は行わないというのが常識らしいです。

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