ここは中村獅童歴史研究所。
むねがドキリとするような歴史を研究するためかれは歴史上のいじんに変身している。
「ねえ渋沢栄一さんって知ってる?」。
「アイドントノー!知らないです」。
「知らないの!?株式会社をたくさん作って日本の経済を元気にした人よ」。
「ワ〜オ!すごいで〜す!」。
どうも〜。
渋沢栄一です。
わたしが活躍した明治時代の日本は外国に負けない国を造るため経済を発展させる必要があったんだ。
そこでわたしは政治家としてじゃなく民間の立場から日本の経済を元気にしたんだよ。
どうやってって?例えばIT企業アパレルに携帯電話の会社。
みんなのいる平成の世にはたくさんの会社があるでしょ?ぼくはもっと昔の明治時代にこの原点ともいえるそれはもうたくさんのもうホントにね「これでもか!」ってほどたくさんの株式会社を作ったんだもんね。
(テレビ)「え〜今日は株式会社についてです。
え〜株式会社とは主に自分の利益のために運営する個人経営とはことなりみんなでお金を持ち寄ることで大きなお金を生み出しそのお金を使って事業をするというものです。
いや〜勉強になりました〜」。
こうした仕組みで日本の経済が活発になるってわけさ。
それじゃあぼくの活躍VTRで見てね。
幕末から昭和にかけて日本の経済をリードした人物です。
江戸時代の終わりごろ渋沢は今の埼玉県の大きな農家に生まれました。
渋沢家は領主からたびたびお金を差し出すよう命じられていました。
ある日も突然500両を要求されます。
相手のごうまんな態度に渋沢は疑問を感じます。
ちゃんと年貢をはらっているのにそのうえ500両とは…。
自分たちが努力してためたお金を権力者が当たり前のように使うなんて納得できない。
渋沢はやがてふるさとをはなれ大名一橋慶喜に仕えました。
慶喜はその後徳川15代目の将軍に就任し渋沢は幕府の家臣となりました。
そんな渋沢に大きな転機が訪れます。
フランスで開かれたパリ万博に江戸幕府の一団として派遣されたのです。
ガス水道が発達し近代化したフランスの街に渋沢はおどろきました。
この旅で渋沢は元銀行家のフランス人フリューリ・エラールと出会います。
そしてフランスの繁栄を支えるのは株式会社の仕組みだと教わります。
新しく会社を作る時に人々が自分のお金を出し合い会社がうまくいって利益が出たらそれをみんなで分け合うというものです。
権力者がお金を吸い上げて事業を行うのではなく人々がお金を投資するこの仕組みを渋沢は日本でも広めたいと考えます。
そして帰国。
そこにはおどろくべき事態が待っていました。
江戸幕府が倒され新しい時代が始まっていたのです。
渋沢も新しい経済の仕組みを作ろうと決心します。
まずは株式会社の仕組みを使って日本で初めての…人々によびかけ銀行設立のためにお金を出してくれる株主をつのりました。
当時の株主名簿です。
大きな事業主から小さな事業主まで71人が名を連ねました。
こうしてついに株式会社第一国立銀行ができました。
ここで言う国立とは国の条例にもとづくという意味。
まぎれもなく民間の人々の力で経営される会社がたんじょうしたのです。
渋沢はさらに紡績や海運業鉄道などの株式会社を次々に設立育成しました。
その数は500に上ります。
渋沢76さいの映像です。
もうけ主義に走らず日本経済のために尽くした渋沢は多くの人からしたわれました。
その7年後日本を大きな困難がおそいます。
第一線を退いていた渋沢。
83さいにして再び立ち上がります。
経済界でのネットワークを生かして臨時病院や避難所などを次々に設置。
多くの人々を救います。
自らの家もたき出し用に開放します。
さらに孤児院を作り震災で親をなくした子どもたちを助けました。
逆境の時は断固として行動を起こす。
おとろえることのない行動力の表れでした。
渋沢はしょうがいを通して国際交流にも力を入れました。
その一つが青い目の人形の取り組みです。
日本とアメリカの子どもたちがたがいの人形をおくり合うというもので渋沢は日本側の受け入れ窓口を務めました。
民間レベルでの交流を通し世界との友好を深めたいと考えたのです。
人形は今も各地に残され渋沢たちの思いを伝えています。
民間の力を信じ日本を引っ張った渋沢。
その志は経済人の枠を大きくこえたものでした。
ドキリ★ポイントおさらい。
ドキリとしたかな?渋沢たちが第一国立銀行を設立した1873年はこう覚えて!じゃあね〜。
2015/02/11(水) 15:30〜15:40
NHKEテレ1大阪
歴史にドキリ「渋沢栄一」[解][字]
出演:中村獅童 音楽:前山田健一(ヒャダイン) 振付:振付稼業air:man(エアーマン)▽明治期に多くの企業を設立し、近代化に貢献した渋沢栄一の偉業を知る。
詳細情報
番組内容
楽しく日本史を学べる、小学校6年生向け社会科番組。明治時代、“民間”の立場から経済の発展に大きく寄与し、近代化に貢献した渋沢栄一。ヨーロッパやアメリカで学び、日本で最初の銀行や紡績会社など多くの企業を設立した。関東大震災時は復興支援に尽力し、海外からの援助を取り付けるなど、経済人の枠を超えた功績を知る。【出演】中村獅童【音楽】前山田健一(ヒャダイン)【振り付け】振付稼業air:man(エアーマン)
出演者
【出演】中村獅童,air:man,【語り】江崎史恵,垂木勉
ジャンル :
趣味/教育 – 幼児・小学生
ドキュメンタリー/教養 – 歴史・紀行
ドキュメンタリー/教養 – カルチャー・伝統文化
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
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日本語(解説)
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