(鶴田)闇の中を勢いよく噴き出すマグマ
火山はときに災いをもたらします
心肺停止状態の登山客が…有毒ガスの発生が…
110もの活火山を抱える日本はまさに火山列島
今そのうごめきが徐々に
激しさを増しているように感じます
古来より火山をあがめ畏怖してきた日本人
しかし現代人はそんな感情を
いつしか忘れつつあったのではないでしょうか
南太平洋の島国にある…
一瞬身の危険を感じますね
そこでは人々が火山と密接に関わりながら暮らしていました
火山はおじいさんのような存在なんだよ何か硫黄のにおいがしますねこんな上空飛んでるのに
溶岩と火砕流に埋め尽くされた広大な大地が広がっていました
火山がもたらす様々な恵み
こちら見てくださいわ〜ホントだ
火山がつくり出す雄大な景観
生きている惑星地球の鼓動ともいえる火山の噴火
私鶴田真由と俳優の温水洋一さんが
その鼓動を体感しました
去年1年間日本国内では活発な火山活動が見られました
1年以上にわたって海底火山の噴火が続いている
小笠原諸島の西之島は今も拡大しています
そして去年9月長野県と岐阜県にまたがる御嶽山が噴火
多くの人々が犠牲になり
戦後最悪の火山災害となりました
さらに去年11月には熊本県の阿蘇山が
21年ぶりにマグマ噴火しました
鹿児島県にある桜島もその活動は衰えを知らず
このうち環太平洋火山帯に含まれる日本列島には…
国内の火山活動は活発化しているのでしょうか
火山噴火予知連の石原副会長は次のように話します
確かに地震・火山活動が集中する時期があるというのは確かだと思いますね火山が同時にいくつかの火山が噴火するという事態が時々起こるということですそういう意味では今回そういうふうな時期に当たってるのかなと思いますね山があってこうやって火口湖があってところどころで湯煙が上がっていてホントに火の国なんだなっていうのは上から見るとよくわかりますね
訪れたのは南九州宮崎県と鹿児島県にまたがる…
霧島とは1つの山ではなく…
1つのエリアにこれだけの数の火山が密集しているのは
世界的にも珍しく霧島はこう呼ばれています
その美しさと雄大さから…
その霧島山が今からちょうど4年前の2011年
火を噴きました
霧島の火山の1つ新燃岳の噴火です
霧島の火山研究の第一人者
井村准教授はこのとき新燃岳の上空にいました
非常に僕は怖い状態だと思います上空にあまり長くとどまっていたくないというのが火山学者としての正直なところですこんにちは鶴田と申しますよろしくお願いします
井村先生に新燃岳が噴火したときの様子を伺いました
ここで見えてるようなものは家1軒分とか車1台分ぐらいの大きさのものが飛んでます実際に爆発で飛んできたものがここにあるんですよ火口の中にあったものが吹き飛んだようなものなんです
火口の上空7500メートルまで達した噴煙
街の風景は一変しました
初めてですよやはり不気味さを感じました
噴石による被害も相次ぎました
ここまで飛んできた
夜になっても噴火は続きました
これはそのときに撮影された新燃岳
噴火に伴って発生した稲妻が
克明に映し出されています
新燃岳の南東およそ8キロにある…
こんにちは
全校児童わずか10人の小さな学校です
子どもたちは新燃岳の噴火をどう感じたのでしょうか
そのときはどんな様子でしたか?学校では外では遊べなくてああそうかヘルメットをかぶってマスクをしていつも掃除して何日ぐらい続いたんですかそれが1週間ぐらい?
(児童)1ヵ月ぐらい?1ヵ月ぐらい?1ヵ月も続いたんだ普通の帽子をかぶっても痛いバチバチ当たるぐらいそれからしばらくはやっぱり子どもたちは何か笑顔が消えたような感じでしたよね
これがそのときの御池小学校
学校の上空には黒い噴煙
グラウンドは掘っても掘ってももとの地面が見えません
新燃岳の噴火以降子どもたちは今も
ヘルメットをかぶって学校に通っています
噴火の様子のことを当時6歳だった
長井君も覚えていました
長井君の家は霧島山の麓にある畜産農家です
こんにちはこんにちはどうもはじめまして鶴田です
長井君のお父さん善幸さんは
家業の畜産を継いだばかりのときに
噴火に見舞われました
火山灰の処理作業に追われ
牛の世話がなかなかできなかったといいます
噴火して灰が来るのはわかるけどどうしようもないですもんねこっちに来るのはわかるけどそれをじゃあっていうのはできないから降ってきてそれをどうにかするしかないですもんね
霧島山の麓は全国有数の畜産地帯
世話ができないため牛を避難させた農家もいました
(善幸)パッて見たときには全部真っ黒だったので昼間でもそういうの見てると何だろう…もうこれで…もうここには住めないかも?
それでも地域の人が助け合って
何とかもとの生活を取り戻していったそうです
亡くなった方はいなかったものの
灰を処理する作業中の事故などで
40人以上がケガをした新燃岳の噴火
人々の生活に大きな影響を与えました
ここ上がるんですか?そうですねこれを
火山についてもっと知りたくなった私は
井村先生に霧島山を案内してもらいました
ここは霧島火山の1つ
こちら側に広がっているのが直径百数十メートルあると思うんですけれども硫黄山の火口になります
気象台はこの硫黄山について
…があると火口周辺警報を発表
私たちが訪れたのはその2ヵ月あまり前のこと
季節は夏でした
石が組んであるんですけれども昭和30年までこの辺りでは硫黄を採掘していました20年ぐらい前まではこの辺り噴気が残ってたんですが今はもう全然噴気がない状態になっています私たちが見ている自然もず〜っとそのままあるわけではなくてどんどん日々変化していってるその中を生きてるんだと知る必要があると思いますね自然は変わらないわけではないです
その言葉どおり硫黄山では…
まさに生きている山霧島を見た思いがします
続いて訪れたのは湖
実はこの御池も霧島の火山の1つなのです
実は御池は4300年ぐらい前に大きな噴火をして霧島で今知られてる中で一番大きな噴火だったんですとても爆発的だったんですだから山になってないんです
さらに興味深い場所があるというので
案内してもらいました
34万年前から現在までの霧島山火山の噴火の歴史が全部詰まってるような場所とんでもない場所ですよね
訪れたのは霧島山の麓にある土砂採掘現場
むき出しになった地層には噴火で地上に降り積もった
火山灰などが色違いで幾重にも重なっています
一番下の少し黄色っぽいものが角にありますけれどもあの部分が…
霧島山の北に位置する加久藤盆地
34万年前ここを噴火口とする巨大噴火が起こり
加久藤カルデラができました
そのカルデラの南で起こった数十万年にわたる
火山活動によって徐々に形づくられていったのが
現在の霧島山です
この地層はその巨大噴火が実際にあったことを
今に伝えているのです
3万年前だろうが10万年前だろうがあったわけであったっていうことは必ずまたあるんだっていうそれが明日かもしれないしまた何万年後かもしれないけれどもあってもおかしくないっていうことと地球がそのぐらいのエネルギーを内に秘めてるんだなってことはすごく感じましたね
太古の昔から繰り返されてきた噴火
火山列島に住む私たちはその脅威と常に隣り合わせです
火山とどのように向き合えばいいのか
その答えを見つけるために日本と同じ境遇の
美しい島国を訪ねました
海外では火山をどのような存在として
とらえているのでしょうか
日本を飛び立ちニュージーランドを経由してたどり着いたのは
南太平洋に浮かぶ島国
この国のタンナ島には世界で最も
火口に近づける活火山ヤスール火山があります
まず向かったのは火山から数十キロ離れた小学校です
こんにちはGoodmorningGoodmorning私たち火山の取材で日本から来たんですけど何か火山について知ってることがあったら教えてください私が行ったときは噴火していて黒い煙が出ていたわ実際に見たことある人ってどのぐらいいるんだろう?結構いるんだね
続いて伝統的な昔ながらの暮らしを
守っている村を訪ねました
村の人は踊りで歓迎してくれました
やっぱり大地に響くようなねドンドンドンってもちろんステップもあるけど地響きがしてきそうなそんな踊りでしたけど
これは農作物の豊作を願う踊りです
皆さん火山が噴火してる様子とかしょっちゅう目にしてるんですか?そうですねやっぱり見たら恐怖を感じますね
ヤスール火山について不思議な話を聞きました
もともとヤスール火山は2人の女性が海からやってきて火をたいてできたんだよ
この地に伝わる神話みたいなものでしょうか
そしていよいよヤスール火山へ向かいました
惑星みたいになってきましたよ違う星みたいな
車を走らせると砂漠のような場所に到達しました
そこに突然現れた…
砂漠のように見えたのは火山灰だったのです
標高361メートルのヤスール火山は
世界で最も火口に近づける活火山として知られています
こんにちはHelloよろしくお願いします
この火山をよく知る麓の村の村長さんに
案内してもらいました
何か空気があったかくなってきましたおお…すごいちょっと中のぞき込みたくなりますねこれね
目の前に現れたのは巨大な火口
ワオ!ヤスール火山は爆音も出すし有毒なガスも出すのでとても危険なんだ
とそのとき…
うわッ
カメラが衝撃波をとらえていました
皆さんにとってどのような存在なんでしょうか?そうだね…
えッおじいさん?
ちょっと火山のイメージとは違うような気がしますが
その理由は麓の村に行くとわかりました
村長さんがいい場所に案内してくれるというので
よいしょっと
川の上流の方に村の人たちが集まっていました
熱い?Veryhot
ここは温泉のようです
ここから湧いてるの?Yes火山のおかげでここからあったかいお湯が出てくるんだよ今そこ湧いてるみんな一日に何回ぐらいお風呂に入るんですか?3〜4回は入るよ畑仕事をして帰ってきたら入るんだよ汗を流すだけじゃなくてマッサージを受けてるみたいなんだ
火山の恵みは畑にもありました
火山灰のおかげで作物がよく育つのだそうです
ほかのところのものと比べるとこっちの方が断然おいしいんだよ
次に向かったのは海岸
熱いお湯が湧き出てる場所で
芋やバナナをゆでているそうです
ヤスール火山にちなんだ料理があるというので
作ってもらいました
バナナとココナッツを混ぜて
そこに野菜を丸めて詰めていきます
私も少しお手伝い
焼いた石をのせ砂をかぶせていくと…
どうですか?ヤスール火山そっくりですよね
そして待つこと数十分
きれいに焼けましたね焼き目がホントきれい
ヤスール火山誕生にまつわる神話に出てきた
ラップラップという郷土料理です
蒸しパンのもうちょっと湿度がある感じかなココナッツミルクの味とバナナとポテトを混ぜたみたいな
村の人たちは様々な場所で火山とともに暮らしていました
ヤスール火山に対する親しみと尊敬の気持ちを込めて
「おじいさん」と呼んでいるんですね
そしてそのおじいさんは夜になると表情が変わります
真っ赤なマグマが次々に噴き出していました
音もすごいし大きく爆発したときは地響きもすごくするんですよこんな近くで見てて本当にいいのだろうかと思いますけど
ここには世界各国の観光客が訪れていました
自分が実際に行ってみて本当に地球の呼吸っていうかもっと地球の深部のエネルギーをとてもダイレクトに感じてきっと火山はある意味すごく恐ろしいけれどもでもそこにはとても恵みがあって昔から人々はその麓で暮らしているっていうのはきっと大昔から変わらないんだろうなという姿を見れたような気がします村の人たちは「おじいさん」と呼んでとても親しい存在に思っているんだと思うしその太古の人々はそれを神とあがめていてそこに向かって祭し儀礼をしてたということもすごくわかる
地球の巨大なエネルギーを身近に感じて暮らす村の人たちは
おじいさんの厳しさと優しさの両面を知っているのです
いやあ到着しましたアラスカ・アンカレッジうわッ寒ッ!寒いですね〜いやあそれにしても飛行機から見る大自然の中にポツンとアンカレッジの町があるというのはすごい絶景でしたね
番組のもう一人のナビゲーター温水洋一さん
霧島の麓宮崎県都城市の出身です
温水さんが目指したのは20世紀最大級の
火山噴火がつくり出した絶景スポット
キングサーモンという町から水上飛行機で
火山地帯へアクセスします
ええ〜乗ったことないですよああッちょっと不安ではありますがまあ大丈夫でしょうはいちょっとわかりましたかつてここで荒々しい火山が活発に活動してた何かそんなことは全然思わせないようなすごくきれいな景色ですねここに降りるの?
火山に近いアクセスポイントブルックスキャンプに到着した温水さん
今度はバスに乗り込みます
ブルックスロッジ火山が…火山の絵が
この火山ツアーは人気があって
世界各国から観光客が訪れます
コースはアドベンチャーの要素たっぷり
およそ2時間目的地へ到着です
はあ到着しました
目の前には火山のつくり出した広大な大地が広がっている…
はずだったのですが…
はあ…あいにくちょっと雲がかかってガスってますけども
あいにくの天候でこの日は何も見えません
うわあ残念晴れてればこんな景色がここに広がってうわあ見たかったなあ
目指していたのはバレー・オブ・テンサウザンド・スモークス
1912年の大噴火で流れ出た溶岩と火砕流で大地が埋め尽くされ
地面から無数の水蒸気が立ち上っていた場所です
諦めきれない温水さん
再び水上飛行機に乗り1万本の煙の谷を目指します
かなり高いところを飛んでます
関東平野がすっぽり入るほど広大なカトマイ国立公園
ここには10以上の活火山があるといわれています
何か硫黄のにおいがしますねこんな上空飛んでるのにおお〜火口みたいですね全部えぐれててガスが噴出しているような感じですね
そしてついに目的地
1万本の煙の谷上空
かつてのように煙は上がっていませんが
この茶色や灰色の大地が100年前の大噴火の際
溶岩や火砕流が流れた場所です
火星みたいですね何か違う惑星に来たような感じおお〜すごい川すごい大分削れてるうわッうわッ相当今深かったですね水がうわ〜ポツンとアスファルトを積み上げたような感じで
おびただしい量の溶岩や火砕流を噴き出したのが
このノバルプタ火口です
ここだけおへそみたいな地球のでべそみたいな
わずか100年前に起きた大噴火
火山が持つ膨大なエネルギーを体感した温水さんでした
そんな状況でもたくましく生き延びてきた動物がいます
すごくでかいえッ?大分減ったけどまた最近増えてきたっていうことですよね
大きな動物と聞いて恐る恐る探していると…
いましたクマだクマですよ大きい〜
現れたのはヒグマです
現在およそ2000頭が生息しています
こんな火山に近いところでそうか人は先住民の方いらっしゃらなくなりましたけど生き物はこうやって火山の噴火の後ももちろん何頭か亡くなっちゃったクマもたくさんいるとは思うんですけどこうやってまた生き延びてすごいです自然は
大地を焼き尽くした大噴火と厚く積もった火山灰
それにもかかわらず100年の時をかけて
自然は回復してきました
地球ってすごく生きてるんだなって本当に今回アラスカに来ていろんなことを学びました日本に帰ったら自然のことをもうちょっと肌に感じながらこれから頑張っていきたいと思います
1万本の煙の谷にたどりついた温水さん
火山のパワーの前に人や生き物は
あまりに小さな存在だと感じたアラスカの旅でした
晩秋の11月
私は再び霧島を訪れました
森の中を歩くこと40分
おお〜本当だすばらしいはい大浪池ですね
目の前に現れたのは霧島の火山の一つ
日本一高いところにある火口湖です
きれい〜火口の中にたまった水が池になってますので大浪池って名前がついてるんですけれどもこれそのものが5万年ぐらい前に活動した火山なんですよね池に山の景色が全部映っててまるで鏡をのぞいているかのようというかそれがすごく不思議な感じがしましたね山の中に鏡がポンとあるような
火口の縁を歩いていくと…
さらに特等席特等席へようこそおお〜これもすごいですがこっちを向いて韓国岳さらにこちらを見てくださいああ〜本当だこれが霧島ですね全部見えますね霧島連峰が全部霧島なんです高千穂峰ですねとんがった三角の形をしている天孫降臨の伝説がある山ですけれども眼前に見える3年前に噴火した新燃岳ですよねそれがやっぱり印象的ですよねいやあ〜ここはいいとこですねほどよい距離ですねすごく近くも感じるけどちゃんと全体も見れる
火山がつくり出したすばらしい景観は
四季折々に様々な表情を私たちに見せてくれます
これは日本の始まりをつづった
天孫降臨神話が残る霧島・高千穂の峰から望む朝日
その光を受けて西側には巨大なピラミッドのような
高千穂の峰のシルエットが映ります
そして美しく雄大な自然と同様火山のもたらす恵みといえば
やっぱり温泉ですよね
霧島の周辺には風情ある温泉が点在しています
こちらは新燃岳から3キロしか離れていない谷あいに
ポツンとたたずむ秘湯新湯温泉新燃荘
白濁の硫黄分たっぷりの泉質が自慢です
宮崎県高原町にある源泉かけ流しの宿を
温水さんが訪ねました
良質な炭酸泉で知られる湯之元温泉です
いやあここの炭酸の温泉もう体にいいっていう感じですよ気持ちいいあ〜気持ちいい
さらに火山の恵みをもう一つ
それは豊富な水資源です
山で降った雨は溶岩の割れ目に染み込み
山の麓で湧き出ているのです
ここでは湧水を生活用水に使っています
湧き出た水は水路を通って各家庭の前を流れます
その水は米作りにも生かされています
わあ〜ッもしかして皆さんが作られたお米ですか?私たちいつも栽培しているえびの産ひのひかりですうんおいしいです何かきれいなお水で育った味がしますよありがとうございます
この水路夏には子どもたちが大好きな遊び場となります
どうです?天然のウォータースライダー
気持ちよさそうでしょ
田代地区の皆さんは先祖代々
水源や水路を大切に守りながら暮らしているのです
こうした取り組みが認められ
2013年度のむらづくり日本一に輝きました
そしてこんな話も
都城市や高原町では新燃岳噴火の火山灰のおかげで
野菜や穀物がおいしくなったというのです
ダメかなと麦も何も作物はダメかなという感じでしたけど見事こういう状況になりました火山灰には麦というのは適している
火山灰で野菜がおいしくなったという
ヤスール火山と同じ話にちょっとびっくりした私
火山がもたらす豊かな恵みを実感しました
冬宮崎県は夜神楽の季節を迎えます
霧島山の麓高原町で奉納される祓川神楽には
山の神が登場します
酒を飲む山の神とそれをもてなす人間たち
そこには霧島山の怒りを鎮めようという
願いが込められています
過去幾度となく霧島の噴火によって
社殿が焼失した狭野神社
神社には新燃岳の噴火の様子を収めた写真が残っていました
わあ〜ッこのねこれがねこれはちょっとびっくりしますね
境内のご神木の上を噴煙が覆いました
松坂宮司は山の怒りを鎮めようと
一晩中祝詞を奏上したといいます
神様をお守りする責任者としましてね神様を置いて逃げるわけにはいかないということで
昔から繰り返されてきた火山の噴火
しかしそこから遠く離れて暮らす現代人は
その恐ろしさを忘れ火山そのものに対する関心すら
失いつつあったのかもしれません
火山活動が活発化する今
私たちには何が求められているのでしょうか
いつも火山は噴火するわけじゃないですね数十年数百年のうちの数年間ということですから残りの期間はそれなりに気をつけた方がいいことってあるんですかね?恵みの部分もずっと見てきたんですけどでもやっぱり恐ろしい部分もたくさんあって両方の面を持ってるからこそ知ってるからこそ畏怖の念を持って接してきたんだなと思いますしこの番組1年かけて撮ってたんですけどその1年の中でちゃんと二つの面が体感できたことはある意味貴重な体験だなってちゃんと自然と向き合い自然を観察してちゃんとともに仲よく生きていくっていうことをもう一度考えなきゃいけないんだなと思いましたね
ひとたび噴火すれば人間の力など到底及ばない火山
自然に対する畏敬の念
そして謙虚さを持ち続けて生きることを
火山列島に暮らす私たちは忘れてはならないのです
2015/02/11(水) 09:55〜10:50
MBS毎日放送
第25回JNN共同制作番組「地球の鼓動 火山」[字]
人類に恵みを与え、時には大災害をもたらす火山。その巨大なパワーに私たちはどう向き合うべきか。鶴田真由と温水洋一が“地球の鼓動”を体感します。
詳細情報
お知らせ
戦後最悪の火山災害となった御嶽山の噴火。拡大を続ける小笠原諸島の西之島。今、国内の火山活動が活発化している。古代より火山に畏敬の念を抱いてきた日本人。しかし、近代化に伴って人々の生活の拠点は山から離れ、関心すら失いつつある。「火山列島日本」に暮らす私たちが火山とどう向き合ってきたのか、また、どのように向き合えばよいのか、海外の火山にも目を向けながら考える。
番組内容
▼2011年に噴火した霧島山の新燃岳。鶴田真由が麓の街を訪れ、住民の話に耳を傾ける。
▼鶴田真由は、南太平洋の島国、バヌアツ共和国にある「世界で最も火口に近づける活火山」ヤスール火山も訪れる。人々はヤスール火山を「おじいさん」と呼び、親しみを持って接していた。
▼温水洋一が訪れたのは、アメリカアラスカ州。20世紀世界最大級の噴火によってつくられた「1万本の煙の谷」で火山の巨大なパワーを体感した。
出演者
【ナビゲーター】
鶴田真由、温水洋一
制作
■番組HP
http://mrt.jp/special/2015_volcano/
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 自然・動物・環境
ドキュメンタリー/教養 – その他
福祉 – 文字(字幕)
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
OriginalNetworkID:32722(0x7FD2)
TransportStreamID:32722(0x7FD2)
ServiceID:2064(0x0810)
EventID:604(0x025C)