2015年2月16日18時59分
北九州市小倉北区で昨年5月、歯科医師の男性(30)が足などを刺され重傷を負った事件で、福岡県警は16日、指定暴力団工藤会(本部・北九州市)系組幹部ら9人を組織犯罪処罰法違反(組織的な殺人未遂)の疑いで逮捕したと発表した。
男性の周辺ではこれまでに漁協組合長だった親族2人が射殺され、男性の父親も漁協幹部で建設関連会社を経営。県警は、港湾工事などで漁業補償を得る漁協の利権や港湾工事に介入して利益を得ようとした工藤会の組織的犯行とみて、上層部の関与も調べる方針。
逮捕されたのは、工藤会系組幹部の中西正雄容疑者(49)=同市小倉北区=ら9人。全員が工藤会2次団体で最大勢力の田中組に所属している。
発表によると、9人は共謀し、昨年5月26日午前8時半ごろ、小倉北区真鶴1丁目で、工藤会の組織的な活動として、男性の足や腹など数カ所を刺して殺害しようとした疑いがもたれている。県警は9人の認否を明らかにしていない。
容疑者の組幹部らと被害者の男性に直接の面識はなかったが、男性の周辺では祖父の脇之浦漁協(同市若松区)元組合長(当時70)が1998年に射殺され、2013年には祖父の実弟の市漁協組合長(当時70)が射殺された。男性の父親は刺傷事件当時、市漁協幹部で、空席だった市漁協組合長の有力候補として県警の保護対象になっていた。
男性の祖父が射殺された事件では工藤会系の組長2人が実刑判決を受け、確定。判決は「暴力団が漁協幹部らに港湾土木事業の利権確保を求め、拒絶された報復」と認定した。
県警は、今回の事件も、男性を襲撃することで、漁協などに影響力のある男性の父親らに恐怖心を与えて利権に介入し、利益を得ようとした工藤会の組織的犯行とみて調べる方針。
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