トップページBusinessニュースG20開幕 世界経済先行きを議論
ニュース詳細

G20開幕 世界経済先行きを議論
2月10日 6時29分

G20開幕 世界経済先行きを議論
K10053446511_1502100652_1502100700.mp4

G20、主要20か国の財務相・中央銀行総裁会議が9日、トルコで開幕し、各国の金融緩和が実体経済に与える影響や先行きに不透明感が強まっているユーロ圏の動向など、世界経済の現状と先行きを巡って議論が交わされました。

主な先進国と新興国によるG20は、日本から麻生副総理兼財務大臣と日銀の黒田総裁が出席して9日、トルコのイスタンブールで開幕しました。
初日は、世界経済の現状と先行きをテーマに議論が交わされ、ヨーロッパや新興国などでの金融緩和が実体経済に与える影響を各国が注意深く見ていくことを確認しました。
また、財政緊縮策の見直しなどを掲げるギリシャの新政権の発足で、先行きに不透明感が強まっているユーロ圏の動向などについても意見が交わされました。
一方、麻生副総理は、消費増税の影響で弱さがみられる景気を下支えするため、3兆5000億円規模の経済対策を実施する一方、消費税率の10%への引き上げを延期したことや、財政健全化に向けてことし夏までに具体的な計画をまとめることなどを説明しました。
初日の会議のあと麻生副総理は記者団に対し、「イスラム国」による日本人殺害事件などを受けたテロ資金対策について「各国のテロ資金対策を引き続き強化していく必要があることを最初に話した」と述べました。
テロ資金対策については10日に開かれる2日目の会議で詳しく議論される予定で、各国が足並みをそろえて実効性のある内容を打ち出せるかが注目されます。

会場周辺は厳戒態勢

G20、主要20か国の財務相・中央銀行総裁会議が9日に開幕したトルコのイスタンブールでは、テロを防ぐため、多くの警察官が動員されて厳戒態勢が敷かれています。
G20の会場周辺の道路には鉄製の柵が設けられ、車両などの通行が規制されています。
また、会場の近くには機動隊とみられる多くの警察官が待機しているほか、肩から銃を提げて警戒に当たる警察官の姿もあります。
トルコでは、ことし1月にイスタンブールで極左勢力の犯行とみられる自爆テロが2件相次いで起きたほか、イスラム過激派組織「イスラム国」に多くのトルコ人が戦闘員として加わっているとみられています。
今回のG20では、「イスラム国」による日本人殺害事件や、フランスでの一連のテロ事件を受けてテロ資金対策の強化に向けて議論が交わされる見通しで、会議を狙ったテロを防ぐため厳戒態勢が敷かれています。

関連ニュース

k10015344651000.html

関連ニュース[自動検索]

このページの先頭へ