シンガポール不動産市場は二極化-オフィス賃料と住宅価格で
(ブルームバーグ):「勝ち組」と「負け組」がはっきりしているアジア太平洋地域の不動産市場と言えばシンガポールだ。
不動産ブローカー・コンサルティング会社のジョーンズ・ラング・ラサールによると、シンガポール中心部にある商業地区では昨年のオフィス賃貸料が14%上昇し、アジアで最大の値上がりとなった。一方、高級住宅価格は6%下落し域内で最も値下がりした。
両者の格差はさらに拡大しそうだ。ジョーンズ・ラング・ラサールのシンガポール・東南アジア調査責任者、チュア・ヤンリャン氏によれば、シンガポールの高級オフィス物件は供給が限定的なため賃貸料は今年さらに5%上昇する見込みだ。これに対しシンガポールの高級住宅は、政府の住宅規制を受けて2014年と同程度の値下がりとなりそうだという。
チュア氏はインタビューで「シンガポールはアジアの他の地域に比べかなり二極化が進んでいる。政府が住宅規制を継続する限り、こうした乖離(かいり)トレンドは続くだろう」と語った。
原題:Singapore’s Property Market Mixes Best and Worst: Southeast Asia(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:シンガポール Pooja Thakur pthakur@bloomberg.net
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更新日時: 2015/02/16 13:36 JSTニュース一覧
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