新日系フィリピン:女性ら過酷な労働 家は監視カメラ付き

毎日新聞 2015年02月14日 11時44分(最終更新 02月14日 12時32分)

 ようやく来日をはたせたものの長男は通学するどころか外出も止められ、他のJFC母子と計6人で住む実質1DKのアパートで、未明に帰る母を「いつまでこんな生活が続くの?」と泣いて待っていた。「6年も我慢したら子どもがかわいそう」。同僚の言葉に背中を押され、昨年8月に逃げだした。

 脱出後、落ち着いた先で9月からやっと通えるようになった小学校で、長男は得意な理科の授業を楽しみにし、少しずつ日本語を覚えている。「父親に会う願いもかなえてあげたい」。ささやかな夢を追っている。【林田七恵、稲垣淳】

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