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 自民党の二階俊博総務会長は15日、訪問先のソウルで会見し、安倍晋三首相が戦後70年の今年に出す予定の「安倍談話」について「四方に向かって、日本の平和愛好の国としての活動にプラスになるような発言をされることは当然のことだ」と語った。

 首相は談話について、村山談話や小泉談話で使った「植民地支配と侵略」や「痛切な反省」などの文言をそのまま継承することに否定的な考えを示している。二階氏によると13日に会談した朴槿恵(パククネ)大統領は、このことについて「慎重であってほしい」と述べたという。二階氏は15日の会見で「自民党から『こう言ってもらいたい』というのは控えるが、首相も自民党の人だから、十分心得ておられると思う。きちっとした立派な談話が発表されると期待している」と話した。

 実現していない日韓首脳会談については「できないこと自体がおかしなこと。日本も考えると同時に韓国にも考えていただくことが大事。(今回の訪問で)実現に向かって一歩前進したという認識をもっている」と語った。(ソウル=明楽麻子)