小学校低学年の男子を中心に、子供たちに絶大な人気を誇る「妖怪ウォッチ」。2014年末のNHKの紅白歌合戦には、妖怪ウォッチのキャラクターたちが登場し、場を盛り上げていたのは記憶に新しい。その妖怪ウォッチに関連したタブレット型の玩具「妖怪Pad」を、バンダイナムコホールディングスが2015年1月17日に発売した。日経テクノロジーオンラインは内部構造を確かめるため、「分解班」を組織し、妖怪Padをさっそく入手した。
最初に、妖怪ウォッチを簡単におさらいしておこう。これはレベルファイブが開発し、2013年7月に発売した任天堂の携帯型ゲーム機「ニンテンドー3DS」用ゲームである。
腕時計型端末「妖怪ウォッチ」を入手し、その力によってさまざまな妖怪が見えるようになった主人公と、妖怪たちの日常を舞台にしている。続編の「妖怪ウォッチ2」は、シリーズ3作合計で既に累計500万本以上を出荷している大ヒットゲームだ。
妖怪ウォッチは発売当初から、勢いよく売れたわけではない。火が付いたのは、2014年に妖怪ウォッチのテレビアニメが放映されてからである。ここからゲームソフトだけでなく、玩具などの関連商品もヒットした。
特に売れたのは、ゲーム内で登場する腕時計型端末の妖怪ウォッチを模した玩具と、同端末に挿して利用するメダル「妖怪メダル」だ。妖怪メダルは、店頭で購入できる他、限られたイベントでしか入手できないものがあり、コレクション性が高い。
妖怪ウォッチ関連商品の売れ行きが好調なため、それらを手掛けるバンダイナムコホールディングスの業績も好調だ。2014年11月に発表した連結業績予想によれば、2015年3月期(2014年4月~2015年3月)通期で、妖怪ウォッチ関連商品の売り上げは400億円に達する見込みだ。「機動戦士ガンダム」関連商品に次ぐ規模になっている。
■iPadを強く意識
妖怪Padという名称は、米Apple(アップル)のタブレット端末「iPad」を意識して付けられたと思われる。実際、妖怪Padに同梱される妖怪メダルは2枚あるが、うち1枚はその名も、「スティーブ・ジョーズ」。妖怪Padを開発した博士という位置付けで、開発元の企業名も「ヨップル社」だ。
妖怪Padの特徴は、腕時計型玩具の妖怪ウォッチと同じく、妖怪メダルを読み込めること。加えて、タブレット端末のように、15種類のアプリで遊べる。例えば、「妖怪ウキウキペディア」では、380種類以上の妖怪の情報を見られる。カレンダー機能や電卓機能も備える。赤外線通信機能を搭載し、他の妖怪Padユーザーと情報交換できる。
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