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 華やかな踊りや音楽で世界的に知られるブラジル・リオデジャネイロのカーニバルが15日夜(日本時間16日午前)、最高潮を迎えた。直前に降り出した雨のなか、中心部にある専用会場で、レベルが最も高い名門サンバチームによるパレードがスタート。2日間にわたって計12チームが、踊りや演奏、山車の出来栄えを競い合う。

 夏真っ盛りの同国で13日に始まったカーニバルは計5日間の日程。15日のパレードでは、巨大できらびやかな山車がゆっくりと行進し、豪華な飾りを身にまとったダンサーたちが、激しいサンバのリズムに合わせて体を揺すった。会場をびっしりと埋めた観客は、雨がっぱ姿で歓声を送った。

 参加チームはそれぞれテーマを決めて行進するのが恒例。今年は誕生450年を迎えたリオデジャネイロ市の歴史や、昨年、サッカーのサポーターらによる言動が問題になった黒人への差別問題などが選ばれた。

 リオのカーニバルはブラジルで最大級のイベントで、市は約98万人の観光客が訪れると試算。計7億8200万ドル(約926億円)の経済効果が見込まれている。(リオデジャネイロ=田村剛)

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