2月 16 2015
合格発表もネットの時代?
受験シーズンは合格発表会場の“胴上げ”。この時期の風物詩として、新聞やテレビなどで取り上げられることも多かったこの場面を、近頃目にすることが少なくなっている。
混乱を避ける為に学校側が自粛を促したり、また発表そのものをネットで行うケースも増えているという。そんな中、有志で「合格発表を盛り上げよう」とするイベントなども行われているようだ。
ガッツポーズをとるやいなや、サークルの勧誘に訪れた先輩などからワッショイと持ち上げられるお決まりのお祝いについて、
・実は経験者です。とっても嬉しかったのを覚えているよ
・アレを見ると、春が来るなーって実感しちゃいます
・全然関係ないのにそれ見たさに出かけちゃうんだよね。会場に…
・合格発表といえば胴上げでしょ!見るだけでおめでたい気分になるね
といったコメントを寄せるファンは多い。
にも関わらず、「校門周りに人だかりができると一般の通行に迷惑をかける」などの理由から禁止し、中には警備員を配置する学校も見られ始めた昨今、
・これじゃあ、盛り上がるものも盛り上がらないよね
・胴上げくらいしたらいいと思いますけどね
・つまんない時代になったな~
・合格者にとってはせっかくの晴れの日。胴上げが一番のお祝いだろうに
などと、このような傾向を嘆く人も少なくない。
ちなみに、会場の入り口付近での、塾の先生などによるハチマキ&のぼりを携えた応援も、ほかの受験生からの「萎縮する」といった苦情から、禁止あるいは体育館など場所を指定するという措置がとられ、同じような事態となっている。
これまでおなじみだった受験風景が変わりつつあるのは、合格発表がキャンパスの掲示板でなく、ネット上で行われるようになったという事もあるだろう。ネットと掲示板を併用していた大学も、足を運ぶ人が減少して掲示板だけを止めるようになっている。
しかし、掲示板での合格発表を体験したブロガーの、
・ネットで合否確認か…。時代の流れとは言え、味気なさ過ぎ
・合格発表を自宅で見るなんて寂しいでしょう
・ドキドキしながら早起きして、自分で見に行く過程が大事ですよ
・戦ったもの同士で、悲喜をわかちあう、あの瞬間が醍醐味だろうに
とのコメントも見られるように、従来の方法を良しとする声も多い。こういった声は大学内でも聞かれ、在校生が体育館で掲示板を再現し、胴上げなどの祝福イベントを行う大学も話題となっている。
世の中の流れから、消えて行く行事や習わしも少なくないが、何もかもネットで済むというのもいかがなものか。
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