イラク:空軍基地をISが自爆攻撃 治安部隊が撃退

毎日新聞 2015年02月14日 11時01分(最終更新 02月14日 12時22分)

 【ワシントン西田進一郎】米国防総省のカービー報道官は13日、イラク西部アンバル県のアサド空軍基地がイスラム過激派組織「イスラム国」(IS)に攻撃されたと明らかにした。同基地には米兵約300人が駐留し、イラク治安部隊を訓練している。IS戦闘員が自爆攻撃などをしたが、イラク治安部隊が撃退。駐留米兵は同基地内の数キロ離れた場所にいて戦闘行為はしていないという。

 カービー氏によると、ISの戦闘員は20〜25人で、多くがイラク治安部隊の軍服を着ていた。爆弾のついたベストを身につけた数人が自爆攻撃を仕掛け、続いて約15人が基地の外周から強襲を試みた。イラク治安部隊が応戦し、IS戦闘員のほとんどを殺害。イラク治安部隊に死者やけが人はないといい、カービー氏は「攻撃が成功しなかったことは明らかだ」と語った。

 カービー氏によると、ISは「過去数日」の間に同基地から数キロ離れたイラク西部の町バグダディを制圧し、現在も支配下に置いているという。今後も基地を襲撃する可能性があるとみて警戒を強めている。

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